こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです!
見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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単に、
ブリングは小動物好きそう、子供好きそう、幼女ティエ好きそう。
デヴァインは小動物嫌いそう、子供嫌いそう、幼女ティエ苦手そう。
と言いたいだけ。
「わぁ!!」
ティエリアは大声を上げた。
それもその筈。
普通、家に一番早く帰って来るのは小学生の自分。
なのに今日は先客がいた。
靴は大きい。
急いでリビングへ駆けて行くと見付けた背中は自分より大分大きい。
赤い髪、大好きな人。
「おにいちゃん!!」
どうして今日はこんなに帰って来るのが早いの?
リジェネが帰って来るまでの独りの時間が嫌いなの知ってるの?
「おにいちゃ……」
しかし言葉は途中で途切れた。
「あ…?」
おかえり、じゃない。
同じ赤い瞳なのに、とても冷たく感じて。
自分を睨んでいる。
言い様のない冷たさがひしひしと伝わって来て動けなくなった。
「子供…?」
声にドスが利いていて、いつもの大好きな低い声と同じなのに。
兄から発するもの、全てに棘を感じてティエリアは錯乱に陥る。
記憶が無い筈の父親、あの時と重なってしまう。
「おにいちゃ……ぼくが…嫌いになっちゃったの……?」
「……お兄ちゃん? ああ、成程、お前がリボンズが言ってた………」
嫌だ嫌だ嫌だ。
おにいちゃんだけはぼくを嫌いにならないで。
「いやだぁ………」
涙が零れると兄が顔を歪ませた。
面倒臭い…、と溜め息を漏らす。
それが涙に火を点けた。
「えっ?! ウチから?!」
リジェネは玄関先で漸くさっきから廊下中に響く鳴き声の音源が自分達の部屋だと気付く。
泣く人物はどう考えたって末っ子の妹。
まままさか泥棒が幼い妹を誘拐に?! それともあまりに可愛いから……ああ、考えたくない!
「ティエリア?!!」
バン、と壊れる覚悟でドアを開ける。
が。
「リジェネか?」
「ゔぁーーー!」
てっきり泥棒がいるかと思ったのだが拍子抜け。目の前には自分の身内しかいない。
何故か泣き叫ぶティエリアと、
「あれ? デヴァイン…、どうしているんだい?」
そこには自分と同居してる兄の片割れ。
「でばぁ…?」
「リジェネ、こいつがティエリアか?」
デヴァインがティエリアを指差した。
ティエリアはデヴァインを見上げるとまた冷たい目と目が合った。
「…っ! リジェネッ……おにいちゃん…ぼくの事嫌いになっちゃったぁ~」
また喉が枯れる泣き方で泣き始める。
(あ、成程)
「は?」
「そんな声出さないでよ、ティエリア怖がってるじゃん。
ティエリア、コイツはブリングじゃないよ?」
「おに…ちゃ……じゃないの?」
ポロポロ零れる涙を拭いながら教えられる。
そうか、双子だからね。見分けつかないって言うか、教えるの忘れてた。
「……やけに初対面なのに馴れ馴れしいと思ったら」
「ほら、よーく見て。こっちは目つき若干ブリングより悪いだろ?」
「そこは髪が短いだろう?!」
ポカンとしたティエリアをリジェネが抱き上げる。
漸く同じ高さの目線になる。
(確かにリジェネとそっくりだ…)
赤い瞳は自分と同じ父譲り。
そしてリジェネの小さい頃とよく似ている。
デヴァインの顔を不思議そうに見つめるティエリアをもう一度『こっちを見るな』と睨むとビクッとして顔をリジェネの胸に埋めた。
「ってゆうか、何で君来たの?」
「リボンズから届けて欲しいと頼まれた」
