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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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本当は、番外編ばっかし想像付いて、ショート番外が3本溜まってます。

話軸滅茶苦茶に作ってるので、自分でも話の流れに矛盾が生まれてると思います。


もうやだ、この兄貴不潔過ぎる。
この兄貴15禁だよ。


以来、ティエと距離置いてる体で。
距離置いている間の話は後日……。
-------------------------------------



「俺って、今年で幾つだっけ……?」

24…だな。うん。



「どうしたの?」

「んや、何でもない。じゃ、俺明日で休暇終わりだからもう帰るな」

「ふーん、今夜は随分とアッサリねー?」

「ごめんな、この埋め合わせはいつかするよ」

「ホント? 嬉しいー」










【体温中毒者:5】











「はぁー、初めてだな、こんなの」


一人車の中で呟いた。


ついさっきまで女と会っていた。
CBのスカウトが来る前は良くお世話になっていた女性だ。

俺のこの症状は伝えていない。
本当に体だけの関係と言う奴。


今日は彼女に大変悪い事をしてしまった。
いった振り、をしてしまった。

やっぱり女は温かい。
そう思ったのだが、いけなかった。

本当にそんなつもりはなかったから、罪悪感が重く圧し掛かる。



この罪悪感は初めてじゃない。


ある時は休暇に入って直ぐ女を呼びつけたのにも関わらず、やはり乗り気になれないと嘘を吐いて断った。
急用が入ったと言う嘘もあったかな?


その後直ぐ、宇宙にいる訳でもないのにティエリアに会いに行った。


その出来事を自分の中で酷く否定した。
そんな事はあってはならない。

ティエリアは女の代わり。
宇宙にいる時の代わり。

ティエリアを最優先に欲しがる筈がない。



また人の温もりが欲しくなり、頭がイカれて来た頃、「あの時は何かの間違いだった」「ずっとティエリアばかりだったからだ」。
そう言い聞かせる為に女を呼び、

やはり、乗り気になれない自分に気付いて、

そんな筈はないのだと行為に及んだのだが、

結局、同じ結果になってしまった。


どんどん酷くなっているのでは?



「あー……やべぇよなぁー……」


全然勃たなかった。
同じ分類かは分からないが、あの時、俺の手を舐めてくれた赤い小さな舌を思い出した方がずっと興奮した。
頭を撫でる指、感じる吐息。



どうにかして勃たせたのだが、いく事が出来なかった。


ばれない内にそそくさと立ち去り、行くあてもないので車にいた。
朝までホテルで過ごすつもりだったから、リニアの出発時刻まで時間があり過ぎる。



「ティエリア……」

ハッとして口を押さえる。
無意識の内に名前を読んでしまった。

そうなのだ、女との最中も、気を抜けば「ティエリア」と紡いでしまいそうになる。


違うと否定すればする程、逆に意識してしまう。
人間の面倒な部分だ。



ティエリアには柔らかい胸は無い。
少女の様な可愛らしい声も出ない。

男なのに。


「って、またティエリアの事考えてるし」


ティエリアとあの女達、一体何が違うのだ。

確かにティエリアは美人さんだ。
今まで出会って来たどの女よりも。



(気分転換にでも、アイルランドに行くか……)

慰霊碑ぐらいなら、見に行く時間がある。



結局運転中でも考えるのはティエリアの事。
勿論、想いを馳せている訳ではなく、どちらかと言えば悩んでいた。



ティエリアとはこの症状が出た日……、アレルヤとティエリアが一緒に王留美の別荘に泊まっていると聞き、飛んで行った日。
あの日、自分の中で整理したのにな。


彼は、俺を求めちゃいない。
そりゃ女達だって、俺ではなく金だ。

でも、ティエリアはただ純粋に俺が戦える様にしている事だ。


ティエリアを抱き締めて寝た朝は、精神安定の心地よさと同時に罪悪感も凄いものだった。

こんな自分に嫌気がさして、ティエリアを一瞬でも一番だと思ってしまった事にも嫌気がさして。

どちらにしろ、自己嫌悪に陥る事は確実だ。
それでも止められない。治らない。


一時期はティエリアと距離を取り、呼び付けてもきつく抱き締めたり、舐めたりする行為を控える様に努力したのにな。

それが逆に今に響いて来たのか?
まさかな。



はぁ……一生治らないのだろうな、コレ。








深夜と言うより、早朝と言った方が正しい時間帯になっていた。
4時12分か……。

世界は広いのに、女と会う時はどうしてもヨーロッパ圏から抜け出せない。


(そう言えば、会う女っていつもそうだなー……)


