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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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SSと通常の境が特にないんですけど。


6月9日は何の日でしょう?
ロックの日、ムックの日、ティエリアの誕生日まであと半年。

私の誕生日はティエと綺麗に半年離れています。
何の仕打ちですか?

※緑と紫です。

追記:9日に2分間に合わなかった。
   やっぱり長いからカテゴリーはSSだけど普通扱いします。

「ねえ? 知ってる?
6月9日ってロックの日なんだって」

「何すか、それ?」

「刹那が言ってたの。ニッポンでは語呂合わせで6月9日はロックの日なんだって」


クリスとリヒティの何気ない会話。





(ロック…の日?)















「あれ? ティエリアどうし…
ぶはぁ!!」

一瞬閃光が走った。
珍しく何故か自室にいたティエリアに問いかける前に顔面パンチを喰らった。


「ったぁー!」


生理的に涙が。不意を突かれて尻もちをついた。



「何すんだよ?!!」

今日は何が不満だったんだ?
俺が何をした?
また不機嫌なだけ?


「貴方はまた!
誕生日の時もそうだ! フェルト・グレイスには教えた癖に僕には教えなかった!」


また?


わなわな怒りに震えるティエリアは拳を未だ握り、常に打てる体勢。
逆光で倍迫力がある。


「待て、何の話だ…っけ?」

「惚けるな!! 今日はロックの日なんでしょう?!」






「クリスティナ・シエラやリヒテンダール・ツエーリには教えた癖に!!
どうして僕には教えてくれない!!!」



ロックの日?



「あの、ティエリア?」

「貴方はいつもそうだ……、僕がどんなに貴方の優先順位を上げても貴方はそれに応えてくれない……」

「ロックの日?」

「そうです!」


泣き出しそう。
泣き顔が非常に可愛い。

違う違う。


「ロックって、音楽のロックじゃなくて…?」


今にも泣きそうな所で悪いが。


「………」

首を傾げるティエリア。
ぽかーん。


「そう、ロックンロールの……」

「………」


ボッとティエリアの顔に火が点いた。



「うああああ、すみません!! ロックオン!!!」


自分の過ちに気付いたティエリアは恥ずかしさから顔が真っ赤に染まる。


そして赤く腫れ始めた俺の頬を見て顔が青くなる。
只管「すみません、すみません」と謝り続ける。

ああ…、そんな顔も出来るんだ……。


「僕はっ…、どうしたら……」

泣くな、泣かないでくれ。


「とりあえず、冷やしたいな……」














流石はマイスター。力の強い事強い事。


「冷たっ」


横にはやっぱり目が潤んだティエリアが俺の腫れた頬に冷たいタオルを当てていた。

「本当にすまない……」

申し訳なさそうに項垂れている。
ベッドに座る俺の横でこの目線だ。


看病と言うものが癖になってしまいそう。



「それにしても、ロックの日をそう捉えるとはな~…」

「むっ……ぅ…」


『笑うな!』と怒りたいところだが頬を殴った所為か何も言えない。


「笑わないで……下さい……」

弱々しく抵抗を見せる。
少し拗ねた表情。


「僕は本当に…、ショックだったんです……、また貴方に置いて行かれたと思って……」


あれ?
何で被害者である俺がこんなに申し訳ない気持ちになってるんだ?

ティエリアの表情が原因だ。



「って言うか、オンって付けてねぇじゃん。相変わらず早とちりだな~」


ワシワシ頭を撫でる。

ロックだけで自分を連想してくれるだなんて。
よくよく考えれば愛を感じ過ぎる。ああ幸せ。


「だって……此処ではロックと言ったら貴方しかないでしょう? それなのに奴らときたら………この僕を騙して」


いやいや、彼女等はそんな気は微塵もない。
理不尽にもティエリアの怒りの矛先はクリスとリヒティに。



「てっきり何かの記念日だと思った。貴方に関しての」

「あはは、あるかそんなの。例えば?」

「誕生日は…違うから、初めて此処に来た日とか?」

「お。俺がこっちに来た日付覚えてくれてんの?」

「知る訳ないでしょう」

「ひでー……」


ちょっと期待したのに。



「それにしても殴るこたないだろ?」

少し意地悪を。

「だって、日頃が日頃だから……」

口を尖らせるティエリア。
そんなに俺は普段ティエリアに対して酷い扱い方をしているか?