渡された封筒には見た事のある大学の校章。
中から予想通りなパンフレット。
「っちぇ、まだ僕高1なのに。大学の話なんて早いよリボンズ。っていうか僕進学したくないし。ニート希望」
「……ニートって誰?」
ティエリアが的外れの質問。
「っぷ、ね?! 可愛いでしょティエリア?」
首を傾げるティエリアは恐る恐るデヴァインの方を見ようと試みるも、やはり目付きが怖くて戻る。
リジェネはソファーに座るよう促した。
逃げようとするティエリアを胸に閉じ込めて向かいに座る。
先に口を開いたのは意外とデヴァインだった。
「幾つだ?」
「小学校一年生。黄色い帽子被ってるだろう?」
帰って来た時に投げ捨てたランドセルと帽子を見る。
「女か?!」
自分を「ぼく」と呼ぶものだから。
黄色い帽子は女物。
「失礼しちゃうよ!! こんなに可愛いのに男な訳ないでしょ! 多分男でも可愛かっただろうけどさ!!」
踏ん反り返る。
「あ、ティエリアに紹介するね。こっちがデヴァイン。見ての通りブリングの双子ちゃん」
「ちゃん付けするな」
「僕達兄弟の二男に当たります」
ありえない。リボンズの悪い冗談だと思ったら。
デヴァインもやはりそんな父親に憎悪を抱く。
歳が一周以上も離れている。
自分が今年で26だから単純に20離れている。
「はぁー」
溜息しか出てこない。
子供は正直苦手と言うか、嫌いだ。
ぎゃあぎゃあ煩くて敵わない。
現にこの餓鬼もさっき大声で泣き叫んだし。
自分と同じ境遇に同情はするが一緒に暮らそうと言われたら、自分は返事を返せない。
「ほんとに……」
暫く続いた沈黙をティエリアが破った。
「ほんとにブリングおにいちゃんじゃないの?」
「そうと言っているだろう」
「ごっ、ごめんなさい…!」
「止めてよ、また泣いちゃうじゃん」
リジェネもデヴァインが子供が嫌いだと言う事は知っている。
同じ双子なのに、ブリングは子供・小動物等が大好きなのだ。
マンションだからペットは飼えないが。
一卵性だから、元は同じな筈なのに。
「あ、それとブリングにメールしたからもう直ぐ帰って来ると思うよ?」
案の定、その五分後ブリングは帰って来た。
「はっ…はっ……、帰ったぞ……」
「……早いな」
「うん、ティエリアの泣き顔添付したもん」
泣く顔も可愛いらしい。
「デヴァイン……来てたのか………」
「ブリングおにぃちゃあん!!」
自分が答える前にティエリアが口を開く。
さっきのデヴァインにしたように、ブリングの脚に抱きついた。
会社帰りの彼はコートも着ず脇に抱え、息を切らす。
「どうしたんだ? 泣いているのか?」
「おにいちゃん……ぼくを嫌いになっちゃやぁ!」
(あ、抱き上げた)
慣れた手つきで持ち上げてデヴァインは片割れに驚く。
毎日そんな風にしてるなら俺に抱きついて来ても可笑しくはない。
全く、呆れてしまう。
先程みたく、大声で泣き始めた。
「もーっ、そこはほっぺにチュウでしょ?」
「ばっ馬鹿な事を言うなっ!!」
そんなやりとりを自然にしてる。
クリクリの瞳がブリングを不安げに見つめ、
小さな手が服をきゅうっと握りしめ、
全てを彼に身を任せる。
可愛い物が好きなお前には堪らないだろうな、ブリング。
漸く安心した様子のテェイリアは今度、首を捻ってデヴァインの方を見る。
長い睫毛に残った涙の粒が絡まってキラキラ光ってる。
ああ…本当だ。
確かに可愛いな。子供モデルに直ぐにでもなれそうだ。
「デヴァインおにいちゃんはぼくが……キライ?」
目を擦り、くすんくすんと鼻を啜る。
「ぼくはおにいちゃんがスキです……」
「…っ?!」
一瞬で頭に血が昇った。
顔が熱い…!
子供の高い声、鼻声で、
俺に、「おにいちゃんが好き」?
