こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです!
見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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久し振りな気がする。
私風邪引いた記念。
声で無いティエさんの話です。
喉痛かったのに、パブロンGA飲んだから一晩で治ったぞ凄いぞパブGA!
口を開け、空気を吸い、喉を震わせても声は出なかった。
「風邪だな」
でも、熱はない。
鼻水も出ない、咳も出ない。
喉も痛くない。
声が出ないだけ。
「まあ、そりゃそうだけど。
てか打つの早いなぁ」
近い、離れて下さい。
「しょうがないだろ、ディスプレイ小さいんだし」
朝、起きたら声が出なかった。
しかし、焦りはしなかった。
今日はミッションが無い日。
基本的にミッション以外で人とあまり話さない自分は、誰にも気付かれないと思ったのだが。
『ティエリア、あのさー』
生憎、彼も今日は自分と同じくオフの日だった。
「ブラインドタッチ? だっけ?
俺も出来るけど、お前は一層速いなぁ……やっぱ日頃からプログラミングしてるから?」
だから、今日はずっとこうやってパソコンのテキスト作成用ソフトで会話をしている。
〔貴方は人が声が出ないと言うのに、質問ばかりするのですね。〕
「あはは、そりゃそうだ、ごめんごめん」
どうしてほっといてくれないのだろう。
どうして声が出ないのに会話したがるのだろう。
「昨日、口開けて寝た?
元々風邪気味だったとか? 昨日人混みの中行ったのか?」
……。
手が止まる。
人の話を聞いてくれない。
〔打つのが面倒だ。黙れ。〕
「おっと、そうだった」
〔分かったなら離れろ。〕
他のクルーの所に行けば良いものを。
何で僕の部屋に居る。
そして我が物顔で横に座っている。
僕は風邪なのでしょう?
ならば、一緒に居ない方が良い。
うつる可能性がある。
「あ、そうなのか?」
それをタイピングして見せると、今気付いたみたいな顔をする。
「そうなるか」
それでも動かない。
「なぁ」
「……」
返事を返せない事を知っている癖に。
「声出ないってどんな感じ?」
「……」
この人、本当に頭悪いだろう。
もう、携帯端末に打つのも面倒。
「もどかしいのは確かだよな。
会話が成り立たないからな。聞けるけど返せない」
「……」
一人で話していて何が楽しいのか理解出来ない。
「ティエ………」
何故だか、会話が突然止まった。
「……あー、ごめん、詰まんないよな、俺と話しても」
急に隣がいなくなる。
隣がいなくなるだけで、右側が寒い。
「じゃ、ゆっくり眠れよ」
彼の手が頭を一撫ですると自分から離れて行く。
ドアの前に来て、ドアが開いて、一歩前に出る。
もう、扉が閉まってしまう。
「……っ!!」
声が出ないけど、足は動く、手は動く。
「っと、急に掴むから転びそうになったじゃん」
散々、朝から声が出ないと言うのに話し掛けて来て、今更、突然、帰るとか言うから、驚いたじゃないか。
「っ…」
「ん? 俺、何か忘れ物した?」
「……」
喉の馬鹿。
奇跡を信じて口を開く。
「い、じ、わ、る、し、な、い、で?」
声は彼の声だった。
酷いよ神様。
「読唇術、俺出来るかも」
「……」
「あー、はいはい、ごめんなさい、分かってるって!」
もう分かった。
僕を、病人をおちょくって、何が楽しいんだ!!
「怒るなって。お前、声は出ない癖に涙は直ぐ出るんだな」
バチ
「いった! 声出ないからって態度で示すな!
これなら普通に罵られた方が良いわ」
僕の背中を押して部屋に戻る。
じゃあ、出て行かないって事?
「喉飴、貰って来ようか?」
首を振った。
「大丈夫だよ、ちゃんと戻って来るよ」
でも首を振る。
「あれか? 薄荷嫌いか? かぁわいいな、子供みたいで」
バチン
「ごめっ、ごめんって! 手が出るの速いなぁ……、俺、痣だらけだ……」
ムカムカしてきた。
何も言ってないのに、本当は傍に居て欲しい事も、薄荷の味が苦手な事も分かってしまう。
「こう言う時に限って、ドクターいないんだもんなぁ」
だから、風邪じゃない。
「ほら、ベッドに座れって」
「……」
「そんなんじゃねぇよ!! その目止めろ!
