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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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考えてました。6月の頃に。
でも、良く考えてみると、過去拍手うpするのって2ヶ月後じゃん。てことに気付いた辺りです。


個人的に続きを考えたかったんです。
楽しかったんです。

てか、これめっちゃ文字数多いぞ…、動作やばい遅いもん…。

※【これ】の続きです。
※×再生sではありません。緑と紫の話です。
--------------

『ん…』

少女に名前を尋ねると、胸に付けたピンク色の名札を指差した。

カタカナで
『ティエリア・アーデ』
と書かれていた。














気付くと、ランドセルを背負っていた自分はスーツを毎日来て、通勤するサラリーマンになっていた。




いつ忘れたのだろう。
忘れた事さえ忘れてた。

忘れたくて忘れた訳じゃない。
覚えていても忘れていても、生活が大きく変わる事はないから。


いつの間にか彼女との出会いを忘れていた。


でも人は決して記憶が無くなる事はない。
思い出せないだけ。

きっときっかけがあれば誰でも思い出せるんだ。












彼女を乗せた車は、何年も通い続けた慣れた道を走る。

俺以上に驚いた彼女は初めはかなり混乱したが、今は大分落ち着いた様子。
しかし未だにこちらを見ず、窓の外を見ている。

横から見える耳は真っ赤のままだが。




「それにしてもおっきくなったなぁ~」

「貴方も大きくなったでしょう? あの頃の2倍はあるのでは?」

「そこまでは大きくなってねぇよ」



そして俺にも思い出すきっかけが訪れた。



「それよりも、いいんですか? 車のシートが汚れてしまいますよ?」

「いいんだよ。汚したのは俺だから」


年上関係なしにタメ口だった彼女は、きちんと敬語を使える年齢になっていた。


「今幾つ?」

「今年で16です」


あの時は6、7歳だったから、単純に考えて10年経ったか。
黄色い帽子を持っていたから、彼女の当時の学年が良く分かる。

当時、少年だった俺に衝撃を与えた出来事。
彼女と出会った事で徐々に思い出してきた。






「あん時もこんな土砂降りだったよな~? 覚えてる?」

タイミング良く信号に引っ掛かった。
ハンドルから手を離し、助手席に座る彼女の方を見る。



ひゅっと息を呑んだ。


まだ小5な自分は、まだ小1だった彼女を『可愛い』と思った瞬間があった様な気がする。

未だに彼女は可愛い。

違う、可愛いに更に美と言うものも加わっていた。


髪は当時のまま、肩まで伸ばして。毛先は真っ直ぐに揃えられ。
あの時と変わらない髪形だった。

違うのは眼鏡。彼女は眼鏡を掛けていた。


濡れたセーラー服を見て、やっとティエリアが女の子だったと実感した気がした。
当時のティエリアは、スカートなんて穿いている所なんて見た事なかった。だから子供だった自分は、何処か信じれなかった。




「家って、まだあのマンション? 引っ越してないよな?」

そう言えば刹那もまだ住んでいるんだろうか?



「あ! ちょっと待って下さい!
駅前のスーパーに行って下さい!!」

「はぁ?!」

「今日の買い物当番、僕なんです! 買わないと今晩の食事が出来ません!!」


何を言い出すんだ?!

やっぱりコイツは馬鹿だ。

……あ、当時も俺馬鹿だと思ったんだっけ? どうしてだろ?






