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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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拍手を、ちょっと前ですが取り換えたので2月のをうp致します。
今月はエイプリルフールネタでございます。
本編(1st)設定です。

せっちゃんの誕生日は………(遠い目

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こちらの文章は、毎度の事ながら【幼妹】設定で、【バレンタインの話】の続編でした。





「恥ずかし……」

「全くだよ、君の思考回路が恥ずかしいよ」



鼻に千切ったティッシュを詰めた俺は何と間抜けな姿。



「だいじょーぶ、おにいちゃん?」

と、心配をしつつも握り締めたチョコを離さないティエリア。
お兄ちゃん泣きそう。



「病院行く? 病院行く?」

「そうだねティエリア、お兄ちゃんを病院に連れて行こうか」

「りじぇね……」

「はい、ごめんなさい」


もう止まっただろう、ティッシュを捨てると、自分も徐に開けられたチョコレートを一摘まみ。


「だめー! おにいちゃん鼻血出すから駄目ー!」


え? 駄目なの?
そう口に出そうになった。

兄思いの良い妹だ。泣きたい。

そう思った次の瞬間だ。


ぱく。
と、俺の指にいた筈のチョコレートがいなくなった。


「~っ?!」

柔らかい。
何だこの柔らかい物は。


「うわ、ブリング、鼻血鼻血」

「どうしてチョコ食べてないのに、また鼻血出るのー?」

「ティエリア、いい子だからティッシュ取って来て」

「……分かった」


柔らかい、
「唇が、舌が……」

「こんなに君を否定したい気分になったのは初めてだよ。吐きたい。
ティエリア行かせて良かったー」


「こ、これは間接キスか?!」

「キスじゃないし。間接でもないし」


兄の恋愛知識と言うか、感覚は小学生に毛が生えた程度か?
リジェネは頭が痛くなる。


「ティエリアが……」

柔らかい感触の中にも硬さがある。きっと歯だろう。


「ブリング、ソファーが鮮血で染まるよ」

「せんけつってなーに?」


箱ティッシュを取って来たティエリアが、鼻に詰める用に小さく千切っていた。


「痛っ」

鼻穴より随分大きいティッシュを無理矢理突っ込まれる。


「あははー」

「き…切れる……!」

「もう切れてるじゃないかー」


でも、一生懸命なティエリアを前にしてそんな事……。


「あ、ティエリア、もうチョコ食べちゃいけません。
もう一杯食べただろ?」

「えー」

「それ以上食べると、お兄ちゃんみたいに鼻血出るよ?」

「おにいちゃん食べてないもん!」


ぷくーと膨れるティエリア。
リジェネがチョコを一纏めに持ち上げるとティエリアが手に届かない場所に置くのだ。

「うー!」


唸るティエリア、何て可愛い。

「あ、血が止まったか」

今日のゴミ箱は随分と赤い。そう思いながら捨てる。




「ねえ、そう言えばどうしてこんなにチョコあるの?」

素朴な疑問。

「お誕生日? クリスマスまだだよね?」


痛い。心が痛いよお兄ちゃんは。
教えてあげたいけど、知ったら。

また頭の中のジレンマが。



「バレンタインだよ」

「リジェネ!!」

「いいじゃん、どうせいつか知るんだよ? なら今でもいいじゃん」

「んん?」

首を傾げるティエリア。


「女の子が、好きな人にチョコあげる日なんだよ?」


目の前が真っ暗になった。
あんなに焦って隠したのに。こうも簡単に。


「好きー? 何で好きな人にあげるの?」

「えー……、う~ん、兎に角あげる日なんだよ」

「何で、何で!」


予想を反して、ティエリアが食い付いたのはバレンタインの発端だった。


「おにーちゃん!」

「うあっ、はいっ!」


ビクリ。ティエリアがこちらを向く。


「何で? 知ってる?」


特にティエリアはチョコレートを貰って来た事に関して話していないのに、どうしてだろうか、罪悪感と言う物を覚える。


「あれだよ、ティエリア、
好きなんて毎日言ってたら価値がなくなっちゃうんだよ」

「かち?」

「そ、たまに美味しい物を食べるから美味しいんだよ」

「そうなの?」

「そうなの。それと同じで、毎日言ってちゃ好きの言葉自体に価値がなくなるんだよ」

「むー?」

「難しいかな? つまりね、言い過ぎも良くないけど、全く言わないのも寂しいだろ?」

「いやー」

「だからね、神様がね、伝える日を作ってくれたんだよ」

「そうなんだー」


何だその捏造は。
そもそもお前、無神論者だろう。


「じゃあ何でチョコくれるの?」

「ティエリアチョコ好きだろ?」

「好きー」

「だからだよ」

「……分かった!」


分かったのか。
満足したのか、ティエリアは自室(俺の部屋)に戻ってしまった。


「お前、そんなサンタクロースみたいな感じで」

「何言ってんのさ。君は何も言えずに、警察沙汰な事考えて」

「なっ、警察?!」

「因みに、僕ちゃんとバレンタインの発端知ってるから。流石天才の僕! 咄嗟にあんな素敵な嘘を付けるなんて!」

「どんな発端だ?」

「そんなの自分で探してよ。ググって来い」

「………」


お前、良く俺に病院行けだの、警察に連れて行くだのと言うが、結構お前も危ない気がするのは俺だけか?
ティエリア以外の扱いが酷い。


「おにーちゃーん!」


部屋から走って来るティエリア。
その手には何か握られている。

筒状の……何だろう。


「おにーちゃん、おめめ瞑って!」

「は…?」

「いいから、早く!」

ちょっと怒った様に言うティエリアに言われるがまま目を瞑った。


ガチガチガチ。

「んぶっ」

閉じられた口に、硬い何かを無理矢理突っ込まれている。


「何を…!」

口を開けたと同時に口の中に何か小さい物が入った。
それは錠剤の様な……。

口に入らなかった分がボロボロと服の上に落ちる。


それは色取り取りの
「マーブルチョコレート?」


「あ、それティエリアに買ってあげたお菓子じゃん」

リジェネは思い出した。
そうか、確かにチョコレートだ。


「あのね……?」

放心状態。
このシチュエーションは、このティエリアの表情は、幼いながらも会社で俺にチョコをくれた女性達と同じで。


「……大好き、お兄ちゃん!」

はにかんだ顔が笑顔に。


「えー狡いー。ティエリア、僕には?」

「あいあい、好きだよー」

「うわ、その歳でそのあしらい方?」

それでもきちんとマーブルチョコレートを食べさせてあげるティエリア。


「ブリングー、こっちの世界に戻っておいでー」

リジェネ、グッジョブ!!
ああ、お前は天才だ!


「ブリング、その目止めて、気持ち悪い。
さて、愛の告白も貰ったし、僕も君に逆チョコあげようかな?」

「何ソレ?」

「時代は常に動いているんだよ。今は待ってるだけじゃいけなんだよ?」

「……?」


今度はリジェネが自室に走る。
何て忙しい兄妹だ。


「おにーちゃん?」

くいくいとティエリアは俺の服を引っ張る。
まだ何かあるのか?


するとティエリアはソファーに上がり、俺の長い髪の毛を掻き分けそっと囁く。


(バレンタインじゃない時も、リジェネに内緒でおにいちゃん好きって言っていい?)








「うは、君、輸血しに病院行こうか?」


本日3回目の鼻血です。

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≪ブリングお兄ちゃんは病院に行くべきか警察に行くべきかの話を書きたかっただけです。申し訳ない≫
≪2月に拍手して下さった方、ありがとうございました≫
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人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


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