白人種ばかりな気がする。
人種差別をしている訳ではなく、きっと、無意識の内に母親と近い姿の女性を選んでいるのだと思う。
新たなる発見だ。


「やになってきちゃうなー……」


いつまでも縛られている自分は本当に何なのだろう。
CBにまで入って。

世界を変えたら、きっと、今度こそ愛せる人を探せて、この体温中毒が治る気がしている。


結局、戦う事しかないのか。



ぐるぐる、ぐだぐだ考え、ふと見上げる慰霊碑。

慰霊碑の前に来たのは良いが、特にしようと思っていた訳でない為結局振り出し、暇だ。



「………うおっ! 何してんだ俺?!」

無意識の内にメールを打っていた。
『ティエリアは今別荘か?』

ティエリアとはあくまでも宇宙にいるだけの関係にしようと誓ったのに。

本当にヤバくなって、それでも地上に降りれなかった時だけってこの前決めたのに。


(本当に、ティエリアが一番だって思ったらどうするんだよ……)



でも、この休暇が終わったら、また暫く地上へは来れないだろう。
ガンダムは宇宙にあるのだから。

そしたら、ティエリアしかなくなる。


「また、俺は……」


ティエリアしか選択肢が無くなる。
喜んでいるのか?

そんな訳ない。
ティエリアは俺の要望に極力応えてくれるからだな。

金で頼んだ女は、金を払ったとは言え嫌な事は嫌と言うし、気を悪くしたら帰ってしまい二度と会ってくれなくなる。



「や、ティエリアも結構嫌だって言うけどなー……」

以前舐めてくれと頼んだら、断られた。


だが、何か女に断られた時とは違うのだ。
自分自身の事なのに、何が違うのか分からない。

人間は地球の中で一番頭が発達した生き物なのに。



「……アレルヤにメールしとくか。時差……大丈夫か」

アレルヤはマイスターの中で一番口が利ける。
他の二人は無口過ぎる為、彼と良く会話する。

アレルヤは誰にでも優しい性格だし。
分け隔てなく接する。


……ティエリアもそう言う意味では分け隔てない性格だな。
誰にでもツンツンだかんなー……。


そんなティエリアを夜中に呼び付けて、何かをするという訳ではないが、一緒に寝ているなんて誰が思おうか。


対して普段と変わらないと言っちゃあ変わらないが、ティエリアがくすぐったがりだとは誰も知らないだろう。

ティエリアの体温は子供並み。
本当にあれは心地良い。

寝付きも案外良いし、寝顔なんかは年相応、本当に天使だ。
まあ、早起きなのは見た目通りだが。

俺の方が早く起きる事なんて滅多にない。

寝起きの、こいつの呂律の回らなさは天下一品。



俺だけが知っているだろう事実はティエリアのイメージと真逆だから、思わず笑みが零れた。

優越感……と言うのだろうか?
自分だけ知っている、ティエリアの隠れた部分。



手はちょっと冷たいけど、腹とかはあったかい。

怒るとちょっとだけ体温が上がる。
あ、だから怒らせる事、わざとしてんのかな?

肉付き、と言うか、あれは女とは違うんだよな。
あれが発達途中の子供の柔らかさなのだろうか?


俺だけが知っている、俺しか知らないティエリアの部分。


ティエリアに関しては年齢どころか、出身地に本名、誕生日から好きな食べ物まで全然に知らない。

なのに、あの体温を知っているだけで全て知った様な気がしてならない。


何て子供染みた感情。





「はぁ…ティエリア……」

吐いた息が熱い事に気付く。
そうだ、女と会ったとは言え、満足はしなかった。

寧ろ、冷や冷やして疲れた位だ。



「仕方ないだろ……? ティエリア、あったけぇもん………」

発した声の頼りなさと言ったら。
子供かよ。俺はいつになったら大人になれるんだよ。



これでは、
「ティエリアが好きみたいじゃないか」

声に出した後、後悔した。


言ってしまったら、自分で認めたみたいではないか。


でもティエリアに性的興奮を覚えた事は無いんだ。
ティエリアの裸を見たって、目の前に温もりがあると思うだけで、全く恋愛感情は無いのに。


最近の俺は、確かにティエリアの肌を想像したり、抱いた時の心地よさを想像する事はあったが、これはあの発作ゆえであり、発作が治まればティエリアの事は刹那やアレルヤと同じマイスターの一人と思える。


じゃあ、何でだろうな。
今日の出来事は。

宇宙に戻れると喜んでいる姿は、恋人と会える事を喜んでいる男みたいだ。



「でも、このままじゃ基地に戻っても戦えねぇな……」


今晩はティエリアを呼ぼうか。


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≪6はまだ出来てないお、番外ばっか出来てくんだよ≫
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