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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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実は、このまま5に雪崩れ込もうと思いましたが、
私がもうちょっと淡白ティエリアを妄想したいので、どうでもいい番外展開。
折角考えた5を捨てました。

話軸が滅茶苦茶なのは今に始まった事じゃない……うん。


5が無いのに4.5。

4の話の直後ではなく、少し経ってます。
珍しく、ティエ目線なスタートなのです。

-----------------------------



「ティエリアー!」

「突然後ろから話し掛けないで下さい、スメラギ・李・ノリ…ぐえ」


変な声が出た。
振り返る前に彼女の福与かな胸部が延髄を打ったからだ。


「あーら、可愛い声」

「何ですか、用事ですか?」

「釣れないわねー…、ロックオンに連絡取って欲しいの」

「ロックオン・ストラトスに?」


現在は休暇中。
厳密に言えば、ロックオン・ストラトスが休暇中。

自分は違う。
各メンバー、交互に休暇を取る体制を採っている。

なので、自分は今宇宙。
今日分のシミュレーションをこなし、基地内にある展望室で月を眺めながらデータを整理していると後ろから話し掛けられたのだ。



「何故俺が連絡を取らなければならない。ヴェーダを介して、彼に命令を出せば良い話では?」

「別に命令じゃないの。今何してるか気になったから聞いて欲しいのよ?」


何してるか?
そんなの容易に分かる。

彼は、今頃女と……。


「ならば貴女が連絡を入れれば良いのでは? もう一度聞きますが、何故俺が聞かなければならないのですか?」


「だって、貴方達同じマイスターじゃない」


本当にこの戦術予報士は、何かと付けてマイスターの交流とやらを深めたがる。

互いを知るのは確かにフォーメーションを組む際大切だ。
だが、それは戦闘の特徴や癖など、そう言った点を後でヴェーダから閲覧すれば良い話ではないか。いつも思う。

どうしてプライベートまで共にいなければならないか理解出来ない。



「あ、メールじゃなくて通話してね? 映像付きで」

「はぁ?」


彼女にこれ以上絡まれるのが嫌で、早急に携帯端末でメールを作成していると、これだ。


「メールで良いのではないですか?」

「あの子、地上にいる時結構一人で何処か行くでしょう? 目を離した隙にフラーっと。気になって」

「他人のプライベートに首を突っ込んで楽しいですか?」

「貴方って本当に固いんだから」

ムッとした。
最近良くロックオンに言われるからで、少々うんざりしていたのだ。



「それに他人なんて言わないの。これから命を預け合う仲よ?
………彼って、いつも明るく振舞ってるから不安なのよ……」

「不安、ですか?」

「余計なお世話かも知れないけど、彼、あまり弱音吐かないから……休暇中、何してるか気になっちゃうの」


休暇中にしてる事を自分は知っている。
彼の弱い部分も自分は知っている。

大した得もない筈なのに、何なんだ、この気持ちは。



「……分かりました。連絡しておきます」

「しておきます、じゃなくて今してくれないかしら?」

「……はぁー」


本当にこの女と自分の相性は悪過ぎる。
図々し過ぎる。


「やります、今すぐやりますから少し離れて下さい…!」


端末を操作し、折角立ち上げた成績一覧のページを閉じた。


通話リストから彼の名前を見付けるとコールを掛けた。
さっさと終わらせたい。









『どうした、ティエリア?!』

10秒ぐらい待った後、彼は電話に出た。
焦った顔を何故かしている。


「スメラギ・李・ノリエガが、貴方に連絡を取れと煩いので」

『それで?!』

「それでって……それだけです」

『は?』

「貴方が現在何をしているか確認しろと言われまして。それ以外は特に何も言われてませんが?」


ポカン、と間抜けな顔をした。
その後はぁ、と大きく息を吐く。


『ミッション用の回線で掛けて来るもんだから、何事かと思ったら………、ミス・スメラギの悪戯かよ……』

「悪戯…? スメラギ・李・ノリエガは悪戯で貴方に電話を掛けろと命令したのですか?」

『いや、悪戯ってか、気の使い過ぎと言うか……』


電話の向こう側にいる彼。
部屋の照明は薄暗く、ホテルだと思った。

現地だと今、夜なのだろう。


それでは、失礼する。
そう言って通話を切ろうと思った、その時だ。


『ミッションって、貴方まだフリーランスでスナイパーしてるの?』


知らない声がして固まった。
端末を落とさなかったのが幸い。

女性の声。それも、艶やかで鼻に掛かった甘い声。


『え? まあ、そんな感じ…かな?』

それに応えたのはロックオンの声。


(ああ……女といるのか)



