忍者ブログ
こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

セカンド意識したらいいですか?(しろよ

これの後日談です。
双子にサンドイッチってかんわーって品。

ああ、パロね。
にーるは俺の永遠。

今日も兄の部屋に泊まることにした深夜。
週末は帰るのが面倒でどうも居座ってしまう。

もう癖になっている。




部屋には明かり、珍しく家にいるらしい。




兄の部屋がある3階に上がり、ドアを開ける。

ドス

下っぱらに衝撃。
一瞬衝撃で目の前が白くなった。


理由と言うか、原因は分かっている。



「ロックオン!」




やはり迎えたのは兄ではなく、兄が溺愛しているティエリア。

噎せそうになる口を押さえた。



あーあー、抱き付いたまま頬擦りなんかしちゃって。

大変言いにくいが教えなければいけない。




「残念、俺はライルでした」


「………」



一瞬で笑顔が消えた。

「ちっ」

舌打ちなんてしやがって。


てゆーか謝れよ、こっちは被害者だ。




兄と俺を勘違い、こんな事なんてしょっちゅうだったりする。






「…謝れよ……」
「ふん」



ここは兄の部屋、こいつに俺が部屋を上がる事を拒否する権利は無い。
かと言って、俺にもないが。

中へ戻る背中を追う。





中へ進むといい匂いが。夕飯を作って待っていたようだ。

中々可愛いとこもあるなってか、見た目は完全に可愛いのだが。





「いい加減、見分け付けてくれよ」

「じゃあどちらかが髪形変えて下さい」

「嫌だ、俺はこれが気にいってるの」

「出来れば貴方の方に変えて頂きたい」

「だからやだって」


何度目のやり取りか。


「よく見ろ、違うだろ?」

ティエリアが俺の顔をじっと見付ける。



「…っ///」

顔に朱が差す。


「……かっこ…い」

「ッ!!」



天然なのか、コロッと爆弾発言をする。
これが兄ならば、今頃彼をギュウギュウに抱き締めているだろう。



「……っあ! えっと、」
自分が言った事に気が付いたのか、顔を真っ赤にして焦り出す。


(これが女なら、可愛いのに)



そう、可愛いが性別は男。




兄曰く、世間知らずな彼は、兄に所謂ゾッコンらしい。
そりゃ双子だもの、顔も声も一緒。ニールを連想しないなんて無理な話。


「いいよ、その内で。飯戴こうかな?」

「ニールの分しかありません!」



しかし、結局はニール>俺なのだ。
幾ら顔が同じだって。






「どうせ今日も朝帰りだ、飯下がるって」

「………」

凄い睨んでる。



「貴方にやるくらいなら自分で食べます」

「ひっでー、一応、俺ニールの身内なんだぜ?」

「でも貴方とあの人は別だ!」

ここまで来ると意地が入る。引けない。

「俺達一応、一卵性だぜ? 遺伝子的には同じ人間だ」


だから気持ち悪い位ソックリなのだが。



「……一卵性?」


さっきまできゃんきゃん吠えていたと思ったら、急に大人しくなった。




「じゃあ、同じ人間なら、あのファーストキスはニールにしたのと同じって事ですか?」


……?
難しい話を。



いや、全然難しくない。
お前、本当に飛び級した程の天才なのか?



「貴方はライルですが、ニールでもある」
だって一卵性なんだもの。




「お前、よく考えろ」
頭が良すぎて逆に馬鹿なのか?一周回って。

よく考えれば、同性愛に何の抵抗、知識が無い程の人間だった。






「僕はニールとファーストキスを交わしていたんだ!」


何だかんだ言っても気にしていたようだ。間違って俺としてしまった事を。



「ああ……ニール、いえロックオン………」



やばい、非常にヤバい。

ティエリアの目が見る見る内に潤んでくる。

この顔はあの日の朝、初めて出会った時、俺の上で見せたあの顔。




「ロック…オン……」

頬が桃色。
くる、手が俺に伸びてくる。



「ま、待て! ティエリア! 俺はライルだ!」

「待たない」


とろんとした瞳、不覚にも可愛くてこのまま抱き付かれていいと思ってしまった。








「オカエリ! オカエリ!」

突然兄が大事にしているおもちゃ、ハロが喋る。
即ち此処の部屋主が帰って来たと言う事。

助かった!



「ほら、帰って来たってティエリア…!」

だが本人は聞く耳を持たず俺にタックルをかます。


「った!」
本日2度目の衝撃。
上に跨れてしまった。


あああ、顔が、近付いてくる。来る、やる気だ!



「ニーーール!! 早く来い! 助け……!」


嗚呼、間に合わなかった。



満足した顔をしたティエリアが俺の上にコテンと身を預ける。






「ライル! どうしたっ……て、テメェ!! 俺のティエリアに何してる!!!」

「あ…、お帰りなさいロックオン」

「助けろニール! こいつ聞かない!!」

「離れろティエリア! こいつはライルだ!」


引き剥がすと今度は自分の胸に抱き締める。


「貴方達は一卵性だと聞きました。
なのでライルはニールでもあるんです。どちらもロックオンなんです」

「はい?」


流石のニールも首を傾げた。
そりゃそうだ、帰って来ていきなりコレだ。


兄が俺に尋ねる。

「何言ってるんだ?」

「一卵性は遺伝子的には同じだから、どっちも同じ人間なんだってさ」

「…ロックオン」


さっきのライルと同じようにニールにも抱き付く。
ニールもこいつが言っている事を理解したのか、どんどん顔が青ざめていく。


「畜生! 俺にしか見せないデレデレモードを、ライルにまで見せやがって!」

今度はニールにまで睨まれる。



「僕は幸せだ、二人のロックオンに挟まれて、とても幸せだ」



「……」
「……」
双子は目を合わせる。

ティエリアを独占させたい兄と、
ティエリアの勘違いから解放されたい俺。

二人はティエリアの頭に、どう伝えればいいか悩んでいた。




ティエリアはニールにもキスを送った後、二人分の食事を温め直していた。
PR
Comment
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TrackBack
トラックバックURL  :  
material by Sky Ruins  /  ACROSS+
忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
参加中
ロク×ティエ=愛!!
参加中です!よろしくね!
プロフィール
HN:
兎羽
性別:
女性
職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)

A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


※別ブログによってHNが違いますが、私です。
PC用カウンター
twitter
どんな言葉を覚えるのか気になりました。

交流のしなさはご愛敬。
何を覚えるのやら。
此処のブログ経由で知った方ならいつでも友達になりたいです!
ブログ内検索
携帯から