忍者ブログ
こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

すぱぱぱぱんっと仕上げたゴミ箱行き寸前妄想です。

大分前にやった、【井野辺さん家に嫁ぐ設定話】の続きのつもりです。




※二人は家を出てアパートで二人暮らししてる設定です。
※ティエリア16歳です。
----------------------------------





「バカっ、バカ! 死ね!!」


次の瞬間には目の前にハロがいた。







「っかー、いったぁー!」


額がジンジンする。
愛しの恋人からとっても固いハロを投げつけられ、只今そこの部分をタオルで冷やしている。





『帰らせていただく!』

大方、どこの家に逃げたかなんて予想は付く。


「こう言うのって、男が謝るもんなのかねー?ハロ?」

恋人に見事に改造されたハロは周りのハロに比べ、大分お喋りだ。

「ンナノ、自分デ考エロ」

最近口がどんどん達者になって来て困る。




「そもそも、俺悪くねーし!」

飲みに行くのも仕事の内。なぜ彼女は分かってくれない。



『今日は早く帰って来るって言ってたじゃないですかっ!』

自分は明日休みだが、彼女は部活で学校だ。深夜時までよく頑張る。
深夜2時。今は3時。



「とりあえず電話してみるか。こんな深夜に迷惑だろうし」











「ほんっとに来てないんだな?!」

『だから、来てませんて。てか、家出したんですか?』


アレルヤの家にも行ってなった。
刹那の家にもいなかったし。ティエリアと少しでも面識がある人に片っ端から掛けるも見付からない。



「あ」

まだ電話を掛けて無かった家があった。



『帰らせていただく!』



ティエリアの実家。


俺はティエリアを掻っ攫って来たようなもの。
正直、俺はあの家から大分嫌われている。















「ハロあそこって、ティエリアの部屋だったよな…?」

「ソウダネ、ソウダネ」


ティエリアの部屋に電気が付いている。
いるんだ。きっとティエリアが。




こんな寒空の下、高い塀の角で家の様子を探っていた。



「てゆーか! 何でわざわざ俺が迎えに行かなきゃならねぇんだよ!」


俺は悪くない。
分かってくれない彼女が悪い。

「デモ、来チャッタ!」


それは彼女の現在位置を知るため。もし他人の家に厄介になってたら申し訳ないから。
実家なら安心だ。



「ほっとけばその内、寂しくなって帰って来るだろ」

小脇に抱えたハロは機械なため冷たい。
一見すると独り言をブツブツ言う不審者に見間違われそう。

来た道を帰る。



「ドウシテ喧嘩シタノ?」
「どうしてって…」

付き合いで遅くまで飲みに行く俺に怒ったのだ。
確かに近頃頻繁にだが、それは仕方ない。


「まあ、約束守らないで、作ってくれたご飯もいらないって食べなかった俺も悪かったかもしれないけど」


ハロが無言で目を点滅させる。
機械は無表情な筈なのに、目線が痛かった。


「でもさ! ティエリアだって俺の飯、そんなに美味しくねぇとか言いやがるんだぜ?!」

アレルヤと比べられたら困る。


「アイツ、自分の飯食った事ないのか?!」

料理歴1年位。


「デモ、ティエリア一生懸命」

「そうなんだよなー、だから可愛いんだよ」


しまった。今喧嘩中なのに。



初めは約束を破ったと喧嘩していた筈なのに、いつの間にやらエスカレートし、相手の悪口言い放題。
酒が入っていた俺は、何を言っていたのだろう?