「きたぁー、ティエリアの天然爆弾投下」
命名リジェネ。
「何だそれ?」
ブリングが素早くつっこんだ。
「ねっ?! ティエリア可愛いでしょ? 可愛いでしょ? 可愛いでしょ?」
一瞬の顔の変化を見逃さなかった。ニヤニヤしたリジェネが絡んで来る。
何故だが腕を押し返せないし、否定も出来ない。
「僕にソックリで可愛いでしょー?」
コイツの高いテンションはどうも疲れる。
回避方法が分からない。
更に頭が熱くて良く回ってくれない。
「おっお前よりは可愛い!」
あ、失態だ。
「くはははっ、聞いたブリング?! 遂に言っちゃったー! 君達やっぱり双子ちゃんだよー!」
「ち、違う! 言葉の綾と言う奴だろう?!」
「顔真っ赤ー。説得力無いよー」
バンバン背中を叩かれる。
違う、これはリジェネがあまりにも踏ん反り返るものだから、それにイラッと来て言ったんだ。
「ティエリアー! デヴァインお兄ちゃんもティエリア好きだってー!」
「うっ!」
否定しようにも、ティエリアの潤んでいく瞳を目の前にして言えるか。
子供は泣くと煩い。だからだ。
「もう…それでいい……」
「やった! ね、ティエリア?」
「おにいちゃん!」
拒否するのも何だか面倒で、抱きついて来る体をそのまま受け入れた。
片割れの目線が痛い。
そんなに嫉妬するほど可愛いか、この餓鬼。
(リジェネそっくりだ)
ベタベタ絡まって来る、そっくりだ。
同じ顔にサンドされて。
リジェネが苦手な自分は、きっとこの末妹も苦手な者になるんだろう。
「ブリングおにいちゃん! デヴァおにいちゃんもぼく、好きだってー!」
あ、略された。
しかもそんな事は言っていない。
さっきまで泣いてたと思ったらもう笑顔だ。
寂しがっていたブリングの元へまた駆けて行く。忙しい事だ。
良く構っていれるな、ブリング。
しかし、「好きだ」と言われて嫌な気がする人間はそういない。
まだ少し熱いんだ、体が。
「あ、そうだデヴァイン」
リジェネに耳を引っ張られた。
「ティエリアのトラウマ、抉るような事したら殺すから」
リジェネの本気な声に背筋がブルッと震えた。
---------------------
≪幼妹ティエはツンデレと言うよりも、人見知りちゃんだと思う。
でも引けない性格だから睨んで結局ツンデレ。
天然は健在≫
≪真面目にそろそろ学業専念した方がいいのな?≫
ブリングは小動物好きそう、子供好きそう、幼女ティエ好きそう。
デヴァインは小動物嫌いそう、子供嫌いそう、幼女ティエ苦手そう。
と言いたいだけ。
「わぁ!!」
ティエリアは大声を上げた。
それもその筈。
普通、家に一番早く帰って来るのは小学生の自分。
なのに今日は先客がいた。
靴は大きい。
急いでリビングへ駆けて行くと見付けた背中は自分より大分大きい。
赤い髪、大好きな人。
「おにいちゃん!!」
どうして今日はこんなに帰って来るのが早いの?
リジェネが帰って来るまでの独りの時間が嫌いなの知ってるの?
「おにいちゃ……」
しかし言葉は途中で途切れた。
「あ…?」
おかえり、じゃない。
同じ赤い瞳なのに、とても冷たく感じて。
自分を睨んでいる。
言い様のない冷たさがひしひしと伝わって来て動けなくなった。
「子供…?」
声にドスが利いていて、いつもの大好きな低い声と同じなのに。
兄から発するもの、全てに棘を感じてティエリアは錯乱に陥る。
記憶が無い筈の父親、あの時と重なってしまう。
「おにいちゃ……ぼくが…嫌いになっちゃったの……?」
「……お兄ちゃん? ああ、成程、お前がリボンズが言ってた………」
嫌だ嫌だ嫌だ。
おにいちゃんだけはぼくを嫌いにならないで。
「いやだぁ………」
涙が零れると兄が顔を歪ませた。
面倒臭い…、と溜め息を漏らす。
それが涙に火を点けた。
「えっ?! ウチから?!」
リジェネは玄関先で漸くさっきから廊下中に響く鳴き声の音源が自分達の部屋だと気付く。
泣く人物はどう考えたって末っ子の妹。
まままさか泥棒が幼い妹を誘拐に?! それともあまりに可愛いから……ああ、考えたくない!
