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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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さっきの続き。
今度はお出かけとかさせたいな……。

「おうおう! お帰りライルー」

上機嫌な兄に直ぐに不信感を抱いた。


「パソコン、起動したのか…?」

「そりゃもう、バッチリよ!」


やっぱりそうか。
久し振りに豪華な食事。


「で、どんな感じよ」

「ん?」

「旧型のパソコン」


尋ねると、それはそれは満面の笑顔。いやニヤけた。


「それがさ、聞いてくれよ!」


聞かなきゃ良かった。テンションが一気に上がる。
そんなに嬉しいのか。

でもまあ、こんなに嬉しそうな兄も久し振りだし、話を聞いてやるか。


「可愛いのなんの!」


パソコンを可愛いなんて表現しちゃって。


「いやあ、初めはビックリしたんだけどさ」


それはそうだ。あんな旧型、動くだなんて誰も想像できない。


「何かさ、ティエリアって言うらしいんだ」


知らない名前。どんだけマイナーな会社だったのか。


「俺、何か起動させたらしいから俺がマザーなんだって」


マザー?


「俺の声が良いとか、ベッタリでさ」


声? ベッタリ?



「ちょっと変わってるけど、見てみる?」


そう言われて今朝覗いた兄の部屋へ招かれた。




「いや、絶対お前も気に入るって、可愛いもん」

「だから、無機質な機械を可愛いとか……」


言葉が途中で途切れた。
だって一瞬で隣にいた兄が消えたから。

直ぐ後に
『ゴッ』
と鈍い音。


「ぎゃああああ!」

下を見ると兄の上に何かいる。
モゾモゾ動いて、人。

兄の彼女か?! と思ったが見覚えのあるブカブカのTシャツから眩しいくらい白い足と可愛らしいお尻が……、捲れてます。


そこが一番の絶叫理由。


全裸!! 下ノーパン!!!



「にににに兄さあああああん!」

不潔!!
縁を切りたい。

悲しいくらい昔オタクだと思ってたけど、ここまで落ちてたとは思ってなかった。


「ティエリアー、俺人間なんだから……、打ち所悪と死ぬぞ……?」

「パソコンも落とすと壊れますね」


ティエリア、あれ? どっかで聞いた事ある。



「ほら、言ってた俺の弟」

兄が指をさすとティエリアも顔を上げる。
パチクリ、赤い目が俺を捉えた。


「に…兄さん……誰?」

「だから言ってるだろ、起動したって」

「違う、だから!」

「パソコン、起動したんだって」

「話噛み合ってねぇだろ!!」

「違うって、パソコンの妖精さんなんだって!」



兄を精神科へ送ろうと決意した。













「これ夢?」

「思うよなー。でも違うんだって」



ティエリアと呼ばれる少女の手が、パソコンのディスプレイの中に手が突っ込んでる。

勿論画面は割れていない。
すーっと、すり抜けてる。


「ゆ、幽霊とか……」

「だから妖精だって。ティエリア、もう手抜いて良いぞ?」


はい、と返事を返すとパタパタ駆けて来て兄の胸へ飛び込むのだ。




ティエリアが言うには、自分はパソコンだと言う。
でもパソコンから人が出てくる原理が分からない。

立体映像と言うにも、感触はあるし、体温もあるし、呼吸もしてる。
食事も摂れるそうだ。


「ロボット…?」

「それじゃあディスプレイに手突っ込める理由が分からない」


だから、手っ取り早く理解する方法が『ティエリアはパソコンの妖精さん』。


自己暗示か。




「マンガじゃないんだからさー……」

「俺も一瞬どこぞのギャルゲーって思った!」



それを怖がらず抱きすくめる兄も兄だ。
俺もやっぱり双子だ、何故だかティエリアを受け入れつつある。



俺たち兄弟は何処か壊れているのかも……。





「てか何でノーパンよ?!」

「裸で出てきたんだよ」

だから自分のTシャツを着せたのだ。


「ねぇ……マザー?」

「ニールで良いって言ってるだろ?」

「じゃあニール……、名前、呼んで下さい」

「ティエリア」


すると、頬を真っ赤に染めて身を捩るのだ。


「……何か、恋人同士みたいで気持ち悪い」

「気持ち悪い言うな。
よく分かんないけど、俺の声の周波数が好きらしくて」

「声? 俺達よく似てるって言われるのにな」


確かに瓜二つの俺達双子を完全に見極めてる。


「弟の方も確かに良いが、ニールのはもう絶妙に……良い」

兄の肩口に顔を埋め、声を一番聞きやすい態勢に入る。


要は1、2の争い。ティエリアの中で一番ドンピシャな周波数を兄が捉えてるらしい。


「てか、周波数って…?」

「さあ、やっぱり言う用語がパソコンっぽくてなー」

兄弟でも微妙に違ってたんだと案外平常心で考えていた。



「よく突然パソコンから人出て来て警察とかに通報しなかったよな」

「いや、不思議とコイツの言う話信じられちゃってさ」


一目惚れしたからという理由は言えなかったニール。



「可愛い子に悪い奴はいない」

「気持ち悪いよ」


気持ち悪いは本日2回目。
ガン、と実の弟に言われてショックを流石に受ける。





「人間で紫の髪色とか初めて見た」
地毛? そもそも人間?

「そうか?
何か、初めに起動してくれた人をマザーってか、親だと思うのか俺にベッタリでね」

あはは、と笑う。鼻の下伸びてる。
確かにこんなにも絵に描いた様な美人さんじゃ、妖精とか言っても信じてしまいそう……。

実際今俺は信じてる訳で。



「僕……もう眠くなって来ました……」

眠くなるの?!


「お、どうする? パソコンの電源とか」

「あれは僕の起動するまでの家でしかない。貴方が僕の電源を切りたくなった時また点けて僕を戻せば良い」

「お前の電源を切ればどうなるの?」

「次のマザーと出会うまでまた寝るだけだ」


じゃあ、寝るには二つ意味があって、スリープモードを今はしたいと言っているんだ。


「でも、こんなに気持ち良い周波数は初めてで……、出来れば切らないで欲しい……」

「ティエリア……」


ティエリアがニールの服の端をギュッと掴むものだから、兄弟二人何かグッとくるものがあった。

切なそうなその表情、反則だ。



「寝るか?」

「はい…」



世の中には不思議な事ばかりだ。
幽霊がいるんだもの、妖精がいても別に可笑しくないか。

世の中の不思議な現象がたまたま兄に降りかかっただけか。


いや、俺何か麻痺してない?


「んっ……明日も、僕の名前呼んで下さい」





あれ?
『僕』?

「ティエリア男?!」

「そうなんだよ! 怖くて見れないんだよ!!
俺の代わりに見てくれーーー!!」



俺達双子だぜ?
兄に出来ないものが弟の俺に出来る筈がなかった。


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≪ベタベタするティエが書きたかっただけ、お粗末さまでした≫
≪楽しかったー。自分、00を通して神谷さんより三木さんの方が聞くとはあはあしてしまう様になりました≫
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只今実家を離れて就職中(東北出身)

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人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


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