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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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日記じゃないです、ゴミ箱行きの話です。


パロ設定です。
たまには寝取られる話が読みたい。

「またその様なだらしのない恰好をして」


その声は、家主である兄のものじゃなかった。


「どうせ休日だからとか言うのでしょう? だから君は」


兄の、恋人。
ティエリア……下の名前何だっけ?


「女に振られた」

「………、だからと言って……」

「結構本気だったのになー……、はぁああ」


この人物は、恋人である兄と同居している訳じゃない。
かと言って、俺も一緒に住んでいる訳ではない。

週末になると、恋人の家に泊まりに来ているだけ。
週末になると、兄の家に遊びに来ているだけ。


初めてはち合わせた時は、それはそれは驚いたが……、時間の流れとは恐ろしいもので。俺がパンツ一丁の姿でうろついていてもだらしがないと咎めるだけだ。


「兄さんは?」

「急用だと、会社に呼び出されて先程出社した」

「土曜日なのに、ごくろーさん」


ティエリアは、学生だ。
兄は大学の先輩だそうで、付き合って二年だとか。


「それはいいが、いい加減服を着ろ」

「今アンタが干してるのが俺が着て来た服」

「………、では、貴方の兄の服を着て下さい。背恰好は一緒でしょう」


学生であるティエリアは、やはり社会人である兄より自分の時間がある訳で。兄がついつい溜め込んでしまう洗濯物や部屋の掃除は大方この恋人がやってくれているのだ。



「……なぁ、薄々分かってんだろ? お前さ、兄さんから見たら、都合のいい女って言うか、家政婦代わりと言うか」

「皆まで言うな」


成績優秀らしい。
俺は兄さんと同じ大学に入った訳じゃないから実際どんな成績を修めたのかは知らないが。

だが、それでも周りから頭が一つも二つも抜けていると分かる事実がある。
ティエリアは、飛び級で大学生をしているのだ。

今住んでいる日本では珍しいが、海外へ行けば……それこそ俺の故郷辺りじゃ珍しくはない。


まあ、どちらにしても目立つ事には変わりはなく。
中には何年も留年してやっと入った奴もいて、そんな奴からしてみれば、自分より若い、しかも本来なら高校生をやっている筈の人間が同じ立場だと考えれば憎いだろうし、実際居心地も決して良くないだろう。

そんな時に、兄から優しく声を掛けられたのだろうか?
いや、この容姿だ。ティエリアの容姿に惹かれない者は少なくなかった筈だ。


「アンタその容姿だろ? 男なんてホイホイ釣れるだろうに。いや、女も釣れるだろ?」

「釣るとはなんだ。魚じゃないんだ」


どちらにしろ、ティエリアは兄に惚れているのだ。
ベタが付くと思う。ベタ惚れ。

どこに惚れたかは知らない。聞いても答えてくれないし。
しかし大方予想はつく。優しいところだろう。

だが兄は万人に優しい。
逆にその優しいところが俺は嫌いなのだが。


「ぶっちゃけて言うと、兄さんは年上が好みだと思うぞ? 一応、生まれた時からずっと一緒、24年双子やってますから」


洗濯物を干す手が一瞬止まる。だが直ぐに干す作業は再開された。


「そこまで兄さんに執着する理由が俺には分からないな。ああ言う、優しい男なんて世の中ごまんといるだろ。でも、アンタ程の美人はそう簡単にはいない。そうだろ?」

「……彼は僕を愛してると言った」

「口は幾らでも言える」


ここまで言っといて何だが、俺は兄さんとコイツを別れさせたい訳じゃない。
純粋に気になったし、分からなかったのだ。


どこにでもいる優しい男。
同じ顔で言うのもなんだが、顔は悪くはないだろうが、そこまでカッコいいとは思えない。

類稀なる美人さんなティエリアを、そこまで惹きつけられる様な要素が見付からないのだ。


「アンタ、今年で幾つだ?」

「18」


付き合い始めたのが2年前だから、16歳の頃か。
22と16……うん、犯罪臭いな。

ますます、単純に世の中を知らないから簡単に「はい」と答えてしまった様に見受けられる。
頭の良さと人生経験はイコールにならないのだ。



「アンタ、もう少し世の中を知った方がいい」

人生経験の差をうんたら話すと、『なら、僕が5歳だった頃の遺産相続の話からしようか?』と言われて、それ以上何も話せなくなった。



「そうだよ、お前良いトコの出なんだろ? ひょっとして、兄さん金目当てかもしれないぞ?」

「よくもまあ、血の繋がった兄をそうも言えるな」

「確かに」

自分は少し捻くれて育ったと自覚はしていたが、これは少し言い過ぎか?