ティエリアは単純にこの状況を打開したかった。

だから早く別れられる事が出来、且つ今晩のおかずも買えるなら一石二鳥。




ティエリアの気迫に負けたニールはスーパーへの道へ路線変更。





「あの……」

「ん?」

「さっきの事は……、忘れて下さい」

「さっき?」

「あれは、久しぶ振りで、ビックリして…!」

「さっきって…、ああ、結婚とか子供とか?」


言うな! ティエリアは再び熱くなる。



「まだ刹那とは交流あんの?」

「えっと……、同じ高校に通っている……」

「へぇ、そりゃあすげぇや。……あ、ひょっとして付き合ってるの?」

「なっ!! 何を言って…?!」


結婚とか言うから、てっきり。
ピーンと来て、少しおちょくる気持ちでやったんだが。


「くくっ」

さっきの話の噛み合わなさを思い出して笑ってしまった。


何に対して笑ったか分からないが、兎に角笑われたとティエリアはムスっとした表情を見せる。



「さあ着いた」


それにしても彼女が料理か。
未だに天然を覗かせるのに、俺なんかよりずっと料理が出来るのかと思うと不思議だ。


「ありがとうございました」


『次に会うのはいつだろう?』
ティエリアはふと思った。

ひょっとしたら、子供を連れているところにバッタリ出会うかもしれない。
僕と小さい頃に交わした約束を思い出さずに。


それは嬉しいが少し、寂しいかも。

「では、さようなら」














「……な、何で付いて来るんですか?!」

「だって、俺一人暮らしだし。今晩のご飯買わなきゃ」


誤算だった。
自分はやっぱり不幸な人生を歩んでる。

聞けば、自分を家に送り届けた後、此処に来る予定だったらしい。

わざわざ自分で一緒に買い物をする羽目にしてしまうとは。
自宅に送って貰い、有り合わせで作れば良かった。



「今晩肉系?」

「リジェネはとりあえず肉を出せば喜ぶので……。
……だから、何で付いて来てるんですか?!」

「いいじゃん、久し振りに会ったんだし。一緒に買い物しようぜ?
その後自宅に送ってくよ」


ああ! 結局送っていくのか!!

いつも最善の選択をしても結局遠回り。



「結構です。後で兄を呼ぶので」

「そう言うなよ。泥跳ねちゃったし」

「泥なんて雨で流れてしまいました」


どうにかしてこの男を引き離さなければ。
自分の恥ずかしい過去を唯一握ってる男。

でもまだ思い出してない様子。


思い出す前に消えたいのだ。


『そういやお前、あん時何て言ったか覚えてるか?』




じゃあぼくが赤ちゃん産んであげる。




「……っ~」

考えるだけで顔が熱くなる。
最悪な図だ。




なのに買い物は沢山ある。

牛乳も切れそうだし。
野菜も買わなきゃ。
今晩は豚の生姜焼きにしよう。
魚も買い置きをしておきたい。
お菓子も食べたい。




「はっくしゅ!!」

このタイミングでくしゃみだ。



「お、やっぱ寒いか?」


肩に彼の上着が掛けられる。
逃げられない様に首輪をつけられた気分だった。

でも彼の体温で温かい。不覚にも返したくなかった。


「すいません」


ずいぶん気前が良い人だと思った。




「なあ、何科に通ってんの?」


また来た。質問攻め。
うんざりだ。自分は正直、人見知りが激しいんだ。

小さい頃から本当に親しい人物じゃないと上手く目を見れない。
睨めつけてしまう。

彼を睨めつけてしまいそうだ。


「あ…貴方は…何をしているんですか…?」


珍しく、自分は相手に質問していた。


「普通のサラリーマンさ。まだまだ新人だからさ、上から毎日叱られてばっかり」

にっこり、笑って見せた。
単純に、ティエリアはこの人は大人だと思った。

程よい冗談加減。自分に少し分けて欲しい。



「あ、俺惣菜コーナー行っても良い?」

「自分で作らないんですか?」

「いやあ、作れない訳じゃないけど。
俺って、どっちかと言うと作って欲しい派だから」

女に。とは言えなかった。




ニールは言える筈がない。

ハッキリ思い出せた部分は彼女と俺の境遇の共通点。


痛い過去。


彼女はもう、流石に分かっているだろうし。
でもそれがトラウマになっている可能性もあるから、言えない。




「こうやって俺達二人並んでると」


恋人?!


