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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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拍手を代えたので10月文をうpします。

12月は何と言ってもティエリア生誕月刊なので【幼妹パロ設定】でプレゼントを買ってあげるお話です。
短いです、悪しからず。


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※珍しく本編設定な拍手文でした。


そもそも、宇宙大好き・常識って何? 美味しいの? なティエリアと、

砂漠の真ん中で育った、これまた常識って何? な刹那と、


「す、すみません!! 目を離した隙に、リュックに目一杯入れているのに気付きませんでした!!」


空気を読めそうで読めないアレルヤの3人で行かせたのが悪かった。



「俺の部屋、紅葉してるー……」


俺の部屋のカーペットは、赤かったか?








【アントシアニン】









事の発端は、4人で刹那の仮住まいがある日本で紅葉を見に行こうと言い出した俺自身が原因である事は分かっている。

が、当日、俺は急なミッションが入り、登山メンバーから外れたのだ。


いっその事、中止にしようと唱えるティエリアにアレルヤは綺麗な紅葉が見たいと乙女が如く駄々を捏ねる。
それプラス、俺が「お土産、楽しみにしてるぜ☆」とウィンクしてみせると、まさかの転げ落ちてくれた。


そして、俺のお土産は赤々と燃える絨毯だった。




「紅葉狩りと聞いた」

「狩って来た」

「刈って来たの間違いでしょうが!! この量、絶対一本丸々ハゲにしたろ!!」


この子供達は悪びれる様子などなく。


「ふん、どうせ雪が降る前に全部枯れ落ちるんだ」

「だからって可哀想でしょう?! 枯れ果てた一本の木がポツーンと!」


踏ん反り返るティエリアの横には、早くも紅葉の絨毯で遊ぶ刹那の姿が。


「すすすすみません! ぼっ、僕が止めていれば……!」

叱っていない筈のアレルヤが何故だか半泣き。


「あー、泣くな泣くな」



ティエリアもティエリアで、葉を一枚拾いクルクルと指先で摘まみ、回す。



「ティエリアも、刹那も、初めて見たって、喜んでたから……」


初めて見た。

その言葉が俺の胸に突き刺さる。


「しょ…正直、僕も見るの、初めてなんですけどね……」

笑ってるけど眉は八の字。


怒った自分が少し恥ずかしくなるが、この部屋は酷いじゃないか。
一体深さ何センチだ?