「ロックオン、大人気ナカッタ」

「そう言うなよー、俺だってまだ24だぜ? 餓鬼に毛が生えたくらいさ」


ティエリアは完全に餓鬼なのだが。



「俺、何て言ってた?」

「ティエリアノ御飯、不味イッテ言ッテタ」

わあ、俺最悪。

「前ノ彼女ノ方ガ美味シカッタッテ」

「……」

「掃除モ洗濯モ前ノ女ノ方ガ上手カッタッテ」


「うわ、やべぇ……」

世の中には言って良い事と悪い事がある。






















「バレたか?! 兄さん達にはバレたか?!」

「バレてないって……、ったく、こんな深夜に何かと思ったら……あの男、殺す」


リジェネはティエリアの部屋に来ていた。
ティエリアが近くにいる事を感じ取ったリジェネは、まさかと外を見るとティエリアが立っているんだもの。


何があったかは言わないけど、もう脳内にはガンガンに響いている。
僕ら双子が繋がっている事を忘れたのかい? 僕らの泥棒猫。


「こんなに手、冷えちゃって」

重ねた手はとても冷たくて驚いた。


「ねえ、彼はどうしたの?」

「……」

彼とは彼女の夫の事を指している事を分かっている上で黙っている。


「黙ってたって分かるんだから。僕達双子だもん」

「っふぇ……リジェネ……」

「よしよし」


撫でたおでこから伝わって来る。頭に流れ込んでくるのは彼女の記憶。
我が可愛い妹に何て事を言ってくれるんだ。



「私は、やはり彼の一番になれない……」


よし、これで彼とティエリアとの離婚する理由が出来た。



「彼に、酷い事を言ってしまった……私が彼の妻である資格なんてない」

「そう来る?」


彼に言われた言葉より、自分が投げた言葉を苦にする。

何て健気なんだティエリア。
こんなに真っ直ぐなのに、



「ああ…泣かないでティエリア……」

頬を滑る涙に沿って舐め上げた。

いいかい? ニール・ディランディ。
僕が彼女と血さえ繋がってなかったら、僕もティエリアをお嫁さんにしたいんだよ。













「ロックオン、落チル! 落チル!」

「しー! 気付かれるだろっ、黙ってくれ!」


何処のロミオだ。

ベタな事に、ティエリアの豪邸は木々が生い茂った素晴らしいお庭。
ティエリアの部屋の高さまで伸びた木なんて大量。



「ベランダ付き、羨ましいなー」

ティエリアも此処から侵入したのだろうか?
窓が開いていた。




俺が迎えに行かなきゃ。








夜風にヒラヒラするカーテンに手を掛ける。
ゆっくりと引くと、俺の良く知った声が聞こえてくる。


「……ジェネ……ん……ぁ」


それ、まだ俺が聞いた事のない類の声。

音源はベッド。もぞり、影が動いた。




「ジュリエーーーットッ!!!」



「は?」


これが叫ばずにいられるか。
最悪の結果だ!

遂に愛想尽かれたか俺ーーー!



