こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです!
見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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パロが一番だよ。
パロは双子が共演出来るんだよ!
これの続き。
「暫くお前! 俺の家出入り禁止な!」
「もしティエリア見かけたら逃げろよ!」
「てゆーか死ねよ!!」
これが最近の兄弟のやり取り。
「死ねって……」
兄が溺愛しているティエリアが、一卵性の双子である俺にまでデレモード(兄命名)を見せる様になった。
遺伝子上は同じ人間という理由。こっちもあっちもいい迷惑だ。
「ってもな~……」
あんなに時間には気を付けていたのに、終電を逃した俺は今兄の部屋に行くしかない状況下。
ホテルに泊まるほどのお金はない、ネットカフェに泊まるのも嫌だ。
「メールで確認取るか」
期待はしないさ、これで駄目なら適当に朝まで過ごす。外は寒いが。
「ロックオン、そっちの辞書、取って下さい」
俺が愛するティエリア。
今日も俺の部屋に来て勉強していた。
基本的に人見知りが激しいと言うか、他人が嫌いと言うか、兎に角特定の相手にしか素を見せないこの子からして、俺は数少ない素を見せる人物。
しかし、最近一人増えました。
違う、見せる素にもレベルがある。
俺はそのMAXにいた。
その地点に並ぶ者が現れた。
双子の弟。
「終わりました、ロックオン」
よし、終わった。
キッチリした性格の彼は区切りがハッキリしていて、まるでスイッチが切り変わったように。
「御苦労さん、こっちおいで?」
こっちおいでで文句一つ言わずに来るのは多分俺だけ。
ソファーに座る俺は隣に来るよう手招きする。
「今日はもう一人の方、来ませんね?」
もう一人の方…つまり弟か。
「と言うより、最近来ませんね、どうしてです?」
彼曰く、大好きな俺に挟まれたいらしい。
俺からしてみれば地獄絵図。
頭が良すぎる彼は、世間から浮いていた。
まるで世間が頭が良すぎる彼を切り離していた。
だから、間違った事は怒らず教えていこうと誓ったのに…。
だが、哲学で固められた彼を説得させるのは大変難しい。
しかし、よく考えてみればライルは可哀想だ。
ティエリアはライルを見ずに俺を見る。
俺は俺だが、
ライルはニールでしかない。
「う~ん」
「何ですか? 悩み事ですか?」
「まーなー」
「貴方に悩める頭があったんですね」
「……てぃえりあー…」
クスクス笑う。可愛いな。
こんな皮肉めいた冗談を言えるのも数少ない俺。
「俺だって悩むさ。
てか、一応お前と同じ大学に通える頭持ってたんだぞ、俺」
「何を。あの時以来、貴方は僕に頼ってばかり。何枚僕がレポートを手掛けたものか」
3年目の学期末。4年生になれないとベソを掻くと友人が冗談半分で、
「史上最年少入学、天才少年に手伝って貰えば?」
当時、真に受けた俺は話し掛け、この子に触れ、恋に落ちた。
「覚えてるか? 進級懸かったレポートの事」
「当たり前です。あのパフェの味、今でも覚えてます」
食に興味がなかった彼が初めて「おいしい」と感じた食べ物。
あの、初めてコーラを飲んだ時の、彼の渋った顔が忘れられない。
「何人の顔見て笑ってるんですか?」
「嬉しくてさ、覚えていてくれて」
記憶力がいい事ぐらい、分かってはいるが。
「貴方の事は全て覚えています。出会った日、クリスマスの日、初めて料理をご馳走してくれた日……」
全てを知っていると思っていた彼は全く事を知らなかった。
彼が知っているのは世界の歴史、数式、何か国もの言語、兎に角分厚い事典に載っているもの全て。
なのに、人が送る生活を彼は知らなかった。
元より、家族がいない彼からしてみれば、仕方がないと言っちゃ、仕方がないのだが。
それを放っておいたのは紛れもなく俺達大人。
でも俺はそんな大人になりたくない。