「ん……ジャリジャリする……」

「こら、刹那、食えないだろう、どう考えたって!」

「不衛生だぞ刹那・F・セイエイ! 洗って食え!!」

「洗っても無理だから!!」

「食える!!」

刹那のハングリー精神は凄い。
…ハングリー精神の使い方を間違った気がする。



「僕、作ってあげようか?」

何を作る気だアレルヤ。


「僕、料理は得意だからさ」

「ん……、食う」

わしゃ…っと俺の床から紅葉を抱え取ると部屋を出るアレルヤの後を追う。


何が出来るか楽しみだ。




そして取り残されたのは俺とティエリア。




「……それにしても取って来たなぁー、持ち帰るの大変だったろ?」

「問題ない、大きなリュックを渡されたが、いざ荷物を詰めてみると案外余ってな。
帰る際、入る分だけ入れた」


リュックを手配したのは俺だ。
やっぱり根源は俺自身か。



常識人なら怒るが、非常識人な彼等を前に怒りは沈静化してしまう。




ティエリアは初めて見た紅葉に少なからず興味を抱いているのか、両手に葉を取り、大きさや形、個々で違う色合いを見比べている様子だった。

その姿が子供みたいで。


「綺麗だよなー」

ティエリアが摘まんでいた紅葉が床に落ちた。

「もみじ」


がさ。

ティエリアが両手で掴める分掴んだ。そして、


「ぶえっ!?」


俺の顔目掛けて投げるのだ。
葉っぱだから掛けるが近いか。


「僕には分からないな、葉が赤くなった位で!
何が綺麗だ! ただ、疲れるだけだった…!」

急に怒り出したティエリアに俺は唖然とした。
俺は普通の会話をしただけだ。何に対して怒っているのか分からない。


「あー……」

ひょっとして、

「もみじ、ティエリアの眼の色みたいだ。
綺麗だ」


大きな瞳が更に見開く。
ご名答。


「僕は…初めから赤だ……」

照れ隠しに俯き、ヘタリと床にしゃがみ込む。
くしゃりと葉が擦れる音がする。

「色が変化するから人は見たいのだろう? 珍しいから見たいのだろう?」


まあ、確かに。一年中葉が赤いならば人は感動しない。一年に一瞬、秋だけ。枯れ落ちる僅かな時間だから人は見たがる。


「俺は珍しいけどな。ティエリアの顔が赤いの」

「あっ、赤くなどっ…!」


ティエリアの真っ白い肌が、稀に、俺だけに、密やかに赤く染めるから珍しいし、綺麗で。

「綺麗と言うより、可愛いだな」

「か…わ、いいとか、茶化さないで下さい……。
それに、いつの間に目の色から顔の色の話になったんですか…?」

「ありゃ、ほんと」


言えば茶化すなと怒る癖に、言わなきゃ周りに嫉妬して僕は、僕は? と見て来る赤い瞳。



紅葉絨毯の上に体育座りのティエリアの直ぐ横に座るが何故だか離れる。


「はー、俺、こうするの夢だったんだ」

紅葉の絨毯の上で大の字。

「汚いですよ? 地面から拾ったのも多少あるので」

「お前、やっぱり直接採ったのか…?」


あ、とティエリアはソッポを向く。


「後なー、乾草の上で寝転ぶのも夢」

「それも汚いです、虫がいますよ?」

「……夢壊す事、容赦なく言うなー…」


まあ、地上嫌いなティエリアが、山登りなんて良く考えたら凄い事な気がする。
今日はティエリアの毒舌に付き合おうか。


「ほら、お前も試しに寝てみなよ」

「嫌だ! 汚いと何度言えば…!」


やった者勝ち。
ばふっと数枚紅葉が宙に舞った。

ティエリアがゾゾッと体に悪寒が走っているのが良く分かる。


「あー、ごめんごめん」

要は直接、直に触れるのが嫌ならば、俺の上に居ればいい話。


「どうしてこんな図になるんですか」

「付き合えよー」

ティエリアの頭を俺の胸の上に。
調子に乗ってティエリアの肩を抱いたまま。


「これなら汚くないだろー?」

「ズボンが汚れていますけど?」

「洗えばいいんだよ」


今日は抵抗しないんだな。と、おちょくりたいが、やったらこの天国絵図が崩壊するから言わない。


「匂いだけ嗅いでいれば、本当に森に居るみたいだ」

「僕からしてみれば不快だ」

「ったく、一々突っかかって…!」

共感と言うものをしてくれないのかお前さんは全く。


「ありがとうな」

「別に……、貴方がお土産楽しみにしてるとか言うから……」

「素直にどういたしましてって言えよ」

何処までお前は。



やっぱり俺の一言が相当背中を押したようだ。
俺のお土産を探しに行ったと言っても過言じゃないかも。

俺の存在って、ある意味神だな。




絨毯の感触、匂いは完ぺきなのだが、残念なのは天井。
これが青い空ならば。



そんな事を考えていると、ティエリアが俺の襟と掴んで引っ張っている。




「ねぇ」

「何だ?」

「どうして葉は秋になると、赤く色付くか知っていますか?」

「さぁ、知らねぇな」

「どうして色付くのかはまだ明らかになっていないらしいです」

「……へぇ」


毎年毎年、色付くと言うのに。
こんな身近なものが未だに解明されていないなんて考えると、人間とは……なんて考える。


敷かれている紅葉を一枚摘まみ上げた。


「ま、綺麗だから俺はどうでもいいんだけどさ」


ティエリアの瞳と見比べる様に、顔の横に紅葉をくっ付けた。

ティエリアの体温を感じて驚く。
あ、俺手袋してなかったんだ、今日。



「なら」

「何だ?」

「どうして僕は貴方に触れられると、赤く色付くか知っていますか?」

「さぁ……あぁ?!」

「ん?」


本当だ、ティエリア、あったかいと思ったら顔真っ赤。


「俺が好きだからだろ?」

「正確に言うと、好きな貴方が持って帰って来た紅葉を喜んでくれたからです」

「この紅葉絨毯を片付けてくれたらもっと喜んじゃうな」


「え? アレルヤのイチョウ絨毯はいらないのですか?」



俺、みんなから愛されてたんだな。


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≪拍手して下さった方、ありがとうございました≫
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