シーツから顔を出したティエリアは見た事のないくらい顔を歪めてた。
そんな顔も出来るのか俺の天使は。



「ロックオンッ?」



あれ?
もう一人シーツから顔を出すもこっちもティエリア。



「あ……そっちリジェネさん………」


良く見りゃ髪が短い。
そうだ、俺のティエリアがそんな可愛げのない表情する訳ない。



「……っ!!」

リジェネの隣にいたティエリアが大きいベッドを這い、降りようとする。
薄っすら見えた表情から言って、俺から逃げようとしてるんだ。


「待ってくれ、ティエリア!」

俺が止めなくても、隣に寝ていた片割れがそれを阻止した。


「良い機会じゃないか……この際ハッキリさせようじゃないか、ティエリア」

「いやっ…離せ、リジェネ!」


体格差もそうない様に見える双子だが、そこは男と女、力では敵わない。


暴れるティエリアの手首を掴んだまま、俺に視線を移す


「やあ、お久し振り、ニール・ディランディ…今はロックオンとお呼びしましょうか?
本日はどの面下げて此処に来たんでしょうか?」


やはりティエリアから例の喧嘩の件は聞いている模様。
いつもの口調に棘がある。



それよりも、それよりもっ、


「さっき御兄妹で何なさってたんですかっ?!」

丁寧語な俺は無意識なチキンなんだろうか。



「兄妹なんだからチューして慰めてあげても良いんじゃないのかな?」

掴んだティエリアの手首を引き、手の甲にキスをして見せた。



「…っ」

「今ティエリア同士がしてるみたいで、『百合みたいで萌えるなー』なんて考えてそうな顔してるね」

「そんな訳っ!」

それ以上は言えない。



「リジェネ……」

「さ、話を戻そう。そちらさんは何がご用件で?」

にこり笑うと、ティエリアを引き寄せた。
そして溜まって零れそうな涙をちゅうっと吸うのだ。


「!!」


それは、行き過ぎている。

兄妹なのだが、何故だかショックだった。
ティエリアも無抵抗だし。


焦りと言う衝動が込み上げてきた。


「率直に言います!
ティエリア! 俺、その!」


『ごめん』
そのたった三文字。
口は開いたのに紡げない。


「分っています……」

ティエリアが間を裂いた。

「分っていますから……」


ポタリ、滴がシーツに落ちた。


「ティエっ…!」


泣く姿、もう二度と見たくなかったのに。



「動くな!」


ドスの利いたリジェネの声に、咄嗟に立ち止まってしまった。
その頭を急いで撫でてあげたいのに。



「ティエリア、彼は君になんて言ったんだい?」

コツリ、額同士をくっつけた。
近い、嫉妬してしまう程に。

「それは……」

「ふーん、ティエリアのご飯、美味しくないんだ」

「なっ!」

あ。そうだ。
こちらの家の双子ちゃんは超能力持ちだ。

双子同士なら頭の中で何を考えているか分るらしい。

分らない俺には、どの程度通じるのか分らないから怖い。


「家事が下手だって? こんなにも一生懸命なのに」

どんな風に感じるんだろう?
声が? ビジョンが?


