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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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ずっと投稿してなかったから、ちょっとだけストックあるんです。

本当は土曜日に上げる予定だったんだけど、急遽友達の家に泊まる事になって日曜日にうpです。

これでまた暫く消えます。
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珍しく本編設定なのです。

まだ武力介入する前です。
シュミレーションとか、テスト起動とかやってた段階の時期です。

一人称俺とか懐かしいし可愛いです。
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ピリリリ
と壁に設置された通信機が鳴った音。


「俺が出ます」

「はいよー」


各機まだ整備中。
機動テストまで一緒に待機している時の話。


ティエリアは相変わらず無口で。
無口と言うか、俺を完全無視と言うか。


「はい、ティエリア・アーデです」


整備が済んだのだろうか?



「え? まだ待機中ですけど……。

はい、ノーマルスーツを着用してます」


その通信機は簡素な物で、旧型の電話の様に受話器しかない型。

一体どんな用件だろう。


「………。
えっと、白です」


は? 白?


「あ……、いえ、支給品が切れたので……クリスティナ・シエラから代わりを貰ったんだ。
…はい……ピンクのドットです」


支給品?
クリスから代わり?
ピンクのドット?


「え……? 上……? してませ――」

「ちょいちょい待ち! お前さん何話してんだ?!!」


流石に可笑しいだろ、この返答。

ティエリアの肩を掴み、こちらを向かせる。


「何するんですか!? ロックオ……」


ティエリアから奪った受話器を耳に当てると、

『え? え? ホント…? もっかいちゃんと聞かせて……。
パンツはピンクの水玉でノーマルスーツの下はノーブラなの?』



ガチャン


これは最悪だ。




「ティ…ティエリアさん? お前……誰と、何を、話してましたか…?」

「はい?」


はい? じゃない。
鳥肌が立った。受話器の向こう側には息を荒げた野太い声が凄い事を言ってましたけど。


「整備士が、現在俺が着用している下着の色を問われたので答えたまでですが?」


もう一度言う、最悪だ。


「お前さんはさぁ! 頭可笑しいだろ?!! 普通答えるか馬鹿!!」

「バッ……、馬鹿とはなんですか!!」

「明らかに変態が掛けて来たエロ目的の電話だろう!!!」

「へん…? えろ……?」

「だぁあああ!!
どうした!? お前さんのお得意の守秘義務は!!」

「下着の色は……守秘義務じゃないだろう…? ヴェーダから返答がこなかったので」

「………」


これはどうしようか?


「ちょっと待て、お前、前もこんな事あったりするか?」

「そんなにはないですけど………前に2、3度……」


マジかよ。


「そん時も…?」

「はい、白と答えました」

「白…か……」


何考えてんだ俺。
あまりにもの衝撃で頭可笑しくなって来た。


「はぁー、そうだよな、うん」


ティエリアはそう言うトコが抜けてる。何故か抜け落ちてる。
誰だ教育したのは、お母さん出て来い。


「ティエリア、いいか? 次にまたこんな電話かかって来たとしても絶対教えちゃ駄目だぞ」

「どうしてです?」

「どうしてって……。てか、良く考えてみろ、どう考えても整備にも、シミュレーションにも、ミッションにも関係ないだろう、パ…下着の色なんて」

「だが、士気が上がると言われた」

「士気じゃなくて興奮だろ」



そうだ、ティエリアが一般常識に欠けてる、よりもだ。

ティエリアを頭の天辺から足先まで眺める。
サラッサラの髪の毛、大きな赤い目、男にしては華奢な体付き。



そう言う目で見ている輩がいると言う事実だ。



「ティエリアさん? 通信を掛けて来たのは誰か知ってますか…?」

「CBの整備士でしょう」

「そうじゃなくて、名前は?」

「知る筈ないでしょう」


ああ、米神に痛みを感じる。


「さっきの通信、切らなきゃ良かった」

ハロ使って探知したのに。

「いや、通信履歴残ってるか…? 結構簡単な作りだからな……残ってると良いんだが……」


首を傾げるティエリア。
ああ、可愛い、可愛いともさ!!