「ティエリア?!!」
バン、と壊れる覚悟でドアを開ける。
が。
「リジェネか?」
「ゔぁーーー!」
てっきり泥棒がいるかと思ったのだが拍子抜け。目の前には自分の身内しかいない。
何故か泣き叫ぶティエリアと、
「あれ? デヴァイン…、どうしているんだい?」
そこには自分と同居してる兄の片割れ。
「でばぁ…?」
「リジェネ、こいつがティエリアか?」
デヴァインがティエリアを指差した。
ティエリアはデヴァインを見上げるとまた冷たい目と目が合った。
「…っ! リジェネッ……おにいちゃん…ぼくの事嫌いになっちゃったぁ~」
また喉が枯れる泣き方で泣き始める。
(あ、成程)
「は?」
「そんな声出さないでよ、ティエリア怖がってるじゃん。
ティエリア、コイツはブリングじゃないよ?」
「おに…ちゃ……じゃないの?」
ポロポロ零れる涙を拭いながら教えられる。
そうか、双子だからね。見分けつかないって言うか、教えるの忘れてた。
「……やけに初対面なのに馴れ馴れしいと思ったら」
「ほら、よーく見て。こっちは目つき若干ブリングより悪いだろ?」
「そこは髪が短いだろう?!」
ポカンとしたティエリアをリジェネが抱き上げる。
漸く同じ高さの目線になる。
(確かにリジェネとそっくりだ…)
赤い瞳は自分と同じ父譲り。
そしてリジェネの小さい頃とよく似ている。
デヴァインの顔を不思議そうに見つめるティエリアをもう一度『こっちを見るな』と睨むとビクッとして顔をリジェネの胸に埋めた。
「ってゆうか、何で君来たの?」
「リボンズから届けて欲しいと頼まれた」
渡された封筒には見た事のある大学の校章。
中から予想通りなパンフレット。
「っちぇ、まだ僕高1なのに。大学の話なんて早いよリボンズ。っていうか僕進学したくないし。ニート希望」
「……ニートって誰?」
ティエリアが的外れの質問。
「っぷ、ね?! 可愛いでしょティエリア?」
首を傾げるティエリアは恐る恐るデヴァインの方を見ようと試みるも、やはり目付きが怖くて戻る。
リジェネはソファーに座るよう促した。
逃げようとするティエリアを胸に閉じ込めて向かいに座る。
先に口を開いたのは意外とデヴァインだった。
「幾つだ?」
「小学校一年生。黄色い帽子被ってるだろう?」
帰って来た時に投げ捨てたランドセルと帽子を見る。
「女か?!」
自分を「ぼく」と呼ぶものだから。
黄色い帽子は女物。
「失礼しちゃうよ!! こんなに可愛いのに男な訳ないでしょ! 多分男でも可愛かっただろうけどさ!!」
踏ん反り返る。
「あ、ティエリアに紹介するね。こっちがデヴァイン。見ての通りブリングの双子ちゃん」
「ちゃん付けするな」
「僕達兄弟の二男に当たります」
ありえない。リボンズの悪い冗談だと思ったら。
デヴァインもやはりそんな父親に憎悪を抱く。
歳が一周以上も離れている。
自分が今年で26だから単純に20離れている。
「はぁー」
溜息しか出てこない。
子供は正直苦手と言うか、嫌いだ。
ぎゃあぎゃあ煩くて敵わない。
現にこの餓鬼もさっき大声で泣き叫んだし。
自分と同じ境遇に同情はするが一緒に暮らそうと言われたら、自分は返事を返せない。
「ほんとに……」
暫く続いた沈黙をティエリアが破った。
「ほんとにブリングおにいちゃんじゃないの?」
「そうと言っているだろう」
「ごっ、ごめんなさい…!」
「止めてよ、また泣いちゃうじゃん」
リジェネもデヴァインが子供が嫌いだと言う事は知っている。
同じ双子なのに、ブリングは子供・小動物等が大好きなのだ。
マンションだからペットは飼えないが。
一卵性だから、元は同じな筈なのに。
「あ、それとブリングにメールしたからもう直ぐ帰って来ると思うよ?」
案の定、その五分後ブリングは帰って来た。
「はっ…はっ……、帰ったぞ……」
「……早いな」
「うん、ティエリアの泣き顔添付したもん」
泣く顔も可愛いらしい。
「デヴァイン……来てたのか………」
「ブリングおにぃちゃあん!!」
自分が答える前にティエリアが口を開く。