「ああ、そんな事も言うんだ……。ふぅん、ティエリアは勉強の時間を割いてまでしてるのに」


リジェネがすりすりとティエリアに頬ずりした。
ティエリアは目が見る見る内に開いてく。



「『餓鬼はさっさと寝てろ』ってか?」

俺、そんな事まで言ってたんだ。
カッとなって、自分でも何を言ったか覚えていない。



「随分と言ってくれるじゃないか、実に不快だよ。
なのにティエリアと来たら、ホント健気で……」

「リジェネ……ッ!」


頭を振ってティエリアはリジェネから離れた。

そう言えば、前言っていた。
ティエリアは自分でコントロールする事が出来ないらしく、リジェネにダダ漏れだとか。

頭を抱えて念じているんだろう、もう見ないでくれと。




「それなら前の女の所に帰ればいいさ」


満面の笑みで言い放った。
それはティエリアが良く俺に向けてくれたものとソックリ。
どっきりした。


「離婚届なら常に僕の部屋の引き出しに入ってるから」


頭の中が真っ白になった。



「そ…な……」

「リジェネ!!」


同時に声を発していた。


「取って来てあげようか? 離婚届」


月明かりだけの薄暗い部屋、リジェネが立ち上がった。



「ま、待ってくれっ…!」

手を伸ばそうにも、体の一部が躊躇ってしまう。
兄妹だと思うと、どうにも竦んでしまう自分が悔しい。


「嫌だ!!」


てっきり、リジェネを止めに立ち上がったんだと思っていたティエリアが、


「いや……、嫌です!!」


足場が悪いベッドの上を走る。今にもつんのめって扱けそう。


「いってぇ!」

そして俺の上に転ぶ様に落ちて来たのだ。



「ティエリア?!!」

リジェネの声が聞こえた。

さぞかし俺と同様驚いているんだろうが、ティエリアが目の前にいて顔を確認できない。



「嫌だぁ…、絶対……やだぁ……」

俺の胸に頭を預けたまま首を左右に振るのだ。
泣いている彼女を見てると、本当にこっちまで泣きたくなる。


「俺だって、嫌だよ……」


離婚なんて考えた事がなかった。

結婚はずっと、ずっと考えてきたけど、その反対なんて考えなかった。



幾ら喧嘩をしたって、何日間も口を利かなくたって、その二文字は浮かんできた事がなかった。

いざ考えると何と恐ろしいものなんだろう。


「ティエリア……、頼むから、離婚なんて……しないでくれ…!」

彼女を逃げられないようにする為に、両手で思いっきり抱きしめた。

「ごめん、俺が悪かった。ごめん、ごめんなさい、だから」


離婚だなんて、死んでも言わないでくれ。


「何で、泣いてるんですか…?」

「出るもんは出るんだよ! つーかお前だって泣いんじゃんか!」


腕を緩めると、ティエリアは自分の袖で目を擦った。


「俺、不器用だけど頑張るティエリアが好きなんだ。
学校のセーラー服着てるティエリアも好きだけど、家にエプロン姿で待っていてくれるティエリアも好きなんだ。

遅くまで起きていてくれるティエリアも好きだし!」


確かに飯も美味しくないし、
家事も人一倍時間かかるし、

前の彼女の方が居て楽だったけど、好きなのはティエリアの方が勝っている。



「狡いですよ……、そんな事…言っちゃ……」


ティエリアの顔が近付いてきた。
キスされる、そう思ったのだが、

「ティエッ…?!」

ペロリ、ティエリアの舌が俺の頬を舐める。
それはさっきリジェネにされていた行為と同じ。


「私には……貴方しかいないと知っている癖に……」


自分を愛でてくれる兄妹があんなにいるのに。
それでも俺しかいないなんて言ってくれるのか?


「仲直り、な?」


今度は俺もティエリアの頬ではなく唇、直にキスをする。

舌で舐めれば涙で少ししょっぱい。




「大変良い雰囲気のところ、すみません」


ハッとした。
忘れてた。リジェネの存在を。


「何だ」

ティエリアは大変ムスッとした様子で振り返る。

俺は不覚にもカタカタ震えていた。



「少し、離れて貰えるかな?」

言われるがままにティエリアから離れる。ごめんなティエリア。
黒い笑顔が怖かったんだ。


どうしよう、これで「ティエリアと別れろ」と言われたら俺に言い返す術ない。
それ程の事を言ったのだから。



「何で離れるんですか?!」

ティエリアから抱きついて来た。
そんなに睨まないで下さいリジェネさん、俺じゃありません、ティエリアからです。



さっきまであんなに喧嘩していた癖に。
あんなに罵倒しあったのに。

リジェネは不思議でならなかった。


でも、彼はティエリアを『私』にした。
一人称の変化をリジェネは見逃さなかった。


「あ、そうだ。私も謝らなくちゃ。
ごめんなさい、ロックオン」

「いいんだよ」

「毎日働いているんですもの、酒も飲みたくなりますよね? 付き合いもありますよね?
それなのに私は……」

「いんや、何次会も行っちゃう俺が悪いんだ。お前は家で一人なのに」

そうだ、彼女はいつも独りで俺を何時間でも待っているんだ。


「あははっ、泣きそうな顔、可愛いな」

「んな! そんな事…!」

何が可笑しかった訳じゃないのに、笑いが込み上げてきたんだ。




直ぐに二人の世界。
リジェネの睨む目線にも気付かない程に。




「お、これって結婚してからの初めての夫婦喧嘩?」

「そう言えばそうですね」


少し周り(リジェネ)を巻き込んだが結果は最高だ。
ティエリアの舌が俺の頬を舐めたんだぜ?


今日はお返しに、沢山キスを送ろう。



あ、そうだ、リジェネがいる。


ひょっとして聞き耳を立てるだろうか?
キスしてる状況も彼にティエリアを通して実況されるのだろうか?

それは大変困るぞ。


この沈黙とこの距離。
一難去ってまた一難。兄の存在はでかいぞ。



「今晩はもう遅いし、ウチに泊りましょうよ?」

マジですか?!
俺、お前さんが寝てる間に兄姉に殺されますよ?


「あっ…あの……、これを機にと言うか……その、
今晩、新枕を交わしませんか?」

急にティエリアが顔真っ赤で、瞳が潤んで、兎に角グッとくる表情で見上げてくる。
にいまくら…って何?


