こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです!
見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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残ってた人をやっつけたぞい!
これで心おきなく……。
やばい、7000字超えとかきっと携帯から編集できない数字だ。
追記:
すみません、以前もありましたが、またやってしまいました。
一部の携帯の機種で表示しきれない様なので半分個にしました。
「ねぇー、リジェネー、遊んでよー」
上から圧し掛かり攻撃。
ああ、ティエリアだ。
「んぅ…、今日土曜日でしょ? 寝させてよー…、お外で遊びなさい」
「今日雨降ってる」
僕が一番好きな曜日は土曜日。
学校が休みだから一日中寝ていれるし、しかも明日も休みと思うと余裕も生まれて心地いいのだ。
「ケチんぼ!」
「いたっ! ほんっとに直ぐ手が出る子……」
しかし、ティエリアとの親密度が上がるチャンスだ。
どうしよう、昨日は夜更かししたから凄く眠いけど捨てがたい。
怒ったティエリアは諦めて部屋を出て行こうとする。
「……あれ?」
急に頭が覚醒した。
今日って何日だっけ?
第何土曜日だっけ?
カレンダーには、今日の日付に緑色のペンで丸がしてあった。
「あいたたたた!」
「!」
リジェネの大きな声に、ティエリアは振り返えざるを得ない。
「あー、お腹痛いー、熱もあるー、死にそうだー」
布団の中でもがき苦しむリジェネの姿。
さっきまでモゾモゾしてた癖に。
「リジェネ! どうしたの?!」
「僕、風邪で腹痛で死にそうだから、今日は一日中寝てなくちゃ」
「死んじゃうの、リジェネ?!」
「動いたら死んじゃう!」
駆け寄って来たティエリアはまだ小学一年生。
高校一年生は少し心が痛んだ。
でも背に腹は代えられない。
腹を抱え、蹲る。
「今日、僕は一日中寝てなくちゃいけないから、お客様が来ても、お出迎え出来ないや……」
「痛いの、リジェネ…?」
「とっても。だからそっとしておいて…ね? 出来るよね?」
「うん! ぜったいあんせー!」
頭を撫でると、ティエリアは言いつけ通り部屋を出て行った。
いつまでもその素直なままでいてくれティエリア。
布団を頭まで被り、外の世界とシャットダウンした。
「ヒマだなぁー」
マンションの一階、入口先でティエリアは外を眺めていた。
家の中に居ても詰らないし、外には出掛けられないからこの境界で暇を潰していた。
こう言う時に限って刹那はお出掛けだ。
目の前の道路を走る車を眺め、たまたま通り掛かったおばさんに「お外で遊べなくて残念ねぇ」なんて話し掛けられて。
「ふぅー」
夏も過ぎてやや寒い秋。
雨の所為で比較的寒い空の下、ティエリアはやはり暇だった。
いつもは怒られるけど、今日は煩いリジェネがいない。
ティエリアは部屋から持って来た傘を広げ、履いて来た長靴で水溜りへ。
ばちゃん、水溜りの中へ入る。何が楽しいかと言われると困るが、兎に角楽しくて泥はねも気にする事無く遊ぶ。
遊ぶと言っても、ジャンプする位だが。
バシャン。
「こら、そんな事したら服が汚れるだろう?」
急に話し掛けられてビックリ。
しかも、聞き覚えがない。
近所のおばさんじゃない。男の人の声。
決して怒りを含んだ声色ではないが、知らないとなるとそれは驚いた。
「雨の時は、外で遊んじゃ駄目だよ」
傘を上げて顔を確認したいのは山々だが、人見知りが激しいティエリアは傘を上げるとこちらの顔も見られてしまう事位分かる。
恐る恐る、ギリギリのラインを見極める様に傘を徐々に傾ける。
「君のお兄さんは何をしているんだか」
遂に相手の顔が見える位まで傾いた。と、同時にティエリアの顔も丸見えなのだが、見えた顔は見覚えがあり、気が回らなかった。
「ヒリ……」
ングおねぇちゃんじゃない。
「ん?」
「ぁっ…!」
ライム色の髪色、瞳はアメジスト。
この柔らかい声。
初めてじゃない。
会った。前にあった事がある。
自分が初めて出会った兄妹、自分を外の世界に連れ出してくれた兄妹。
母親に捨てられ、閉鎖的な施設で縛られた生活。
赤い目が災いして周りから気持ち悪いと言われる生活から連れ出してくれた人物。
「リ…ボ……ンズ?」
リジェネがそう呼んでいた。
久し振り……2回目だ、会うのは。
忘れてはいなかった。
忘れられない。
院長に呼ばれ、部屋に入ると、父親と同じ髪色をした彼が微笑んでいた。
驚き、院長の話なんて耳に入らず。
気付くと手を引かれ、院の外に出ていたのだ。
