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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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ファースト本編、音声呑みでずっと聞いてたら俺っ子ティエが恋しくなりました。

ファーストミッション前設定でございます。
ドラマCD2当たりの時間軸です。


私の中のティエリアって、基本兄貴に依存してるんで。てかそればっかりな気がするんで、
たまには兄貴が依存してるのが欲しくなり、至りました。


まあ、悪しからず……。
続きやりたいんだけど、突発的に深夜2時ごろ打ってたのでノープランです。

最後から何日経っただろうか?
いや、単位は日ではない。多分月。


マイスターへの適正。
俺が買われたのは狙撃の腕だと分かっている。

自分でも多少は自負している。
悲しい事に、小さい頃から娯楽としてやっていたライフルはプロの域を超えていた。


正直、俺は周りのマイスターの中で一番適性が高いと思っている。

強調性もあり、狙撃能力の他にも刹那には敵わないが剣も扱える。
だからか、あの4人の中ではリーダー的ポジションを与えられている。それは決して歳年長だからと言うだけではないだろう。



だが、俺には、マイスター不適切と言われても良い程の、精神的に危うい部分を隠している。




(ばれてるのかなー……ヴェーダには…?)







定期的に他人の体温を感じないと発作を起こす。


いや、発作は良い過ぎか。

全身がむず痒くなる。
目がクラクラするし、過呼吸までとは行かないが、呼吸が苦しくなる。

ああ……やっぱり発作が適切か。




原因なんて、そんなのあの日に決まってる。

火薬の匂いと、砂埃と、人の焼けた匂い。
その日の前日、眠る前の俺に優しくキスしてくれた人物は、二度と俺を抱き締めてくれない。

その腕は何処へ飛んで行ってしまったのだろう、焼け落ちてしまったのだろうか?


トラウマなんて簡単な言葉じゃ片付かない。


心の病……?
精神病……?
まともに病院行けるような生活をしていなかったから、ずっと放っておいていた。


それに、本当に堪らなくなったら適当に女を抱いていたし。
俺が身を寄せた社会にはそう言う輩がわんさかいたから。



「ほんっとに、これが良くある青年の有り余る性欲ー……だとかだったら、良かったのに……」



CBに入ってからも、定期的に貰える地上に降りての休暇を利用して、一夜限りの相手を捕まえては抱いていた。


どうやら、CBに恋愛禁止と言う規則は無いらしい。
実際、CBメンバー同士であるが結婚している整備士を知っている。

だが、俺は結婚しない。恋人さえ作らない。
これも、どうしようもないトラウマ。


この二つのトラウマは、真逆にいると思う。
自分でも矛盾してると分かっているが、どうしようも出来ない。

CBには優秀な医者が居るが、話すつもりはない。
何故なら、それが理由でガンダムから降ろされたら元も子もない。
俺は何の為に生きて行くか目標を失ってしまう。



そして、同じマイスターの中に、厄介なのがいる。
ティエリア・アーデ。

彼は少しでの綻びさえ見逃さない。



「チッ」

舌打ちが展望室に響く。
地球が恋しくて此処から見ていたが逆効果だ。
焦がれて行くばかり。

部屋に戻る事にした。



そうなのだ。
CBのお披露目の日が近い所為で、最近は全くもって地上に降りる命令が来ないのだ。

分かっている。
整備も最終段階。

現段階で、ガンダムを上回る機体はこの世に存在していない事は分かっているが、万が一、万が一の為に毎日シミュレーション、テスト機動。
その繰り返し。



早く部屋に戻って寝てしまおう。
今自分は、酷い顔をしていると思う。

こんな顔を誰かに見られたら、折角此処で築いて来た関係が壊れかねない。



今日もこの腕は自分の体をきつく抱き締め、夢を見るのだろうか?






