Wer sind Sie?_3（緑と紫パロ）

更に続き。

双子にサンドウィッチされるティエって可愛くないですか？
今後はサンドウィッチだな！

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「すげえ…１２歳で大学入学とか……」

ニールが撮った写真には、確かに今より更に幼いティエリアが写っていた。



今日は朝から大変物凄い衝撃を受けた。

兄がロリコン、それとホモ。




「だーかーら！　俺はそう言う趣味ねぇって。たまたま好きになった相手が男だっただけだよ」


それ、みんな言うよね。


「ティエリアさんはどうなんだよ？」

「大丈夫だ、こいつ世間知らずだから」


この会話中も、ニールの腕にしがみ付く形でこちらを見ている。

目が合うと顔を赤らめて顔を背けてしまった。



（可愛い…って違う！　俺！）
違うんだ、何かこう、小動物が覗くような……。




「……さんは、いらない」
「呼び捨てでいいってさ」

ニールが付け加える。
これが初めてライルと認識して交わした会話。


「じゃあティエリア」

「ティエリア、そう言えばさぁ」


流石は双子、ティエリアに同時に話しかける。
すると耳を塞いで縮こまってしまった。


「まるでロックオンが二人いるみたいで……何だか恥ずかしい」


おいおい、俺とニールを重ねるな！
畜生、その姿も可愛い。

もういい、可愛い、確かに可愛い。




「ティエリア可愛すぎーーー！」

目が痛い。
こんな兄、見た事ない。妹にもこんな事をしているのは見た事がない。



ぎゅうぎゅう抱きしめる。
ティエリアも一応抵抗しているが、満更でもない表情。



「ロックオン、放して下さい……あの、弟さんが……」
恥じらうならもっと全力で振り払ってくれ。







二人が離れた所で、


「で、いつから付き合ってんだ？」

「んー？　お互い知ったのは二年前かな？」

「ええ、そうです」

「レポート終わらないから、学年で一番頭のいいティエリアに教えて貰ったのがきっかけ」

「やらせたの間違いでしょう」



学長の血筋という事で飛び級入学を許されたティエリアは、周りから当然ながら浮いていた。
更にこの性格ですっかり腫れ物扱い。

これはティエリアが帰った後聞いた話。


気さくで誰にもわけへだり無い兄の事だ、
多分安易な考え（レポートの手伝い）で話し掛けたんだろう。



確かに将来はべっぴんさんになる事は確実だろう。




「ティエリアは幾つ？」

「１６です」

１６－２＝１４。
外見中二に何してんだお前。



「ニール、顔貸せ」

ニールの首根っ子を掴む。
ティエリアは不思議そうにこちらを見ていた。


「（お前、こいつとどこまでやってんだ…！？）」
「（どこって？）」
「（まさか、もうやり済み？！）」
「（…！　馬鹿か！？　さっきお前にファーストキス奪われたばっかだぜ？！！）」

事故とは言え確かに奪った。



「畜生！　初めてのＡを奪いやがって…！　間接でもいい！　俺とティエリアの初めて返せ！！！」

「はぁ？！！
……バッ！　気色わりぃ！！！」


これは正当防衛。
久し振りに俺はニールの頬を殴った。



「…これが兄弟喧嘩……？」

「あーもうー、畜生～ティエリア～」


気持ち悪い上にウザったい。
ソファーの上で座っていたティエリアの上になだれ込む。



「そんなに怒んなら、自分ですればいいじゃんか」

「ダメ！　そこはタイミングを見計らって、最大の効果でするの！！」


本当に面倒臭い。



「こいつ泣いたぜ？　『やっとしてくれた』って」

「マジか！」

何の話をしているのか付いていけないティエリアをニールはじっと見つめる。



「…そうか、そんなに、
まだ早いと思ってたけどこの際だ！　俺と今直ぐセッ「言わせねーぞ！！」


スパーンと本日２回目の打撃。

「せ？」
「あー、忘れてくれティエリア」



兄と縁を切りたい。

しかし無理だ。
毎朝鏡に向かえば会ってしまう。双子である事を恨んだ。




「ロックオン？」

そう言えば、本名を明かしたのに何故か偽名を呼ぶ。



「ティエリア、ニールって呼んでくれよ」

本人も気にしていた様だ。



「いいえ、これからもロックオンと呼ばせて頂きます」

「えー、ニールって呼べよ～」

「ニールとライルの違いが付くようになったらですね」



ああ……、じゃあ俺も暫く『ロックオン』か。


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≪美少年に恋した兄を全力で否定できないライルさん≫
≪を書きあげたかった≫