「今日の急な会社の呼び出しだって、本当は年上の女と会いに行ってるのかもしれないなー?」

「まさか」

「分かんねぇぞー? 高一の時に初めて出来た兄さんの彼女、3年の先輩だったもん。直ぐ別れちゃったけど、三つ子の魂百まで。そう簡単に好みは変わんないと思うぞ?」

「例えそうであっても……僕は……」

「自分の所に帰って来てくれればそれで良いってか? お前、頭可笑しいぞ?」

「下着一枚しか着ていない君に言われるのは存外だ」


存外……、そりゃそうかも。
そうは言っているものの、俺の今の話は相当気になっているらしい。
洗濯を干す手が少し震えている様に見えた。



実際、どうなんだろう。
幾ら双子と言ったって、実は中高は別々に暮らしていたりする。

そんな人間になってはいないと思いたいが………、
こうして兄の一人暮らしの家に上がり込むようになって、
ティエリアと過ごしている風景を見る様なって、色々思う所があったんだ。



「兄さん、別に家事が出来ない訳じゃないんだよ。ただ、出来るなら女にして欲しい派だって兄さん前言ってたんだよ」

そう、自分が仕事で忙しい時、自分の代わりに洗濯とかしてくれる女。
俺もまあ、彼女の手料理とかは食べたい。俺の代わりに家事をしてくれるなら、それは理想。


「……分かっているんだ」


ああ、しまった。
子供と言う事を忘れていた。
泣きそうじゃないか、今にも。


「最近、彼が冷たい事ぐらい」

「あくまでも俺のケンカイって話だ。お前がそう思わないなら―――」

「でも、それは仕事が忙しいから、疲れているんだ……。そうじゃなきゃ………」

「………ティエリア」



兄さんも罪な男だ。
見ろよ、ティエリア。

初めて見た時から美人を捕まえたなーっては思ったし、嫉妬もしたが、
今にも、手に届きそうじゃないか。



「……何考えてんだ、俺」

「今日は乾かないだろう。言ってくれれば、洗わなかったのに」


洗濯物を干し終わったティエリアは、いつもの調子に戻っていた。
健気……と言う奴か? 強がりとも言うのかも。


「良いんだよ、乾かなかったら、兄さんの着て帰るから」

「……まあ別に良いか、兄弟なのだからな」


そうだ、ティエリアの家族は社会人で年上の男と付き合っている事を知っているのだろうか?
先程ちょこっと遺産相続とか言ってたな……親は死んだのか…? 相続の問題って事は、兄弟がいたのだろうが、仲は良くなかったのかもしれない。

いや、5歳とも言ってたな……、俺にはドラマの世界だ。




実は、ティエリアに言って無い事がある。
追い打ちを掛ける様で、流石の俺も口を噤んだ。

この前、たまたま夜見掛けたのだ。
職場の人だと思われる女性と楽しげに歩いているのを。

これだと誤解を招くな、ちゃんと他の人もいた。
飲み会をしていて、多分二次会の会場へ向かう途中だったのだろうが……。
楽しげに話す女は、兄さんの好みの女性だった。


ティエリアがいるのを知っているのにも関わらず、俺は『その女性に好意を抱いているんだろうな、兄さんは』と思ってしまった。



男女問わずモテそうな容姿のティエリアを、平気で放っておける兄。
俺なら心配で可笑しくなりそうだ。

そこそこキツイ性格だが、話している分には真面目だし、
冗談を言う性格ではないが、行動は何処か天然で、子供には間違いない。


よくもまあ、放っておける。
よくもまあ、パンツ一丁の男がいる部屋に放っておけるものだ。

安心しているのだろうな。
こんなに冷たくされても毎週来てくれる。





「はっくしゅん!」

ここでくしゃみが出た。
ぐるぐる考えている内に、流石に体が冷えて来たか。


「……だから服を着ろと言っただろう」


ソファーにぐしゃりと置いたままになっている上下のフリースを手に取る。兄が寝巻き代わりに来ている部屋着だ。


「とりあえずこれを着て―――」

差し出して来たフリース。だが俺が掴んだのは手に持つ服ではなく、その向こうの手首だった。

「ライっ…、ぅわっ?!」


油断していたティエリアは、いとも簡単に崩れ落ちて来た。
重力に逆らわれず落ちて来た体を胸でキャッチすれば、ティエリアと抱き合う形になれた。


「な、何の真似だ?!」

「さっき言っただろう? 俺、女に振られて凄い凹んでるんだって」

「だから何だ!」

「……幾ら子供っつったって、18だろ? 分かってんだろ、本当は?」

「らい…る……」


手が届きそうだと思っていたら、あっちから手を伸ばして来た。


「慰めてくれよ? 俺も、アンタを慰めてやるからさ……」


均等だろ?



「アンタ頭良いんだろ? 兄さんが何を考えてお前を好きだって言っているか、分かってんだろ?」

ああ、可愛い顔しちゃって。
美人だとは思っていたが、可愛くもあったのか。


「ニールより、もっと良い事教えてやるよ」

良いモノ、与えてやるよ。

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≪アニューに振られたんだよ!≫
≪続かないけどね!≫
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人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


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