部屋の前に来た。
深呼吸を一つする。


「刹那ー、いるかー?」

相部屋の少年に声を掛けたのだが、本人は不在だった。
きっと自分の愛機でも見に行っているのだろう。


これは好都合だ。
さっさと寝てしまおう。


(あー……、いや、いたら、頭わしゃわしゃ撫でれるのになー……)


女を抱くと言ったが、それはあくまで方法の一つ。
別に抱き合うだけで構わないのだ。

肝心なのは人の体温。
流れ込んでくるじんわりとした温かさ。あれが堪らないのだ。


流石に頭を撫でるだけじゃ満足は出来ないが、やらないよりマシと言う話。

じゃれあいの様に肩を組んだり、ああ言うのだって最近ない。
皆忙しくて、会うのはブリーフィングのみ。
終われば各自持ち場に戻ってしまう。


こんなに限界が来たのは初めてだ。



寝よう。ああ寝よう。
せめて夢は、母親に抱かれた、幼い頃の夢が良い。











【体温中毒者】












「あー……、くそっ!」

基本、MSに乗っている時は忘れるのだが、今回は流石に響いた。
いつもの敵との交戦を擬似的に再現したシミュレーターをやったのだが、成績は当然下がっていた。

微量ではあるが、遂に此処まで影響を及ぼすまでになったと自分が情けない。


『ロックオン、緊張してる? もっと自分の実力を信じて良いのよ? リラックスして頂戴ね?』


戦術予報士から通信が入り、俺を励ます。


「ありがとうございます、ミス・スメラギ」


今日のシミュレーションはこれで終わり。
当然、明日も宇宙で訓練。

ファーストミッション時は地上に降りてらしいが、多分女を抱く暇は貰えないだろう。

と、言うか……更に貰えなくなるだろうな……自由時間。
下手に出掛けられなくなるだろうし………。



私服に着替える為に更衣室へ来た。
まだ俺しか来ていないのか無人だった。


(やっぱ、此処で恋人作んなきゃ駄目かなー……)

俺の精神安定剤として……と言うのは引け目を感じずにはいられないが、マイスターはCBの宝だろう?
計画を遂行させる為なんだ。

だったら、仕方ないよな…?



何て酷い思考回路。それにさえ気付けない程自分は狂っていた。




ガダン。




(!!)



ピタリと思考が止まる。

てっきり自分だけだと思っていたが、奥のシャワー室から音がしたのだ。

シャワーの音はしてなかった筈だが…?



さっきまで無音だった世界に急に音がして驚いた。
無意識の内に音のした方へ歩み寄る。

(あ、いた)

一つだけ灯りが付いたシャワー室。



これまた無意識の内に扉を開けてしまった。



「…っぁ!」

「ティエリアか……」


見えたのは床に座り込むティエリアだった。

ティエリアも誰かいるとは思ってなかったのか、珍しく目を大きく見開いて固まっていた。


「床に座って何してんだ……?」

「いつから、そこに……?」

ティエリアにしては歯切れの悪い言い方だ。


そして気付いた。
ティエリアの右手が赤くなっている。


「あーあ、どうせ刹那とか、アレルヤの成績悪くてイライラしてたんだろ? 駄目だぞー、お前さんは直ぐに物に当たる。ほれみろ、手が腫れて…――」



いつもの調子で、気さくな兄貴の様に。
赤く腫れて来た右手を手に取った瞬間、乾いた体に甘い電流が駆け抜けた。

一生懸命隠していた、乾いた衝動が一気に強くなる、


良く見れば、シャワー上がりの彼は裸ではないか。


それも、そこら辺の男の裸と訳が違った。


しっとりと濡れた紫は普段より若干暗く、髪からした立った水は首筋をやらしく伝う。

その首筋は驚くほど細く、
ゆったりとしたカーディガンで隠れていた体のラインは、成長途中とは違う細さがある。

そして、白い。病的なまでに。
肌色と言うより、白と言った方がしっくり来る位。



「い…痛い、離して下さい……」

ロックオン・ストラトス。


コードネームだが、名前を呼ばれた時に込み上げるこの思い。



「はぁっ、はっ……くそ……」

「…? ロックオン・ストラトス…、どうした?」


目の前に、肌が。体温が。

やばい、そんなの見せられたら、どうしようもなくなるじゃないか……!