「ああっ、畜生! 俺がどんだけ心配してるか知りもせずっ!」


一応、マイスターだ。そんな輩に囲まれようがきっと撃退出来るだろう。

出来るだろうが……。


「薬盛られたらどうすんだよ……」

「何言って…?」

「10人とか、集団で来たら流石に無理だよな……」

「ちょっと…、ロックオン・ストラトス…?!」

「油断してるとこを後ろから殴られて……」

「なっ…、ロックオ……」

「気絶してる間にさー……」

「やめ、ロックオン!」

「閉じ込められて、縛られて、んで、」

「ロックオン!!!」


胸の中のティエリアが大声で俺の名前を呼んだ。



「怒りたいのは俺の方だよ、ティエリア」

「………」


急にティエリアの抵抗が止んだ。
どうしたのだろうと顔を覗き込んでみれば目が合った。

突然抱きつかれたんだ、顔を赤らめてくれてるかと思えば不思議そうに俺を見上げていた。


「こう言う時は、抵抗しなさい」

「いえ……何と言うか……」

「俺が何に対して怒ってるか理解出来ないって感じか?」

「理解もそうですが、その……」

「?」


抵抗しないとなると、これまた問題だ。
CBの整備士等は全員安全と思ってる考えを正さなければ。


さて、どうやって教えればいいか……。


下着の色は守秘義務じゃない。
確かに守秘義務にパンツの色は入ってない。

全てがヴェーダに目を通せと言われた此処の規則に準じてるこの子に、俺の意見を述べても『はい』と頷く訳がない。



「あれ? お前、ブラジャー着けんの?」

「着ける訳ないでしょう。アレは胸部が行動の邪魔にならない様に固定する物でしょう?」

「………そうですか」

ノーブラ、か。

思い出すだけで吐き気がする。
受話器から聞こえて来た生々しい息。


「性別はー……言えない?」

プイっとそっぽを向いた。



「はぁー、思い出すだけで腹立つ。ティエリアをどんな目で……!」


胸は、ない。
でも、男の様に胸板は厚くは、ない。


「俺も…聞いていいですか?」

「ん? 何だ?」

「どうして、怒ってるんですか?」

「どうして?」

「どうして、俺を思って、怒ってるんですか?」


一瞬、間が空いた。


「すっ、すみません! そう、思っただけです…!
僕が…貴方にしか分からないような失態を犯したんでしょう? だから……。
あの、違っていたら…その、申し訳ないです……」

最後の方は声が小さくて、辛うじて聞き取れた。



「っ…!」

やばい、こっちから抱きついといて、俺が顔を赤くしてる。


「どうしてって……」


その時、スッと、どうしてか頭が弾き出した。


「好き、だから?」


「?」

ポカンとした表情。
まあ、俺もあまりにも平然と言ったからだろうけど。



「あー、その、好きじゃなくて……愛してる……って方の……」

「……はい、で?」

でって…、でって……。
頭の中でエコーする。

そう来るか。
人が、折角告白してんのに。
確かに、ちょっとサラリと言い過ぎたかもしれないが。


今更恥ずかしくなって来た。


「では、貴方は俺と所謂恋人と言う関係になりたいのですね?」

何だその言い方は。
流石パンツの色を何の躊躇もなく言う人間だ。


「だから、こうして体を密着させてるんですよね?」


いや、そう言う訳じゃないんだ。
気付いたら、こうしてたんだけどな。

……それが、無意識下に好意を抱いていたと言う事なのだろうけど。


「……俺はこう言う情報をあまり受け取っていないからな。良い機会だ、教えて貰おうか」


これは交際OKと言う事だろうか…?

そして何て言い方。悲しくなって来た。
OK貰った筈なのに、何でこんな心境?


「あ」


そうだ。
こんな虚しい心境の中、凄く良い案が思いついたんだ。


さっきのパンツの件。



「ティエリア、因みにパンツの色を教えて良いのは恋人だけだからな」

「…! そうなのか!?」

「そうそう。後ブラジャーも着けてないとか言っちゃ駄目だから」


その前に、お前は女なのかから分からないが。



「恋人同士は出来る限り、一緒にいなくちゃ駄目なんだ」

「はい」

そう言う目で見てる奴が此処に一人でもいると分かったんだ、一人に出来る訳がない。

「恋人以外の男に触られちゃいけない」

「分かりました」

「よし、まあ、他は追々教えるとして」

「セックスと言うのはしますか?」


どうせヴェーダだろう、どうせヴェーダの言う事だろう!!
















後日談


「はい、あの……恋人以外には……え? はい、分かりました。白に水色のストライプが入ってます」

「ティエリアさん、誰とご会話なさってるんですか…?」

「恋人じゃないと教えられないと言ったら、じゃあ自分とも恋人になろうと言われまして」

「………。…恋人はな、一人までです」

「りょ、了解した」

「因みに、ブラジャーは?」

「着ける筈ないでしょう?」


今日も用なんてないのに呼びつけたティエリアを引き寄せ、恐ろしい事をしない様に胸に閉じ込めた。




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≪あんな美人が居て、何もない訳がない。でもマイスターに手を出したら追放ですよね?≫
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兎羽
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職業:
実家に帰りたい盛り
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自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)

A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


※別ブログによってHNが違いますが、私です。
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