「はああああ?!」

リジェネが大声を出した。


「ニール・ディランディ!! 殺られる前に殺ってやる!!!」

「はいぃ?!」


何で俺殺されるの?!
思い当たる節がありすぎて困る。


こんな顔見るの、初めてだ。
逃げたくても、ティエリアが重くて動けない。



ガダン。


「ぎゃあ!!」

ドアの音に情けない悲鳴をあげてしまった。
この騒ぎを聞きつけて、ひょっとしてその他の兄姉様方が起きてきたのか?!


しかし、ドアの方を見るも誰もいない。しかしドアは少し開いている。


『オ邪魔シマス!』


「あ、ハロ」



どうやってこの豪邸に入って来たんだろう?
ハロが床を転がっていた。

木の下で待ってろと言ったのに。

「アー…」とハロが目を点滅させながら部屋をぐるり、見渡した。
状況を把握しようとしてる。


「夫婦喧嘩ハ犬モ食ワナイ」


「……難しい言葉知ってるな…ハロ」



夫婦喧嘩はハロも食わない。




まあ、確かに、そうだな……。よし、うん。


「って言う事で、お…お騒がせ致しましたー……。
それじゃっ!」

「うぁ?!」


元来たベランダへとティエリアの手を引き走る。


「降りられるか? ティエリア?」

「え? あ…勿論だ。僕は運動神経抜群だ」

ティエリアを木に飛び移るよう指示すると、慣れた足取りで飛び乗った。
ひょっとして常習犯?


「今度からは自分達で解決するようにします! 夫婦ですから!」

その言葉を言った瞬間、何とも言えないこの勝ち誇った感? を感じた。


「ご迷惑おかけしました!」

ペコリ、一礼すると俺もティエリアに続いて木に飛び移った。


少し俺、かっこよくない?
ロミオは見事にジュリエットを掻っ攫う事に成功した。



「あ! ハロ?!」

しまった。部屋にハロを置いて来たか?

ガキン。


「~ッ!!」

「落ちてきた。自分で降りれるんだな、ハロは」

降りてない。俺をクッションにしたな、この野郎。
地面に降りた途端降って来た。



「ところでさ、ニイマクラって結局何?」

リジェネは何か分っていたようだが。


「にっ、新枕とは……、そのセッ……、クッ……」

「ん?」

「辞書で調べろ馬鹿!!」


怒ったのに、何故だか俺の腕に絡んでくる。
じゃあ、ティエリアから国語辞典借りて調べてみます、ニイマクラ。

これで暫くまた実家に帰られなくなったな。
手を握り合いながら借りてるアパートに帰る。









-----


「あーあ」

リジェネはベランダから重なって帰る影が見えて溜息が出た。

「夫婦喧嘩は犬も食わないかー…」


ニール・ディランディ、あんなにティエリアが懐いているなんて。


「あ、ハロも食わないか」


離婚と言って、まさかあそこまで泣くとは思ってなかった。

ティエリアもニール・ディランディも。


あんなティエリア見せつけられちゃ、僕の完敗だよ。
僕は生まれた時から一緒なのにさ、どうしてだよ。



「若いって良いわねー」

「ティエリア、愛されてるなー」

「ねえ、結局ニイマクラって何なの?」


ハロが開けて帰ったドアの隙間から声が聞こえた。



「いたんならティエリアを奪還する方法、考えてよ」


ドアの裏で僕の兄姉が勢揃いしていた。
一体いつから?


「無理無理無理無理無理」

みんな一緒に首を振るんだ。
裂くような隙間が見つかりやしない。




ところで今晩、本当に新枕を交わす気か?

そうしたら僕は頑張って盗聴を試みてみるよ。



--------------

≪単純に、離婚届を叩きつけられて泣いちゃう兄貴が書きたかっただけ……≫
PR
Comment
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
material by Sky Ruins  /  ACROSS+
忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
参加中
ロク×ティエ=愛!!
参加中です!よろしくね!
プロフィール
HN:
兎羽
性別:
女性
職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)

A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


※別ブログによってHNが違いますが、私です。
PC用カウンター
twitter
どんな言葉を覚えるのか気になりました。

交流のしなさはご愛敬。
何を覚えるのやら。
此処のブログ経由で知った方ならいつでも友達になりたいです!
ブログ内検索
携帯から