「ティエリア……」

「はい、何でしょうか…?」

「………ティエリア……」

「だから、何です」

「ティエリア、ティエリア………」

「何ですか! それより、手を離して――」


ほら、この感じ。
最高。
涙が出てきそうだ。


抱き締めたティエリアは若干濡れていて、俺の服がその水分を吸い取って行く。

本来は不快な筈なのに、その生温かささえ快感だ。


そうだ、これは、快感だ。




「はー…、はー……」

肩口に顔を埋め、思いっきり空気を吸うとティエリアから石鹸の匂いがして。

「ああっ……堪んねぇな……はー、はー……」


一気に悶々としていた思考がクリアになって行く。

呼吸する度に鬱陶しく喉につっかえていた何かが消えて行く。

麻薬が切れた中毒者の様に震えていた手足が驚く程静かになった。



ちゅう。

「…っあ」

小さくティエリアが悲鳴を上げた。
俺が埋めた肩口を強く吸ったからだ。

きっと虫刺されの様に赤くなっている筈。



普通なら、暫く抱き締めていたら収まると思っていた。しかし、ティエリアの美しい以外言い様のない体を見たら、久し振りにもっと、深い深い人肌の温もりが欲しくなってしまった。


(今回は、相当重症だったしなー……)


言い訳にもならない言い分を自分に言い聞かせる。



「ティエリア……」

「ぅっ……やめ…!」


首筋をベロリと舌で舐め、そのまま頬まで上がる。
その感触にティエリアはぶるりと体を震わせた。


一応抵抗している様だが、今の俺の怪力には敵う訳がない。
今の俺にリミッターなんて言葉、存在しないのだから。



「ろっく……おん、……くっ」



ああ、すっかり涙目じゃないか。潤んだお前さんの目は何と綺麗なんだ。
美味しい飴に見えて来た。

でも、流石に目は食べれないから。



「んんっ……!」

代わりに。とティエリアの口を無理やりこじ開けた。

俺より一回り小さい舌を食べることにした。


口の中は、抱きしめた時よりダイレクトに温かさを感じる。
流石にそこまでした女は数えるほどしかいなかったが、ティエリアは迷いなく、体温を感じたくて堪らなかった。



「んぁ……ふぐ……」

歯列をなぞるとか、そう言うまどろっこしい事はせず、ひたすら熱い舌と絡め続けた。

あったかい。
気持ちいい。
この熱さ、心地よ過ぎだ……。


左手をガッチリティエリアの腰に回し、空いた片方でティエリアの後頭部を押さえた。

指の腹に感じる頭皮の温かさ、これも好きなんだ。



顎を伝う生温い両者の唾液。

絡め合っている内に口内の唾液は泡立って白くなっていた。

狭いシャワールームに響くのは厭らしい水音。
それよりも大きく響く荒い息使い。



耳も満たされたのは久方振り。
いや、これが今までで一番かも。



もっとしていたい。
もう、いっその事一つになって、この体温を自分の物にしてしまいたい。


…ガリ。


「……ったぁ!」

激痛で現実に戻った。
舌先が痛い。どうやら噛まれた様だ。



現実に戻った頭は、久し振りにまともな思考回路に戻ったと気付く。
だって、十分人の体温を補充したのだから。




「あ……ティエリア…!」


そこには手で口を拭いながら、立たない腰でどうにか俺と距離を取ろうとするティエリアがいた。

勿論、静かに泣いていた。



「ど…どう言うつもりだ……ロックオン・ストラトス…! これは、どう言う……っ」

震える声で俺に問う。
俺を殴って逃げてくれたら良かったのに。



ばれて、しまった。
一番ばれたくない相手に。

マイスターから外されるだろうか?
それより、CBから解雇されるだろうか?