喉腫れてないか診てやるよ、口開けろ」
そこは素直になろう、口を開けて見せた。
「……おー…」
「?」
「お前歯並び良いな。てか、俺より舌小さくない?」
ドス
「す、すみません……、そうでしたね、喉でしたね……」
でも、よーく考えてみると、人に口の中を見られるのは初めてかもしれない。
そもそも、人の顔をこんなに近くで見るのは初めてかもしれない。
「んー…、腫れてはないみたいだけどなぁ。ま、素人判断だけどー……」
人の息が鼻先に掛かる。これも初めて。
そもそも、僕は他人との接触が大嫌いだ。
人の息が掛かるのも、30センチ以内に入るのも、正直……。
「ティエリア?」
目の中の瞳孔が動いているのが良く分かる。
彼の碧い光彩が見える。
口が勝手に動いた。
(き れ い)
「お前なぁ、この状況下で良く言えるな」
「?」
次の瞬間には視界は天井、体に重さがかかる。
「~っ?!」
「お前の唇、何言ってるか直ぐ分る」
天井のみの視界に彼の顔が割って入る。
「ほら、試しに何か言ってみ?」
「―――」
「そうだなぁ……、『今日は刹那もアレルヤもいないから、ずっと一緒にいられるね、普段出来ない事沢山して下さい』」
ゴン
開いた口の回数と文字数が合っていない。
てか、「そうだなぁ」と考えている時点でアウトだ。
「ああ、頭を強打して目眩がぁ~」
「っ?!」
完全に圧し掛かれた。腕一本動かせない。
何でもかんでも声が出ない事を良い事に、良い様に解釈して…!
「てか、声出ないんだよなぁ?」
もう何度言っている。
こくりと頷いた。
「え? じゃあ、いつも声出るかも知れないからやらせてくれないアレ、出来るんじゃない?」
「……?
………?!!」
一拍置いて、理解した。
「お前が断る理由って、いっつもそれじゃん。そろそろ、そう言う仲になっても良いじゃん。
今回は何もしなくても声抑えられるぜ?
そもそも、声出ない訳だし」
最悪だ最低だ。
「はぁ? 変態? 今更だなぁ」
「―――!!」
「残念、何言ってるかわっかりませーん」
ドス
「うっ」
相手の隙を突いて足蹴り。
「だいぶ、なんか、慣れてきたっ…!」
今日は殴り過ぎた。
痛みに慣れたのか、し過ぎて麻痺したのか、腹を押さえながらも顔は見る見る内に近付く。
さっきよりも、もっと近く。
こんなに近いと、もう目を閉じるしかない。
見たくない、碧い瞳には自分が写り込むから。
さっき、喉を見られた時に気付くべきだった。
彼の邪な考えに。
「汗かくと風邪、治るぜ!」
(万死!!!)
声が出ない分上乗せして、アッパーを食らわせた。
-------------------------------
≪単発のつもりだったのに、気付いたら続きありますごめんなさいすみません。が、まだ途中なのです≫
≪表仕様か、裏仕様か分からない≫
≪うらったら、此処の後書きスペースにコッソリ貼っときます≫
私風邪引いた記念。
声で無いティエさんの話です。
喉痛かったのに、パブロンGA飲んだから一晩で治ったぞ凄いぞパブGA!
口を開け、空気を吸い、喉を震わせても声は出なかった。
「風邪だな」
でも、熱はない。
鼻水も出ない、咳も出ない。
喉も痛くない。
声が出ないだけ。
「まあ、そりゃそうだけど。
てか打つの早いなぁ」
近い、離れて下さい。
「しょうがないだろ、ディスプレイ小さいんだし」
朝、起きたら声が出なかった。
しかし、焦りはしなかった。
今日はミッションが無い日。
基本的にミッション以外で人とあまり話さない自分は、誰にも気付かれないと思ったのだが。
『ティエリア、あのさー』
生憎、彼も今日は自分と同じくオフの日だった。
「ブラインドタッチ? だっけ?
俺も出来るけど、お前は一層速いなぁ……やっぱ日頃からプログラミングしてるから?」
だから、今日はずっとこうやってパソコンのテキスト作成用ソフトで会話をしている。
〔貴方は人が声が出ないと言うのに、質問ばかりするのですね。〕
「あはは、そりゃそうだ、ごめんごめん」
どうしてほっといてくれないのだろう。
どうして声が出ないのに会話したがるのだろう。
「昨日、口開けて寝た?
元々風邪気味だったとか? 昨日人混みの中行ったのか?」
……。
手が止まる。
人の話を聞いてくれない。
〔打つのが面倒だ。黙れ。〕
「おっと、そうだった」
〔分かったなら離れろ。〕
他のクルーの所に行けば良いものを。
何で僕の部屋に居る。
そして我が物顔で横に座っている。
僕は風邪なのでしょう?