自分と違う紫色の瞳。
引き込まれて、ずっと見ていられた。
「アメジスト……」
「何だい?」
「んーん!」
その笑顔が慣れない。
そんな笑い方されたら、直視出来なくなる。
「さ、お部屋に戻ろうか、ティエリア?」
名前を呼ばれた。
何回も、リジェネにもブリングおにいちゃんにも呼ばれてきた筈なのに、何故だかリボンズはドキリしてしまう。
髪に隠れた耳を塞いだ。
「……っ」
「どうしたんだい?」
一歩、こちらへ踏み出した。
「!!」
そして、手が伸びてくる。
「…ぅあっ?!」
拒絶する要素などない筈なのに、体は勝手に手から逃げようと足が動き出す。
「ティエリア!!」
急に動いたから足が縺れた。
リボンズの声が響いたと思ったら、宙に浮く傘と灰色の空が見えた。
「っくしゅ!」
「ほら、もっと温度上げないと」
泣いてしまった。
小学生にもなって……。
幾ら声を出さないように我慢しても、涙は止まらない。
例の如く、水溜りの中にダイブしたティエリアは家に入るなりお風呂のシャワーを浴びせられていた。
部屋の構造を理解してる辺り、きっと何度か来ているのだろう。
「寒くない?」
「ん……」
どうしてだか、目を見れない。
「もう少し浴びてなさい、バスタオル取って来るからね」
この声、堪らなく気持ち良いのに。
どの仕草を取っても、優雅で落ち着きがある筈なのに、どうも落ち着かずにいた。
本当は、体くらい自分で拭きたかったが、それも進言出来ず為すがまま。
「ふふ、可愛いね、ティエリアは」
リジェネにも良く吐かれる台詞。なのに、どうしてこうも顔が熱くなるのだろう。
「何処も彼処も小さくて」
「ふっ…、くすぐったい……」
すると微笑み返された。
それすら恥ずかしく感じてしまう。
本当にこの人相手だと調子が狂ってしまう。
「君は本当に可愛いよ」
大きな手が目の前に。
「っ…!」
頭を引っ込めてしまってから、罪悪感が生まれる。
「照れ屋さんだね、ティエリアは」
手を引っ込ませる前に手を掴まれた。
そのままリビングに行くも無人。
「さて、今日は土曜日だよね? ブリングは会社に行ったとして……」
辺りを見渡すリボンズ。
そうだ、何をしに家に来たんだろう。
手を握られたまま。
いざ質問しようと思っても、顔を見るとどうも引き下がってしまう。
「……ティエリア、どうかしたのかい…?」
その声は、今日病気で寝込んでいた筈の兄の声。
「リジェネ!」
ボサボサの寝癖を付けたリジェネが、寝巻姿で自室のドアから顔を出した。
目の3分の2は閉じていて間抜けな顔。
「ティエリア! お風呂入ったの?!」
「うん、お外で転んだ」
「転んだ?!!」
走り寄って来たリジェネはティエリアの体を満遍なく見渡す。
シャワー上がりでポタポタ、髪から滴が零れる。
「それより、リジェネ、寝てなくていいの? 死んじゃうよ?」
「へぇ、君は死んじゃうのか」
答えたのはリジェネではなく、隣で未だ手を握っているリボンズだった。
「あ……リボンズ………おはよー…ございます」
「うん、おはようリジェネ」
リジェネの顔が心なしか青い。
「君はこんな小さい妹を放っておいて狸寝入かい?」
「た…狸寝入りなんて……」
「大丈夫かい? 体調不良なのかい? なら寝てても良いよ?」
「えー……、いやぁ…」
ティエリアは訳が分からない。
兄達が何を話しているか理解出来ない。
「ん?」
「か…顔洗ってきます……」
「そうかい?」
リジェネもリボンズの笑顔が苦手なのだろうか? 目を自分同様合わせられないでいる様子。
ティエリアは二人の顔を交互に見ながら考えていた。
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≪半分個にしました≫
≪後編あります≫
これで心おきなく……。
やばい、7000字超えとかきっと携帯から編集できない数字だ。
追記:
すみません、以前もありましたが、またやってしまいました。
一部の携帯の機種で表示しきれない様なので半分個にしました。
「ねぇー、リジェネー、遊んでよー」
上から圧し掛かり攻撃。
ああ、ティエリアだ。
「んぅ…、今日土曜日でしょ? 寝させてよー…、お外で遊びなさい」
「今日雨降ってる」
僕が一番好きな曜日は土曜日。
学校が休みだから一日中寝ていれるし、しかも明日も休みと思うと余裕も生まれて心地いいのだ。
「ケチんぼ!」
「いたっ! ほんっとに直ぐ手が出る子……」
しかし、ティエリアとの親密度が上がるチャンスだ。
どうしよう、昨日は夜更かししたから凄く眠いけど捨てがたい。
怒ったティエリアは諦めて部屋を出て行こうとする。
「……あれ?」
急に頭が覚醒した。
今日って何日だっけ?
