機械に聞く（緑と紫 番外）

「機械に～」の番外編。
これ書いた日付けが「縋る」の１日後。２月２１日。

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「ハロ！」

「おゥ！　フェルト！」

ミッション帰りのハロを捕まえた。


「最近、忙しクテ遊べナイネ」

「そうだね、ハロ」


一番初めに仲良くなったハロが、今じゃロックオンの片腕となり、毎日多忙な日々を送っているのだ。

ロックオンもミッションがない日は極力放し飼いにしてくれている。


「ハロ、淋シー…。フェルト、ハロの親友！」

「うん、淋しいね」


私はハロの親友。ロックオンはハロの相棒。
ハロは何でも知っていて、いつも遊びながら励ましてくれる。

大好きな親友ハロ。今日は何を話して遊ぼうか？





「ハロ、恋しタ！」

「恋！？　誰に恋したの？」


思わず笑ってしまった。
ハロも恋をする。
何と素敵な事なんだろう！


「誰に恋したの？　ピンクのあの子？」

「ピンク…？
ピンク！　ピンク！」


ピンクだから女の子と言う訳ではないが、まさか当たるとは。
その前にハロに性別なんてあるのだろうか…？


ピピッ、通信機が鳴った。

『フェルトごめんね？　アレルヤとティエリアがミッションから帰って来るの』

「あ…クリスが呼んでる。行かなくちゃ。
…ごめんね、ハロ」

「ショーガナイ！　ショーガナイ！」


「うん、ハロも好きなピンクちゃんの所に行ってあげれば？」

「デモ、今はムラサキ！」

「紫…？浮気は駄目よ、ハロ」

「浮気ハ万死。ガッテン承知！」

「？　そうなら良いけど…、じゃあね」

「マタナ！」



ハロは分からない。ＡＩだから。
でもだからこそ楽しい。
まるで人間の子供と話している様に楽しく、姉弟の様に愛情を感じる。


彼の恋が叶うか楽しみである。