ならば、一緒に居ない方が良い。
うつる可能性がある。
「あ、そうなのか?」
それをタイピングして見せると、今気付いたみたいな顔をする。
「そうなるか」
それでも動かない。
「なぁ」
「……」
返事を返せない事を知っている癖に。
「声出ないってどんな感じ?」
「……」
この人、本当に頭悪いだろう。
もう、携帯端末に打つのも面倒。
「もどかしいのは確かだよな。
会話が成り立たないからな。聞けるけど返せない」
「……」
一人で話していて何が楽しいのか理解出来ない。
「ティエ………」
何故だか、会話が突然止まった。
「……あー、ごめん、詰まんないよな、俺と話しても」
急に隣がいなくなる。
隣がいなくなるだけで、右側が寒い。
「じゃ、ゆっくり眠れよ」
彼の手が頭を一撫ですると自分から離れて行く。
ドアの前に来て、ドアが開いて、一歩前に出る。
もう、扉が閉まってしまう。
「……っ!!」
声が出ないけど、足は動く、手は動く。
「っと、急に掴むから転びそうになったじゃん」
散々、朝から声が出ないと言うのに話し掛けて来て、今更、突然、帰るとか言うから、驚いたじゃないか。
「っ…」
「ん? 俺、何か忘れ物した?」
「……」
喉の馬鹿。
奇跡を信じて口を開く。
「い、じ、わ、る、し、な、い、で?」
声は彼の声だった。
酷いよ神様。
「読唇術、俺出来るかも」
「……」
「あー、はいはい、ごめんなさい、分かってるって!」
もう分かった。
僕を、病人をおちょくって、何が楽しいんだ!!
「怒るなって。お前、声は出ない癖に涙は直ぐ出るんだな」
バチ
「いった! 声出ないからって態度で示すな!
これなら普通に罵られた方が良いわ」
僕の背中を押して部屋に戻る。
じゃあ、出て行かないって事?
「喉飴、貰って来ようか?」
首を振った。
「大丈夫だよ、ちゃんと戻って来るよ」
でも首を振る。
「あれか? 薄荷嫌いか? かぁわいいな、子供みたいで」
バチン
「ごめっ、ごめんって! 手が出るの速いなぁ……、俺、痣だらけだ……」
ムカムカしてきた。
何も言ってないのに、本当は傍に居て欲しい事も、薄荷の味が苦手な事も分かってしまう。
「こう言う時に限って、ドクターいないんだもんなぁ」
だから、風邪じゃない。
「ほら、ベッドに座れって」
「……」
「そんなんじゃねぇよ!! その目止めろ!
喉腫れてないか診てやるよ、口開けろ」
そこは素直になろう、口を開けて見せた。
「……おー…」
「?」
「お前歯並び良いな。てか、俺より舌小さくない?」
ドス
「す、すみません……、そうでしたね、喉でしたね……」
でも、よーく考えてみると、人に口の中を見られるのは初めてかもしれない。
そもそも、人の顔をこんなに近くで見るのは初めてかもしれない。
「んー…、腫れてはないみたいだけどなぁ。ま、素人判断だけどー……」
人の息が鼻先に掛かる。これも初めて。
そもそも、僕は他人との接触が大嫌いだ。
人の息が掛かるのも、30センチ以内に入るのも、正直……。
「ティエリア?」
目の中の瞳孔が動いているのが良く分かる。
彼の碧い光彩が見える。
口が勝手に動いた。
(き れ い)
「お前なぁ、この状況下で良く言えるな」
「?」
次の瞬間には視界は天井、体に重さがかかる。
「~っ?!」
「お前の唇、何言ってるか直ぐ分る」
天井のみの視界に彼の顔が割って入る。
「ほら、試しに何か言ってみ?」
「―――」
「そうだなぁ……、『今日は刹那もアレルヤもいないから、ずっと一緒にいられるね、普段出来ない事沢山して下さい』」
ゴン
開いた口の回数と文字数が合っていない。
てか、「そうだなぁ」と考えている時点でアウトだ。
「ああ、頭を強打して目眩がぁ~」
「っ?!」
完全に圧し掛かれた。腕一本動かせない。
何でもかんでも声が出ない事を良い事に、良い様に解釈して…!
「てか、声出ないんだよなぁ?」
もう何度言っている。
こくりと頷いた。
「え? じゃあ、いつも声出るかも知れないからやらせてくれないアレ、出来るんじゃない?」
「……?
………?!!」
一拍置いて、理解した。
「お前が断る理由って、いっつもそれじゃん。そろそろ、そう言う仲になっても良いじゃん。
今回は何もしなくても声抑えられるぜ?
そもそも、声出ない訳だし」
最悪だ最低だ。
「はぁ? 変態? 今更だなぁ」
「―――!!」
「残念、何言ってるかわっかりませーん」
ドス
「うっ」
相手の隙を突いて足蹴り。
「だいぶ、なんか、慣れてきたっ…!」
今日は殴り過ぎた。
痛みに慣れたのか、し過ぎて麻痺したのか、腹を押さえながらも顔は見る見る内に近付く。
さっきよりも、もっと近く。
こんなに近いと、もう目を閉じるしかない。
見たくない、碧い瞳には自分が写り込むから。
さっき、喉を見られた時に気付くべきだった。
彼の邪な考えに。
「汗かくと風邪、治るぜ!」
(万死!!!)
声が出ない分上乗せして、アッパーを食らわせた。
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プロフィール
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兎羽
HP:
性別:
女性
職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
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