第何土曜日だっけ?
カレンダーには、今日の日付に緑色のペンで丸がしてあった。
「あいたたたた!」
「!」
リジェネの大きな声に、ティエリアは振り返えざるを得ない。
「あー、お腹痛いー、熱もあるー、死にそうだー」
布団の中でもがき苦しむリジェネの姿。
さっきまでモゾモゾしてた癖に。
「リジェネ! どうしたの?!」
「僕、風邪で腹痛で死にそうだから、今日は一日中寝てなくちゃ」
「死んじゃうの、リジェネ?!」
「動いたら死んじゃう!」
駆け寄って来たティエリアはまだ小学一年生。
高校一年生は少し心が痛んだ。
でも背に腹は代えられない。
腹を抱え、蹲る。
「今日、僕は一日中寝てなくちゃいけないから、お客様が来ても、お出迎え出来ないや……」
「痛いの、リジェネ…?」
「とっても。だからそっとしておいて…ね? 出来るよね?」
「うん! ぜったいあんせー!」
頭を撫でると、ティエリアは言いつけ通り部屋を出て行った。
いつまでもその素直なままでいてくれティエリア。
布団を頭まで被り、外の世界とシャットダウンした。
「ヒマだなぁー」
マンションの一階、入口先でティエリアは外を眺めていた。
家の中に居ても詰らないし、外には出掛けられないからこの境界で暇を潰していた。
こう言う時に限って刹那はお出掛けだ。
目の前の道路を走る車を眺め、たまたま通り掛かったおばさんに「お外で遊べなくて残念ねぇ」なんて話し掛けられて。
「ふぅー」
夏も過ぎてやや寒い秋。
雨の所為で比較的寒い空の下、ティエリアはやはり暇だった。
いつもは怒られるけど、今日は煩いリジェネがいない。
ティエリアは部屋から持って来た傘を広げ、履いて来た長靴で水溜りへ。
ばちゃん、水溜りの中へ入る。何が楽しいかと言われると困るが、兎に角楽しくて泥はねも気にする事無く遊ぶ。
遊ぶと言っても、ジャンプする位だが。
バシャン。
「こら、そんな事したら服が汚れるだろう?」
急に話し掛けられてビックリ。
しかも、聞き覚えがない。
近所のおばさんじゃない。男の人の声。
決して怒りを含んだ声色ではないが、知らないとなるとそれは驚いた。
「雨の時は、外で遊んじゃ駄目だよ」
傘を上げて顔を確認したいのは山々だが、人見知りが激しいティエリアは傘を上げるとこちらの顔も見られてしまう事位分かる。
恐る恐る、ギリギリのラインを見極める様に傘を徐々に傾ける。
「君のお兄さんは何をしているんだか」
遂に相手の顔が見える位まで傾いた。と、同時にティエリアの顔も丸見えなのだが、見えた顔は見覚えがあり、気が回らなかった。
「ヒリ……」
ングおねぇちゃんじゃない。
「ん?」
「ぁっ…!」
ライム色の髪色、瞳はアメジスト。
この柔らかい声。
初めてじゃない。
会った。前にあった事がある。
自分が初めて出会った兄妹、自分を外の世界に連れ出してくれた兄妹。
母親に捨てられ、閉鎖的な施設で縛られた生活。
赤い目が災いして周りから気持ち悪いと言われる生活から連れ出してくれた人物。
「リ…ボ……ンズ?」
リジェネがそう呼んでいた。
久し振り……2回目だ、会うのは。
忘れてはいなかった。
忘れられない。
院長に呼ばれ、部屋に入ると、父親と同じ髪色をした彼が微笑んでいた。
驚き、院長の話なんて耳に入らず。
気付くと手を引かれ、院の外に出ていたのだ。
自分と違う紫色の瞳。
引き込まれて、ずっと見ていられた。
「アメジスト……」
「何だい?」
「んーん!」
その笑顔が慣れない。
そんな笑い方されたら、直視出来なくなる。
「さ、お部屋に戻ろうか、ティエリア?」
名前を呼ばれた。
何回も、リジェネにもブリングおにいちゃんにも呼ばれてきた筈なのに、何故だかリボンズはドキリしてしまう。
