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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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昨日の深夜考えてました。
シルバーウィークだし。

今度は藤色髪のお兄ちゃんを出会わせます。
結構なハイスピードで考えたので駄文です。

僕にはコンプレックスが沢山ある。


まずはこの容姿だ。
中性的と良く言われるのは母親に似たから。
瞳の色以外は全て受け継いだ。

次はこの身長。
170ない。この身長の所為プラス容姿で女に見られる事も少なくない。
姉よりない。

隣に瓜二つの姉と歩いていると完全に姉妹扱いなのだ。
髪の毛もこんなに短くしているのに。


最後は、この赤い瞳。
父親から譲り受けた唯一の要素。

どうせなら、全て母に似たかった。
いや、母親だってそこまで好きじゃなかった。
父親よりマシなだけ。

僕を遠い親戚に預けて蒸発したのだから。
姉と自分を離れ離れにして、自分は慰謝料をふんだんに持ち逃げして。


大学の学校帰り。
友達とゲーセンで遊んで、帰路に付く途中。
電車の待ち時間、駅前にある小さな噴水の淵に座っていた。




まだ日が長い、6時半だと言うのにまだ空は明るい。
オレンジ色。


「はぁ」


友達とのメールも途切れた。
暇だ。



ぼーっと行きゆく人を眺めていると、ふと目に付いた。


小さな男の子が一人でいる事に。



「…っ」


その男の子が、不意に自分の弟の幼い頃と重なった。


(赤い目……珍しいな)


そして気付いた。
きっと迷子だ。

あまりに堂々と立っているから周りの人は迷子だと思わないんだろう。
迷子は親を泣きながら叫ぶものだ。

だから、目を潤ませているだけのあの子を、誰も迷子と認識しない。



迷子とは気付いたものの、面倒くさい。
大人としては最悪だが、今から交番に送り届けたら電車に間に合わなくなる。
そう理由付けをして無視を決め込んだ。



(…ぁ、似ている)


迷子が、あまりにも僕の弟、リジェネに似ていて。
紫色の髪、赤い瞳。

幼い頃の彼にそっくりなのだ。


思い出してしまう。
初めて彼と出会った時の顔。

同じじゃないか。

紫の髪と言い、赤い目と言い、似過ぎている。
そりゃあ、世界は広いから同じ髪色・瞳をしていても可笑しくはないが。



もう駄目だ。

僕には無理だ。
無視するなんて。


生意気で、僕をチビと馬鹿にして。
いつもチャラけて、真面目な性格の僕を玩具にして。

でも、僕は知っているから。
忘れられないから、幼い赤い瞳を。




「ねぇ、ぼく一人? 迷子?」



ぱっと顔を上げると、本当にそっくりで驚いた。
これは夢? なんて考えてしまう。

その子は驚いた顔をして、涙が絡み付いた長い睫毛をパチクリさせ瞬きをした。


「……ちゃん…?」

「ん?」

「おねぇちゃああああん!」


ドス…と自分の腹部にタックルされた。
うっ、と呻き声を上げてしまった。


そしてショックだ。
お姉ちゃんと来た。

また女と勘違いされた。


「あのね…ぼく、僕はね……?」

「おねっちゃん…! おねっ……、アニューおねぇちゃん!!」

「だから、僕はおと…こ……あれ?」


今、アニューって言わなかった?


「あのねっ、おにっ、ちゃんと、お買いもの、でも、おに…ちゃ、いなくなっちゃった……ぅえええ」


しゃくり上げながら告げられた。


「アニューって言ったかい? 君!?」

「ブリ…ん、グ、おに、ちゃ……どっかいっちゃった……」

「ブリング?!」

途切れ途切れで聞こえた名前。
それは僕の兄の名だ。




「おねっ、ちゃあん!」

急にわんわん泣き出す。


これは困った。
周りも大声で泣くからこちらを見ている。

傍から見たら、兄弟に見えるのだろう。
違います。断じてこんな子知りません。


「うああああ、あにゅっ、おねぇちゃあああ」

「だから僕は男だああ!」

変な所にツッコンでないか僕。


ああ、お姉ちゃんと呼んでいるのは確かだが、アニューと呼んでいるのかどうか呂律が回ってなくて良く聞き取れない。
もう一度、名前を呼んでくれ。



正直、子供は苦手なのだ。




「おね……ちゃ?」

迷子が不思議そうに顔を上げた。
きっと僕が何も言わないから。当り前だ。君は誰かと僕を勘違いしている。

勘違い…?
でも、僕はアニュー以外と勘違いされる訳がない。


「ぼくのこと…、きらいになったの……?」

「い、今更だけど、君誰かと僕を勘違いしてないかい?」

「やあああああ」


また泣き出した。
質問が返ってこない。

やっぱり無視すれば良かった。













「……リジェネ、ティエリアが見つかったのか?!」

息を切らせて、幼い妹を見失った馬鹿兄が走って来た。


「うん、ほら」

「………あれは」

「心配して損したなぁ、ちゃんと保護されてるじゃん」

「リヴァイブ…?」


指の差した方向には藤色の髪。
そして見失った妹。

髪の長さから言ってリヴァイブだ。

そうだ、此処は彼が通う大学周辺だった。


「あれ?」

そこでブリングは気付く。


「あいつ等、面識あったか?」

「なーい」

だから楽しいんじゃないかと笑う。


「きっとアニューと勘違いしてるんだよティエリアは」

「言ってなかったな……、アニューにそっくりの弟がいると」

「リヴァイブもまさかティエリアがあんなに小さいと思ってないだろうしね」


リヴァイブもティエリアの存在は教えられたが年齢を教えるのを忘れた。


「僕とそっくりなのに……」


そろそろ、泣き叫ぶティエリアが可哀想になって来た。


「ネタばらしと行きますか」

「ドッキリじゃないだろ」


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≪続きあります……≫
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人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

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