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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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2010年の1月です。
遅らばせながら、やっとこさ拍手分を取り替えたので、1月のをうpします。

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3月分のも本編設定です。
誕生日祝い話です。はいニールさんの。
ファーストです。

何だか良くありがちと言うか、詰らない文章かもしれません。
悪しからずです。

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※本編設定。
1月と言う事で季節外れのお正月ネタです。

時間軸はファーストです。

ああ、こんな事で死ぬのかと思った。

息が出来ない。
酸素も吸えない、二酸化炭素も吐けない。

徐々に視界がチカつきてきたと思ったら、徐々に暗くなって来た。


こんな事で死ぬなんて。

そもそも、僕が死ぬ原因は刹那・F・セイエイに有る。
もしも呪いなんて迷信が本当にあるのなら、僕は彼を呪う。




(あー、何馬鹿やってんだよ)



遠くから声が聞こえた気がした。






「かはっ…?!」

大分前に途絶えた筈の呼吸が急に再開して噎せ返る。


「げほっ、げほっ…!」

言葉が出ない。心臓がバクバクと打つ。


やや潤んだ視界に意識をやると、見えたのは――ロックオン・ストラトスだった。


そしてその両端には泣いているアレルヤと珍しく顔を青く染める刹那がいた。

みんな僕を見下ろしている。僕は横になっている様。


「うあああ、ティエリアぁあああ」
アレルヤの叫び声に近い泣き声が響いた。


「ったく、アレルヤが泣いて走って来るから何だと思ったら」

くちゃくちゃ、もぐもぐ。ロックオンは何かを噛みながら僕に言い放った。


食べながら喋るなんて行儀が悪い。開いた口から白い物体がチラついた。


「あ……、モチ」

「お前さん、何起きたか分かってないだろー?
かのティエリア様が喉に餅詰まらせたなんてなー」


のど…、もち?



急に頭が先程の記憶を呼び覚ます。

アレルヤが僕を無理矢理刹那の部屋に連れて来て、
何かと思ったら仮住まいのある日本ではこれを正月に食べる物だと勧められて、
聞けば原料がもち米と聞いて、
なら昼食がてらに食べてやろうと思って、