自分と彼の特殊な関係。
いや、彼の体質が特殊なのだ。

あんなにマイスターとしての能力が高いのに、定期的に他人の体温を感じなければ戦えなくなるなんて可笑しい。

計画遂行に絶対必要な人物、失う訳にはいかない。


だが、現在CBはファーストミッションの準備も最終段階。
休暇も確実に減って来ている。

自分は構わなかったが彼はそうはいかなかった。



彼は他人の体温を感じたくなった場合、地上に降りて女を抱いているらしいからな。
降りられない時は自分が女の代わりになる事を自ら進言した。


どんな完璧に見え様とも、必ず何処か不完全。
ああ、人間と言うものは。


こういう症状を色々調べてみたが、彼が他人を傷付ける事によって精神安定する質ではなくて良かったと思う。

別に抱きつかれているだけなら、どうと言う事は無い。
肌を舐めると言う行為は好きではないが……。




『ティエリア、悪い、今人と会ってるんだ。切るぞ?』


ロックオンの声で我に返る。

女の声で『誰と話してるの?』と声がすると、画面の端にブロンドの長い髪の毛がチラついた。

直ぐに覗こうとする彼女を押さえるロックオンだが、俺はそれどころじゃなかった。


『仕事仲間だよ。……ティエリア、えっと、今何してるかの報告だっけ?
昔の友達と会ってるって―――』

「もう良いです、ロックオン・ストラトス―――」






――うそつき。






ブツン。
彼の言葉を最後まで聞かず通信を切っていた。


「……今、何を……僕は」


うそつき。
無意識の内に、そう呟いていた。

通信を切る直前。
この声が相手に届いてしまっただろうか?



嘘吐き、彼は嘘を吐いていた。


「手袋を外すのは、僕の前だけだって言ったのに……」

震える唇が紡ぐ言葉は、何と弱々しい。


頭をブンブンと振った。
何なんだ、今の俺は。

何だ、今の感情は。



以前、部屋に呼ばれた際にこう話された。


『知ってるか…? 俺、普段はずっと皮手袋してるけど、お前を触る時だけは外してるんだ。
お前の体温、直に感じたくてさ』


なのに、画面越しの彼は手袋をしていなかった。
画面を覗き込もうとする女を押さえる際に見えたのだ、自分にしか見せないと言っていた、あの手を。


上半身が裸だと認識した時点で女と寝ているのだと分かった。その時は、何とも思わなかったのに。



自分でも驚いている。
嘘を吐かれただけで、こんなにも心乱れる自分がいる事に。


今まで嘘を吐かれた事は多々あるが、何故かこの一件だけ無性に腹が立った。


「腹が立つ…? いや、何か違う様な……」


自分の事が分からない。
可笑しい、自分の事は自分が一番知っている筈なのに。







「ティーエリアっ!」

「…っ! ……ああ、貴女ですか」

背後から再び衝撃。スメラギだ。先程同様、後ろから抱きついて来たのだ。
ロックオンの件を聞きに来たのだろう。


「反応薄いわねー?」

「彼はおん……昔の友人と会っていました」

「ティエリア……、どうしたの?」


ロックオンが何をしていたか報告したと言うのに、良く分からない事を言うスメラギ。

スメラギの手が頬に触れ、撫でる。
いつもなら払うのに、そんな事すら今は体が動かない。


「どう…とは?」

「凄く、寂しそうな顔してる……」


寂しい?


「寂しい…だと?」

この裏切られた感は、怒りではなく、寂しい?


「そんな訳、あるか」

「でも、凄く泣きそうな顔してるわ? 何かあったの?」


泣きそう?
俺が?


「そんな訳ない」


そう、ある筈ない。
俺は元々、宇宙にいる時の代わりなんだ。
自分は、最悪の手段なのだ。


彼が地上で休暇を取っている場合、つまり、そう言う事だ。


「ある筈ないです」

「ティエリア?」

「もう報告したんです、失礼します」

「ちょっと、ティエリア!」


煩い。
今、女の声を聞くと無性に腹が立つんだ。

思い出すのは電話越しで聞こえて来た甘い声の女。
画面に一瞬映った長いブロンド。



俺が一番だと言ったじゃないか。
狡い、人間は狡い。


「そうやって、僕を騙して、」

良い気にさせて。



彼に良い様に丸め込まれていた様だ。
そんな事しなくとも、俺は絶対に貴方からの要求を断らないのに。

代わりになってあげるのに。




「うそつき……」


あんなに屈託のない笑顔向けておいて。
あんなに必死になって僕に縋っておいて。



ああ、腹が立つ、腹が立つ!



もう今日は寝てやる。
少々早いが、どうでもいい。




「あ、ティエリア」

廊下でキュリオスのマイスターと擦れ違う。

「何かあったのかい?」

「何かとは何だ、何かとは」


良く良く見ると鬱陶しい前髪だ。
無性にイライラしてくる。

用件をさっさと言え!


「凄く泣きそうな顔をしてるから……」

「……、」


貴様までスメラギと同じ事を。


「黙れ!!」

「ひっ!」


そう言えばアレルヤ・ハプティズム。
今日のシミュレーション、成績が下がっていたな。

予定変更、彼を指導しよう。

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≪4.5の2もあるんだぜ…?≫

≪弟曰く、前髪で片目を隠す髪型は厨二病らしいです≫
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A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


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