さっきのデヴァインにしたように、ブリングの脚に抱きついた。
会社帰りの彼はコートも着ず脇に抱え、息を切らす。
「どうしたんだ? 泣いているのか?」
「おにいちゃん……ぼくを嫌いになっちゃやぁ!」
(あ、抱き上げた)
慣れた手つきで持ち上げてデヴァインは片割れに驚く。
毎日そんな風にしてるなら俺に抱きついて来ても可笑しくはない。
全く、呆れてしまう。
先程みたく、大声で泣き始めた。
「もーっ、そこはほっぺにチュウでしょ?」
「ばっ馬鹿な事を言うなっ!!」
そんなやりとりを自然にしてる。
クリクリの瞳がブリングを不安げに見つめ、
小さな手が服をきゅうっと握りしめ、
全てを彼に身を任せる。
可愛い物が好きなお前には堪らないだろうな、ブリング。
漸く安心した様子のテェイリアは今度、首を捻ってデヴァインの方を見る。
長い睫毛に残った涙の粒が絡まってキラキラ光ってる。
ああ…本当だ。
確かに可愛いな。子供モデルに直ぐにでもなれそうだ。
「デヴァインおにいちゃんはぼくが……キライ?」
目を擦り、くすんくすんと鼻を啜る。
「ぼくはおにいちゃんがスキです……」
「…っ?!」
一瞬で頭に血が昇った。
顔が熱い…!
子供の高い声、鼻声で、
俺に、「おにいちゃんが好き」?
「きたぁー、ティエリアの天然爆弾投下」
命名リジェネ。
「何だそれ?」
ブリングが素早くつっこんだ。
「ねっ?! ティエリア可愛いでしょ? 可愛いでしょ? 可愛いでしょ?」
一瞬の顔の変化を見逃さなかった。ニヤニヤしたリジェネが絡んで来る。
何故だが腕を押し返せないし、否定も出来ない。
「僕にソックリで可愛いでしょー?」
コイツの高いテンションはどうも疲れる。
回避方法が分からない。
更に頭が熱くて良く回ってくれない。
「おっお前よりは可愛い!」
あ、失態だ。
「くはははっ、聞いたブリング?! 遂に言っちゃったー! 君達やっぱり双子ちゃんだよー!」
「ち、違う! 言葉の綾と言う奴だろう?!」
「顔真っ赤ー。説得力無いよー」
バンバン背中を叩かれる。
違う、これはリジェネがあまりにも踏ん反り返るものだから、それにイラッと来て言ったんだ。
「ティエリアー! デヴァインお兄ちゃんもティエリア好きだってー!」
「うっ!」
否定しようにも、ティエリアの潤んでいく瞳を目の前にして言えるか。
子供は泣くと煩い。だからだ。
「もう…それでいい……」
「やった! ね、ティエリア?」
「おにいちゃん!」
拒否するのも何だか面倒で、抱きついて来る体をそのまま受け入れた。
片割れの目線が痛い。
そんなに嫉妬するほど可愛いか、この餓鬼。
(リジェネそっくりだ)
ベタベタ絡まって来る、そっくりだ。
同じ顔にサンドされて。
リジェネが苦手な自分は、きっとこの末妹も苦手な者になるんだろう。
「ブリングおにいちゃん! デヴァおにいちゃんもぼく、好きだってー!」
あ、略された。
しかもそんな事は言っていない。
さっきまで泣いてたと思ったらもう笑顔だ。
寂しがっていたブリングの元へまた駆けて行く。忙しい事だ。
良く構っていれるな、ブリング。
しかし、「好きだ」と言われて嫌な気がする人間はそういない。
まだ少し熱いんだ、体が。
「あ、そうだデヴァイン」
リジェネに耳を引っ張られた。
「ティエリアのトラウマ、抉るような事したら殺すから」
リジェネの本気な声に背筋がブルッと震えた。
---------------------
≪幼妹ティエはツンデレと言うよりも、人見知りちゃんだと思う。
でも引けない性格だから睨んで結局ツンデレ。
天然は健在≫
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プロフィール
HN:
兎羽
HP:
性別:
女性
職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
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