そして、やっと俺はティエリアとここまでの関係になれた。
折角、愛情を受ける事の喜びを教え、俺に「好きだ」と告げるようになれたのに。
それが「一卵性」なだけでつい先日出会ったライルにも向けられるのが許せない。
身内だからと言って、許せるものではない。
俺が、好きなのに。
「ロックオン? どこか痛いのですか?!」
「は?」
心配そうに覗いてくるティエリアの顔が歪んで見えた。
泣いてる、俺。悔しくて。
「確かに俺達は一卵性の双子だけど、お前をここまで愛したのは俺だ……なのに、何でライルにその笑顔、向けんだよ……」
「だって、ライルは遺伝子学的にはニールですし」
俺の涙に驚きながらも、どうしていいか分からない彼は俺がしてやったように自らの袖で目尻をゴシゴシ拭う。
脳の全てが科学と哲学で構成され、俺の言わんとする事が理解出来ない。
「パフェを奢ったのは俺だ」
「はい」
「夏、海に連れてったのは俺だ」
「花火もですね」
「誕生日を祝う事も、教えたのも、俺だ」
「キリストが処刑された日もですね?」
彼は言っていた通り、俺との思い出は全て覚えていた。
「ライルは何をしてくれた?」
「ライル…?」
この前出会った、もう一人のロックオン。
(頭を撫でてくれるのは、ニールの方)
(抱きしめてくれたのは、ニールの方)
(好きと言ってくれるのも、ニール)
「二ー…ル?」
「何だ? ティエリア?」
パチン と携帯を閉じた俺は今兄のマンションにいた。
メールは未だ出せぬまま、未送信BOXに溜まっている。
今日ティエリアが来ているとは限らない、そうだ、ポジティブシンキングで行こう。
「おじゃましまー…す、ニールさーん?」
窓から漏れる明かりは誰かがいると言う事。
恐る恐る視線と落とすとニールにしては一回り小さい靴が。
神は俺を見離した!
「あー? ライルかー?」
兄が部屋の奥から叫んでいる。
しかし、声がいつもと違う、戻った。
「何だお前、また終電逃がしたのか~?」
「ああ…まあ」
部屋の奥に進むと、やはり兄の隣にはあのティエリアが座っていた。
あれ?
いつものタックルが来ない。
更に、あの頃の様に冷めた目で見上げてくる。
「帰れ」と言わんばかりの目で。
「ティエリア……どうしたんだ?」
「んー? 解決解決!」
うざったくもピースを送ってくる。
「何て言ったんだよ?」
「そりゃ、俺の特権だな! 企業秘密!」
「何の企業だよ…」
ニールの腕に絡むこいつは、紛れもなく出会った頃のティエリアだ。
「何しに来た……」
「こらこらティエリア、その言い方はいけません!」
口調も冷たく、本当に元に戻ったようだ。
「何でだよ? 気になるじゃん」
「ニールは頭を撫でてくれて、抱きしめてくれて、好きだと言ってくれます」
その間も、ニールの手に自分の指を絡め落ち着きなく動く。
「貴方はそうしてくれない」
兄がどうやら上手く説得というか、説明したのだろう。
彼なりに気付いた遺伝子学を超えた人間の見方が新しく繋がったらしい。
これでもう、こいつに絡まれることが無くなる。
抱きつかれる事も、キスをせがまれる事も。
それはそれで、少しだけ……。
「じゃあ、俺も頭撫でて、抱きしめて、好きって言ったら?」
「………」
「ばっ! 何言ってんだテメエ!! こいつ直ぐに真に受けんだから、変な考え吹き込むなあ!!!」
「冗談冗談」
それでも頬を染めるから、俺は少しだけ寂しくなるんだ。
認めたくはないが、双子の俺は兄と同じ様にこの子に興味を持った。
兄みたいな興味の持ち方じゃない、純粋に兄とコイツの行く末が気になっただけ。
------------------------------
≪双子なのに「兄さん」って何だか違和感ありますよね?いや、実際双子だけど兄さん姉さんって呼んでる人いるだろうけど≫
≪弟は3つ離れてますけど「お姉ちゃん」とは呼んでくれないので、更に双子なので驚いただけです≫
≪私はお互い名前で呼び合う双子で行きます≫
パロは双子が共演出来るんだよ!