「兄妹みたいに見えるな」

ティエリアは息を吐く。

恋人と連想しなくてよかった。
恋人=「そう言えば小学校の時に……」なんて流れは避けたい。


冷や冷やが止まらない。




そして何だかイライラして来た。

兄妹ってなんだ。
僕には素敵な兄姉が沢山いるんだ。

確かに貴方は優しい人だが、兄は御免だ。




「先に会計済ませて来ます」

「おう」


パックにコロッケを詰める彼を置いて行った。



たまにばったり会った時、軽く挨拶したからだろうか。
こうやって一緒にいて不快な思いは感じない。

レジに立ちながら冷静に考えていた。



あ、そうだ。
このまま会計を済ませたらコッソリ帰ろうか。

言い訳なんて直ぐ浮かぶ。僕はリジェネと違って頭がいいから。
『探したんですが、見つからなくて』
そこまで広いスーパーではないが、まあいい。


不意に、さっきからレジの人が自分を見てくる事に気付いた。


「あ」

気付いた。彼のスーツのジャケットを着ているからだ。


(逃げられない……)

そうだ、僕は首輪を付けられていた。








「お待たせティエリア!
……何か怒ってる?」

「いいえ」

逃げれなかった原因を押し付けた。

「まだ羽織ってていいぞ?」

「結構です」


断っても、直ぐに肩に掛けてくる。
濡れた制服の水分を吸って、彼のジャケットも少し濡れてきている。


「おし、じゃ、帰るか」

やっぱり一人で帰らせてくれない様だ。










「煙草、吸っているんですか?」

また彼から質問攻めに遭う前に、自分からどうでもいい質問をする。

彼の車からはほのかに煙草の香りがした。
さっきは混乱してて気付かなかったが。


「いんや、弟が吸ってるんだ」

たまに貸すから臭いが移ったんだと言う。

双子の弟。何度か会った事はあったが話した事はなかった。



「何で一緒に暮らしてないんですか?」

そう言えば、とふと聞いた。彼はスーパーの時、一人暮らしだと言っていたから。


「今大学通ってるからさ、寮に入ったんだよ」


自分について聞かれるのは嫌だが、相手は気になる。質問したくなる。
自分勝手極まりないが。



「数年前にさ、俺達を引き取ってくれたおじさんも亡くなってさ。結局兄弟また二人きりになったんだ」

「だから貴方は働いているんですか?」


ニールは驚いた。


「弟さんの学費を稼いでいるんですか?」


あの頃から変わらない。
思った事は躊躇なく言ってくる。

あれは子供だからじゃない。
彼女はあの時から嘘が言えなくて、思った事をそのまま言ってくれる。


「お前、勘鋭いなー……。
やっぱりさ、両親いないからって不便はさせられないし。

つか……俺、大学行ってまで勉強したくないんだ。やー、大学行ってまで勉強なんて。真面目だよなー、ライルは」

「………」


ああ、その目はそんな強がりしなくていい、と言っている様で。
でも、ライルに不便な思いをさせたくないのは本心だ。

三つ子の魂百まで。変わらない。
ティエリアは嘘をつかない。俺につくなと言っている様。

心地いい。



「でもさ、そんなの一瞬でしかないよ。人生の。大学行くも行かないのも。
ちゃんと高卒でも就職できたし。

俺はさ、将来、いつになってもいいから絶対叶えたい夢があるんだ。だから、そこに着くまでの道のりは拘らないんだ」

ティエリアがこちらを向いたのが分かった。


「いつかさ、誰かと結婚して子供が出来て、子供の頃……、まだ父さんと母さんと、妹と、ライルと暮らしてた頃みたいな生活がしたいんだ」


これはきっとティエリアも分るだろう。どうしてそう願うかも理由は彼女も覚えているだろう。

忘れられない。何年経とうとも。
家族で過ごしたあの瞬間もあの瞬間も。



「僕は……」

同じ夢を共有してると思ったのに、

「僕は、子は産まない」




「…っあ!」

しまった。曲がらなければいけないのに通り過ぎてしまった。
これだと遠回りだ。



「誰とも結婚しない、誰とも家族になりたくない」


動揺している。ハンドルを握る手に変な汗が。


「別に貴方を否定してる訳じゃない。
僕はきっとこれがトラウマなんだと思う。これは否定できない」

さっきまで不快そうに歪ませていた表情は、無表情になっていた。
まっすぐ前を見ている。