でも、もう誤魔化せないと分かっていた。





「所謂、心の病って、奴だと思う……駄目なんだ、俺」

「心の、病…?」


案外、聞いてくれるようだ。
もう、何だかどうでもよくなってしまった。

自暴自棄……だろうか。
ヤバい期間が長かった反動か、もう満たされた安心感で思考が追い付いてないみたいだ。


「俺、小さい時にちっとあってな、大きなトラウマ抱ててさ………。その所為で、定期的に人の温もり感じないとさっきみたいになっちまうんだ……」


ティエリアが「さっき……とは?」と言ったような瞳で見て来る。


「手が震えて、呼吸もまともに出来なくなって、目も霞んで、まともな判断も出来やしない」


あはは、情けないよな? とおどけて話してみせた。


「でも、こればっかしはどうにもならなくてさ。
普段は地上に降りて、一夜限りって付き合いで納めて来たんだけど……、最近全然自由時間くれないからさ……。
自分でも、どうにもならなくなって……」

そして、こうなってしまったんだと目線で送る。


当然ティエリアは驚いた表情を見せる。

だって、俺はお前の中じゃマイスターとして認めていたんだろ?
刹那やアレルヤには、ブーブーものを言っていたが、俺には全然言ってこないじゃないか。

その信頼も、崩れてしまった。


こんな精神欠陥者、マイスターに相応しくないもんな?





「………では、貴方は定期的に人間の体温を感じていれば、その発作の様な症状は出ないと言うのですね…?」

「あ…ああ……そうだけど………」


すると、震える足で立ち上がった。


「なら、俺を抱くと良い………」

「………」


初めは何を言われたか理解できなかった。


「……はっ?」

「別に相手は誰でもいいのでしょう…? それに今の行動、俺も対象になると言う事でしょう?」


何を言っているんだ?
俺を…抱け…?


「ティエリア……俺をガンダムから降ろさないのか…?」

「何故です? 貴方はマイスターの基準値を超えている。それに貴方の狙撃能力、どのマイスター候補者より高かった。

それを、人を抱かないと精神崩壊を起こすなどと言う、くだらない事で降ろすのは可笑しい」


精神崩壊は少し言い過ぎだが…。
しかし、ティエリアがそんな提案をするなんて、天地が引っ繰り返ったとしても無いだろうと思っていた為、驚きで返答が出来ない。


「どうだ?」

「いいのか…?」

「別に構わない。殴る訳でもないしな。抱きつかれて、先程の様な事をされるだけならミッションに支障もないでしょう」

「だって……俺、お前さんにディープキスしたんだぞ…?」

「でぃーぷきす…? 良く分かりませんが、特に身体、精神共に悪影響がないのです。問題無いでしょう?」


突然、同性から無理やりディープキスされたんだぞ?!
何も思わないのか…?



「とりあえず、今日はもう大丈夫な様ですね?」

「え…?! まあ、そうだけど………」

「では、俺はこれで失礼します」

「ま、待てよ、おい!」

「必要になったら、いつでも呼び出して下さい」

「そうじゃなくて…!」

「流石に、俺がシミュレーションや整備中だったら行けませんが、極力呼び出しに応えるつもりですので」


失礼する。とシャワールームから出て行く。


俺が呆けている内にティエリアは着替え、出て行ってしまった。




これは、ラッキーな筈なのに。
俺の、唯一の不安要素が無くなった筈なのに。

どうして、心に開いた大きな穴が、さっきより更に大きくなったような気がするのだろう…?


満たされた筈なのに。
震えも止まったのに。

どうして、こんなにも、涙は止まらないのだろう。



「ティエリア……」


俺とティエリアの可笑しな関係。
後戻りなど、俺には到底出来なかった。

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≪俺ティエも可愛いよね、俺ティエ≫
≪人が出来てそうで出来てない兄貴が好きなんです。綺麗な兄貴分なんて見たくありません≫
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兎羽
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職業:
実家に帰りたい盛り
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見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)

A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


※別ブログによってHNが違いますが、私です。
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