「そんなに俺酷い?」

「酷い」

即答。
思い返すが思い当たらない。

そもそもミッションがある。
更に自分ら二人が組むこと自体少ないから基本すれ違い。

仕方ないと言ったらそうだが、そんなの理由にならない事くらい分かる。



それでも俺の頬を冷やし続けるんだ。



「歯、折れてませんか?」

「大丈夫だ」


信用しないのかティエリアの人差し指が口の端を引っ張る。

「いはひれふ…ひへりあ」

「何言ってるか分かりません」

じゃあその指抜け。
痛いです。頬殴られて痛いんです。


「骨陥没してませんか?」

「怖い事言うなティエリア」

ヒタヒタ俺の頬を触る。


「い…痛いからあんまり触らないでくれるか…?」

「口の中、切れてませんか?」


話聞かないし。


答えはイエス。
切れてます。鉄の味がします。

でももう出血は止まっている。


「だぁから、そんな心配する必要ないって。アレルヤに殴られた訳じゃないんだから」

「そんな事…言ったって……」


赤く腫れた頬。


「今度から良くものを考えてから行動するように。俺はそれだけだ」

ちょっとお兄ちゃんっぽい。
得意気に頭を撫でてやる。


「そんな事、分かってる。
でも貴方の事になると、頭が上手く働かないんです。
どうしてでしょうか? どうしたらいいでしょうか?」

「……ぁー……」

どうしようこの超ストレート。
恥ずかしいと言う事を知らないのだろうか?

どうしてって、どうしたらいいって。


「ロックオン…、殴ってしまったところから熱を持って来たんじゃないですか?
顔が赤いです……」


どうしようこの天然。
それはお前さんの所為だ。

お前は俺の事を考えると上手く頭が回らないのか。
そうだったんだ。



「俺、超愛されてんじゃん……」

「はい?」

おでこにヒタリ、冷たいティエリアの手が宛がわれる。


「熱はないよ」


手を退けるとティエリアの表情が一気に歪む。
違う、ティエリアを拒絶した訳じゃないんだ。


「今度からは、ちゃんと落ち着いて考えるようにします」

「お、偉い偉い」

「貴方のコードネームがロックオンなのが紛らわしいんじゃないですか?」

「そんな事言われても」

俺が考えた訳じゃないし。


「じゃあロックンロールなんて音楽のジャンルを考えた奴がいけないんじゃないですか?」

まあ理不尽な事を考える事。


「こら、失礼でしょ」

「じゃあ語呂合わせ何て言うくだらない理由でこんな事を考えた日本人が悪い」

それが文化と言うか。




「じゃあ、今日は何かの記念日にするか」

「……は?」


後でちゃんと湿布を貰って来よう。
周りから絶対ほっぺどうしたの? と聞かれるだろうが『可愛い嫉妬』と答えよう。


「ティエリアが俺を初めて殴った日」

ちょっと茶化してみた。

「ひっ! 酷いです!!」

次の瞬間には俺の頬に当てられていたタオルが下に落ちる。
ティエリアが手を離したから。

バチン。
一瞬閃光が走った。
本日2回目。

殴りはしないものの、今度は平手を喰らった。



「ああっ! また僕はっ!!」


これは俺の事になると頭が働かなくなるんじゃなくて、単に手が出るのが早いだけじゃないのか?


「しっ、死なないで下さい!!
ロックオン!!」


利き手である右手が当然出る。
当然また左頬を強打した。

-----------------------------
≪ロックの日って、一瞬でも彼らの日かと思ってしまいますよね≫
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只今実家を離れて就職中(東北出身)

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人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


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