いつまでもリジェネ達とずっと住んでいたい。
それは不可能だと分ってきたから更に自分のトラウマを強くする。

自分達を繋ぎ止めるものなんて脆く弱い。
他人だと言われたらそうなってしまう。





ニールはショックを隠しきれなかった。


同じ境遇で、思う事も同じで、夢も同じだと思っていたのに。



「兄さんや、姉さん達が結婚すると言っても僕はそれを止めない。止める権利はないからな。
でも僕はしない」



ティエリアはニールが羨ましかった。
トラウマと向き合えて。超えて行けて。

僕には到底無理だ。

無理だ。
誰かを好きになるなんて。
子供を産むなんて。
子供を育てるなんて。


愛せる訳がない。
自分の事は自分が一番知っている。


「そんな顔しないで下さい。
とても素晴らしい夢です」


きっと、こんな話をしても思い出せないなら、忘れてしまったんだ。
良かった。



「……っ!」


また信号に引っ掛かり、ティエリアの方を見た時だ。

悲しそうで、羨ましそうで、寂しそうで、泣きそうな表情。
それなのに分類は笑顔だ。

こんなに切なくなる笑顔は初めだ。
ぎゅうっと胸が痛くなる。


彼女の闇を垣間見た。




「ティ…え……」


頭が混乱したんだ。

彼女の闇が、俺の想像と超えているし、ずっと深くて。




『じゃあ、ぼくが家族になってあげる』





急にこのフレーズが飛び出した。
何だっけ?



「あ」



思い出した。
自分が丁度この夢を懐き始めた時期にあった。


もっと家族が欲しいと思った瞬間だ。
家族は自分で作れるんだと気付いた時期だ。



ああ、そうか、彼女が俺の今のきっかけか。





「あー…、そうだ」

「はい?」



どうしてこんな大切な事を忘れたんだろう。
こんな感謝しなければならない事を。



「ありがとう」

「な、何がですか…?」


言わずにはいられない。
生きて行く目標をくれたのに。


「ありがとうな……」

「だから、何がです?」


これをありがとうと言わずにいられるか。


「ありが………」



滝の様に溢れ流れる記憶。
その後の情景・会話が徐々に思い出していく。


そうだ、そう簡単に家族になれないと言ったら『結婚すればいい』と言い出したんだ。


それから、初な俺は驚いて。ドキドキして。
確か結婚は無理だと言ったんだ。




『じゃあぼくが赤ちゃん産んであげる』



「!!!!」



キィィィィ!

咄嗟に急ブレーキを踏んでしまった。
当然ティエリアは慣性の法則により、ぐえっとシートベルトに食い込む。


「ど、どうしたんですか?!」

「あ…、いや……。ね、猫が飛び出したと思ったら勘違いだった、悪い」

咄嗟に着いた嘘にしては上出来だ。



そんな事言ったか。
間違いない、言った、ティエリアが。


当時より更に知識がついた俺は心臓バクバク。
だって、ティエリア超美少女に成長してんじゃん。

彼女はこの事を覚えているんだろうか?



その時の自分の返答もちゃんと思い出している。

答えは『YES』。

でもそれは、『日本では16になったら結婚できるんだ、だから後10年経って16になったらね』と言う話だ。

当時の自分は10年も経てば忘れるだろう。なんて考えだったに違いない。
多分そうだ。



今思えば、それは彼女なりの気遣いだったのか。
でも、これは純粋に彼女が天然だった可能性の方がかなり高い。




そうか、俺に家族を自ら作るって夢を与えてくれた人と俺は幼いながらも交わしていたか。

家族になろう、結婚しよう、子供産んであげる。


その約束を忘れても自分の心は覚えていた。


申し訳ないけど、頭の中では忘れていた。
今は別れたが、女は何度か経験がある。


「あははっ、そっか、じゃあ、俺、万死だわ」

「なん…でです?」


ちらり、横を見ると首を傾げたティエリア。

さっきまで無表情だったが、今は俺の所為か困惑している。



長い前髪を掻き上げ、フーと息を吐く。


落ちつけ俺、ティエリアは小学一年生だったんだ。
よく分ってなかったんだ、結婚とか。



そう言えば、どうしてそう言う事を言っていた彼女が、「結婚しない」「誰とも家族になりたくない」なんて言うんだ。


今の俺は彼女がきっかけだったのに。
どうして彼女は俺の間逆にいるんだ?