髪に隠れた耳を塞いだ。
「……っ」
「どうしたんだい?」
一歩、こちらへ踏み出した。
「!!」
そして、手が伸びてくる。
「…ぅあっ?!」
拒絶する要素などない筈なのに、体は勝手に手から逃げようと足が動き出す。
「ティエリア!!」
急に動いたから足が縺れた。
リボンズの声が響いたと思ったら、宙に浮く傘と灰色の空が見えた。
「っくしゅ!」
「ほら、もっと温度上げないと」
泣いてしまった。
小学生にもなって……。
幾ら声を出さないように我慢しても、涙は止まらない。
例の如く、水溜りの中にダイブしたティエリアは家に入るなりお風呂のシャワーを浴びせられていた。
部屋の構造を理解してる辺り、きっと何度か来ているのだろう。
「寒くない?」
「ん……」
どうしてだか、目を見れない。
「もう少し浴びてなさい、バスタオル取って来るからね」
この声、堪らなく気持ち良いのに。
どの仕草を取っても、優雅で落ち着きがある筈なのに、どうも落ち着かずにいた。
本当は、体くらい自分で拭きたかったが、それも進言出来ず為すがまま。
「ふふ、可愛いね、ティエリアは」
リジェネにも良く吐かれる台詞。なのに、どうしてこうも顔が熱くなるのだろう。
「何処も彼処も小さくて」
「ふっ…、くすぐったい……」
すると微笑み返された。
それすら恥ずかしく感じてしまう。
本当にこの人相手だと調子が狂ってしまう。
「君は本当に可愛いよ」
大きな手が目の前に。
「っ…!」
頭を引っ込めてしまってから、罪悪感が生まれる。
「照れ屋さんだね、ティエリアは」
手を引っ込ませる前に手を掴まれた。
そのままリビングに行くも無人。
「さて、今日は土曜日だよね? ブリングは会社に行ったとして……」
辺りを見渡すリボンズ。
そうだ、何をしに家に来たんだろう。
手を握られたまま。
いざ質問しようと思っても、顔を見るとどうも引き下がってしまう。
「……ティエリア、どうかしたのかい…?」
その声は、今日病気で寝込んでいた筈の兄の声。
「リジェネ!」
ボサボサの寝癖を付けたリジェネが、寝巻姿で自室のドアから顔を出した。
目の3分の2は閉じていて間抜けな顔。
「ティエリア! お風呂入ったの?!」
「うん、お外で転んだ」
「転んだ?!!」
走り寄って来たリジェネはティエリアの体を満遍なく見渡す。
シャワー上がりでポタポタ、髪から滴が零れる。
「それより、リジェネ、寝てなくていいの? 死んじゃうよ?」
「へぇ、君は死んじゃうのか」
答えたのはリジェネではなく、隣で未だ手を握っているリボンズだった。
「あ……リボンズ………おはよー…ございます」
「うん、おはようリジェネ」
リジェネの顔が心なしか青い。
「君はこんな小さい妹を放っておいて狸寝入かい?」
「た…狸寝入りなんて……」
「大丈夫かい? 体調不良なのかい? なら寝てても良いよ?」
「えー……、いやぁ…」
ティエリアは訳が分からない。
兄達が何を話しているか理解出来ない。
「ん?」
「か…顔洗ってきます……」
「そうかい?」
リジェネもリボンズの笑顔が苦手なのだろうか? 目を自分同様合わせられないでいる様子。
ティエリアは二人の顔を交互に見ながら考えていた。
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プロフィール
HN:
兎羽
HP:
性別:
女性
職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
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