これの続き。
「暫くお前! 俺の家出入り禁止な!」
「もしティエリア見かけたら逃げろよ!」
「てゆーか死ねよ!!」
これが最近の兄弟のやり取り。
「死ねって……」
兄が溺愛しているティエリアが、一卵性の双子である俺にまでデレモード(兄命名)を見せる様になった。
遺伝子上は同じ人間という理由。こっちもあっちもいい迷惑だ。
「ってもな~……」
あんなに時間には気を付けていたのに、終電を逃した俺は今兄の部屋に行くしかない状況下。
ホテルに泊まるほどのお金はない、ネットカフェに泊まるのも嫌だ。
「メールで確認取るか」
期待はしないさ、これで駄目なら適当に朝まで過ごす。外は寒いが。
「ロックオン、そっちの辞書、取って下さい」
俺が愛するティエリア。
今日も俺の部屋に来て勉強していた。
基本的に人見知りが激しいと言うか、他人が嫌いと言うか、兎に角特定の相手にしか素を見せないこの子からして、俺は数少ない素を見せる人物。
しかし、最近一人増えました。
違う、見せる素にもレベルがある。
俺はそのMAXにいた。
その地点に並ぶ者が現れた。
双子の弟。
「終わりました、ロックオン」
よし、終わった。
キッチリした性格の彼は区切りがハッキリしていて、まるでスイッチが切り変わったように。
「御苦労さん、こっちおいで?」
こっちおいでで文句一つ言わずに来るのは多分俺だけ。
ソファーに座る俺は隣に来るよう手招きする。
「今日はもう一人の方、来ませんね?」
もう一人の方…つまり弟か。
「と言うより、最近来ませんね、どうしてです?」
彼曰く、大好きな俺に挟まれたいらしい。
俺からしてみれば地獄絵図。
頭が良すぎる彼は、世間から浮いていた。
まるで世間が頭が良すぎる彼を切り離していた。
だから、間違った事は怒らず教えていこうと誓ったのに…。
だが、哲学で固められた彼を説得させるのは大変難しい。
しかし、よく考えてみればライルは可哀想だ。
ティエリアはライルを見ずに俺を見る。
俺は俺だが、
ライルはニールでしかない。
「う~ん」
「何ですか? 悩み事ですか?」
「まーなー」
「貴方に悩める頭があったんですね」
「……てぃえりあー…」
クスクス笑う。可愛いな。
こんな皮肉めいた冗談を言えるのも数少ない俺。
「俺だって悩むさ。
てか、一応お前と同じ大学に通える頭持ってたんだぞ、俺」
「何を。あの時以来、貴方は僕に頼ってばかり。何枚僕がレポートを手掛けたものか」
3年目の学期末。4年生になれないとベソを掻くと友人が冗談半分で、
「史上最年少入学、天才少年に手伝って貰えば?」
当時、真に受けた俺は話し掛け、この子に触れ、恋に落ちた。
「覚えてるか? 進級懸かったレポートの事」
「当たり前です。あのパフェの味、今でも覚えてます」
食に興味がなかった彼が初めて「おいしい」と感じた食べ物。
あの、初めてコーラを飲んだ時の、彼の渋った顔が忘れられない。
「何人の顔見て笑ってるんですか?」
「嬉しくてさ、覚えていてくれて」
記憶力がいい事ぐらい、分かってはいるが。
「貴方の事は全て覚えています。出会った日、クリスマスの日、初めて料理をご馳走してくれた日……」
全てを知っていると思っていた彼は全く事を知らなかった。
彼が知っているのは世界の歴史、数式、何か国もの言語、兎に角分厚い事典に載っているもの全て。
なのに、人が送る生活を彼は知らなかった。
元より、家族がいない彼からしてみれば、仕方がないと言っちゃ、仕方がないのだが。
それを放っておいたのは紛れもなく俺達大人。
でも俺はそんな大人になりたくない。
そして、やっと俺はティエリアとここまでの関係になれた。
折角、愛情を受ける事の喜びを教え、俺に「好きだ」と告げるようになれたのに。
それが「一卵性」なだけでつい先日出会ったライルにも向けられるのが許せない。
身内だからと言って、許せるものではない。
俺が、好きなのに。
「ロックオン? どこか痛いのですか?!」
「は?」
心配そうに覗いてくるティエリアの顔が歪んで見えた。