思い出して欲しい。
そんな悲しい考え、止めて欲しい。

昔の自分を思い出して。


「なあ、覚えてるか?」

「何でしょうか?」

「俺はさ、子供の言う事って思ってるから言うけどさ」

「はい」



「お前、俺の赤ちゃん産んでくれるって言ったの覚えてるか?」



左折するといつもの通り道に帰って来た。
自宅が近くなってきた。




「ティエリア! 今運転中だから!! 死ぬぞ?!!」


ティエリアはドアノブに手を掛け、今直ぐにでも逃げ出そうとする。



「離せ!! すいません! あれは、あの時は!!!」

ティエリアの手首を必死に掴んだ。
ドアが数センチ開いたのだ。

この手を離せるか。片手運転は本当は危ないのだが。


「分ってるって! 家族になるのも結婚も子供も全部若気の至りって奴だ!!」

「!!」

カ~っとティエリアが赤くなるのが分かった。
ああ、全部思い出していたんだと。



ティエリアが飛び降りようとして混乱してる、自分が何を言ってるかよく分らない。


「だから一緒に帰りたくなかったんだ! 思い出したら、絶対笑うって!」

「笑ってないだろ?! 確かにさ! お前みたいな美人さんに言われて俺も少しドキドキしたけど!!」


ティエリアの目が驚きのあまり開いていく。


「何言ってんだ俺!! 違う、いや違わないけど、違うんだ!!」

「ぼ、僕だって、貴方、こんなに優しくされると、小さい時の話だって…笑えなくなる……」


そして肩に掛けてあげたジャケットをギュッと握るんだ。




「ニール……?」

「ティエリア………」

二人見合わせた。





(馬鹿みたいだ。どうして子供の頃の、まだ常識が備わってなかった自分が言った事だと、小学生の言う事だと割り切れない!

確かに、凄く優しい人だ、気さくな人だ。自分はなろうとしてもなれない性格だ。

これは絶対、憧れだ。そうじゃなきゃ。
だって、僕はお兄ちゃんが一番なんだもん……)






(一目惚れがここまで続くか。てか、あれは一目惚れじゃない、あれは幼い妹と重なったからだ。

でも、妹には感じなかった胸の苦しさ、泣きたくなる。
いつの間にか俺に生きる希望をくれた人物が結婚したくないとか、子供はいらないとか言うからだ。

この胸の苦しさは異常だ、初めてだ。
駄目だ、その瞳。見てると………)




何時間でも、互いに見つめていられる気がした。
きっと、10年前の所為だ。あの変な約束が魔法を掛けている。

小さい時の約束だと笑い合いたいのに。
あの時は小さかったな馬鹿だったと、言えば良いのに。


気付くと互いに興味を引く対象になっていた。


気になるんだ、ティエリアがどうしてそうなったのか。
引かれるんだ、ニールの出会った事のない人柄に。





コンコン。


それは車の窓を叩く音。二人の世界が壊れる音だった。



当然ハッとする二人。


いつの間にか、無意識の内にニールは車を路肩に止めていた。




ティエリアがゆっくりと首を後ろへ回すと、鏡がそこにある様に、紫色の彼がいた。



「り…じぇね」


傘を差した兄。
黒さを含んだ笑顔で立っていた。
口元は引きつっている。






因みに、ティエリアとニールが忘れた約束、リジェネは当時のティエリアから聞かされて以来、一日たりとも忘れた事はない。


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≪続き、もっとやりたけど、この設定の話って元々お兄ちゃんsとの話だから自重せねば…!≫
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プロフィール
HN:
兎羽
性別:
女性
職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)

A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


※別ブログによってHNが違いますが、私です。
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