気付いたら、息が出来ない状態に陥っていた。



「貴様っ、刹那・F・セイエイ!! 僕を殺そうと…!」

呪おうと思ったが生きているなら直接銃で。

「こーら、喉に餅詰まらせたのは自分の失態だろう?」


常備している銃を抜く前にロックオンに手首を掴まれた。
良く見れば何故か彼は僕の上に跨っている。

どうして僕の上にいる? と聞く前に彼の方が先に口を開いた。


「ティエリア、俺に言う事があるんじゃないか?」

手首を掴まれたまま、僕を見降ろして言う。

「言う事……」

「そ、命の恩人にはちゃんと言う事があるだろう?」


命の恩人?
そうか、窒息死寸前の僕を救ってくれたのは彼か。


そうだ、確かに、ブラックアウトしかけた視界、最後の瞬間に自分に近付いて来るブラウンの髪の毛を見た気がする。

それから気道確保するかの様に背中を持ち上げられる感覚がして。

『あー、何馬鹿やってんだよ』
聞こえた。
間近で澄んだ碧を見た気がする。

そしてくちゃくちゃ、もぐもぐ。
開いた口から覗いた白い物。


全て頭の中で繋がった。



「ばっ、万死!!」

ゴッ。

アッパーが見事に決まり、彼が天を仰いだ後視界から消えた。



「ティエリア、何してるの?! あ~、ロックオン?」

アレルヤが透かさずロックオンの安否を心配する。



「あ、貴方っ、ぼ…僕に……、僕の……餅を……!」

いざ何をされたか分かると、急に唇に感じた感触を生々しく思い出される。


怒りと言うには少し違和感を覚えるが、兎に角湧き上がって来る感情のままにダウンした彼の上に跨る。形勢逆転。

そのまま胸倉を掴み揺すった。

「何て事をしてくれたんだ!! 僕の……もちを……す、吸っ……吸い……」

「しょうがないだろ? だったらお前さんの口に掃除機でも突っ込んで吸い上げれば良かったか?」


何も言えなくなった。
相手がもう肯定してしまったから。

少しくらい焦りながら『そっ、それしか思い付かなかったんだ…!』と言ってくれたなら良かったのに。

僕だけこんなに。



「たっ、確か喉に詰まった物を吐き出させる方法のマニュアルがあっただろう?!」

「あー、あったね。玩具を飲み込んだ赤ちゃんを逆さ吊りにして吐き出させる奴」

何と意地悪な顔だ。

顔を僕だけ赤くして。
彼は余裕で笑っているばかり。

悔しい。
周りに僕の失態を見せてしまったのもそうだが、
彼に余裕があり過ぎて、こんなに熱くなっている自分が馬鹿みたくなってきた。


『あー、何馬鹿やってんだよ』

もう既に馬鹿と言われていた。




「ってか、刹那。餅ってどのタイミングで飲み込めば良いんだ?」

刹那に解答を求め視線を外す。

「確かに食いにくいな、顎疲れる」

ちらり見えた、彼の口の中にはまだ餅があった。
当然、僕から吸い上げた奴。


「はっ、吐き出して下さい……」

「ん? 何が?」

「餅ですよ! 気持ち悪いでしょう?! 僕が食べた餅なんですよ…?!」


どうしよう、視界が歪んで来た。涙の所為だ。


「んや、とっても美味しいよ、ティエリア」

ごくり。
彼の喉仏が上下した。

そしてパッと笑うのだ。


「…~っ!!」

零れた、涙が零れた。



「うわっ、変態臭っ」

「ひっどい事言うなアレルヤ……。てか、食べ物をだな、粗末にすると――」

「ロックオンっ…!」

背筋がザワザワした。
どうしようもなくて寝そべる彼の胸に飛び込んでしまった。

「うわっ、ティエリア?」

今更、急にさっきの恐怖心が湧いて来た。
死ぬんじゃないかと思った時の恐怖。

そんな笑顔向けられたら、どうしようもなくなるに決まっているじゃないか。


「あー、はいはい、泣かないの。
もっとちゃんと噛んで食べなきゃいけないぞ? お前さんはせっかちな部分があるからな、今度からは――…」

さっきとは打って変わる僕の態度にも怒らず頭を撫でてくれる。
礼も言わずに殴ってしまったと言うのに。



「ロックオン、泣かせた」

「え?! 刹那、止めろその目!」

「当り前ですよ。変態」

「変態言うな!!」


刹那とアレルヤとの会話が遠くに聞こえる。
押し付けた胸を伝って直接耳に響く彼の声と声帯からの振動に酷く安心する自分がいた。


「ありがと…、ございます」
「ん?」

小さい声しか出なかった。

「怖かったろ?」

どうにか彼には届いた模様。彼も僕にしか聞こえない声で囁き、また頭を撫でられた。
それ、凄く安心します。



「ってかさー、お兄さん仲間外れで3人で餅食うなんて酷くないかー?」

上半身を起こしながら文句を言う。

でもきちんとお椀は4つある。
自分のと思われる手付かずのお椀を手に取った。


食べても良いかとすら聞かずに、使い慣れない箸で餅を摘まんだ。あ、正しい持ち方じゃない。


「お、何だティエリア、まだ餅食べたいのか?」

「えっ? い、いえ……」

正直もう懲り懲りだ。
僕は貴方のバッテンになった箸の持ち方を見ていたんだ。


「じゃあ、俺が飲み込める位まで噛み砕いてやろうか?」

また彼の口の隙間から白い餅が見えた。

「……っ」



「止めて下さいよ。あーあ、助け呼ぶ人間違いました」

「だから呼びたくなかったんだ」

「お前等なっ……、泣くぞ俺…!」

3人楽しそうに会話している。


今、物凄く場違いな気がするが、
その噛み砕いた餅、欲しいです、ロックオン。

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≪お正月に恋に落ちましたって話です≫
≪ありますよね、特番の九死に一生SP的なのに、喉に餅詰まらせたおじいちゃんに掃除機突っ込む話……≫

≪拍手して下さった方、ありがとうございました≫
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人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


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