泣いてる、俺。悔しくて。
「確かに俺達は一卵性の双子だけど、お前をここまで愛したのは俺だ……なのに、何でライルにその笑顔、向けんだよ……」
「だって、ライルは遺伝子学的にはニールですし」
俺の涙に驚きながらも、どうしていいか分からない彼は俺がしてやったように自らの袖で目尻をゴシゴシ拭う。
脳の全てが科学と哲学で構成され、俺の言わんとする事が理解出来ない。
「パフェを奢ったのは俺だ」
「はい」
「夏、海に連れてったのは俺だ」
「花火もですね」
「誕生日を祝う事も、教えたのも、俺だ」
「キリストが処刑された日もですね?」
彼は言っていた通り、俺との思い出は全て覚えていた。
「ライルは何をしてくれた?」
「ライル…?」
この前出会った、もう一人のロックオン。
(頭を撫でてくれるのは、ニールの方)
(抱きしめてくれたのは、ニールの方)
(好きと言ってくれるのも、ニール)
「二ー…ル?」
「何だ? ティエリア?」
パチン と携帯を閉じた俺は今兄のマンションにいた。
メールは未だ出せぬまま、未送信BOXに溜まっている。
今日ティエリアが来ているとは限らない、そうだ、ポジティブシンキングで行こう。
「おじゃましまー…す、ニールさーん?」
窓から漏れる明かりは誰かがいると言う事。
恐る恐る視線と落とすとニールにしては一回り小さい靴が。
神は俺を見離した!
「あー? ライルかー?」
兄が部屋の奥から叫んでいる。
しかし、声がいつもと違う、戻った。
「何だお前、また終電逃がしたのか~?」
「ああ…まあ」
部屋の奥に進むと、やはり兄の隣にはあのティエリアが座っていた。
あれ?
いつものタックルが来ない。
更に、あの頃の様に冷めた目で見上げてくる。
「帰れ」と言わんばかりの目で。
「ティエリア……どうしたんだ?」
「んー? 解決解決!」
うざったくもピースを送ってくる。
「何て言ったんだよ?」
「そりゃ、俺の特権だな! 企業秘密!」
「何の企業だよ…」
ニールの腕に絡むこいつは、紛れもなく出会った頃のティエリアだ。
「何しに来た……」
「こらこらティエリア、その言い方はいけません!」
口調も冷たく、本当に元に戻ったようだ。
「何でだよ? 気になるじゃん」
「ニールは頭を撫でてくれて、抱きしめてくれて、好きだと言ってくれます」
その間も、ニールの手に自分の指を絡め落ち着きなく動く。
「貴方はそうしてくれない」
兄がどうやら上手く説得というか、説明したのだろう。
彼なりに気付いた遺伝子学を超えた人間の見方が新しく繋がったらしい。
これでもう、こいつに絡まれることが無くなる。
抱きつかれる事も、キスをせがまれる事も。
それはそれで、少しだけ……。
「じゃあ、俺も頭撫でて、抱きしめて、好きって言ったら?」
「………」
「ばっ! 何言ってんだテメエ!! こいつ直ぐに真に受けんだから、変な考え吹き込むなあ!!!」
「冗談冗談」
それでも頬を染めるから、俺は少しだけ寂しくなるんだ。
認めたくはないが、双子の俺は兄と同じ様にこの子に興味を持った。
兄みたいな興味の持ち方じゃない、純粋に兄とコイツの行く末が気になっただけ。
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≪双子なのに「兄さん」って何だか違和感ありますよね?いや、実際双子だけど兄さん姉さんって呼んでる人いるだろうけど≫
≪弟は3つ離れてますけど「お姉ちゃん」とは呼んでくれないので、更に双子なので驚いただけです≫
≪私はお互い名前で呼び合う双子で行きます≫
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HN:
兎羽
HP:
性別:
女性
職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
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