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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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脳内常夏。
やー、卒業制作どうしよっかな~、って悩まなければいけない時期なのに…。



※現在まだ4月ですが7月の話です。
 プールでバチャバチャ話です。

 今年はお花見行きたいな…。
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「リジェネ!! ぼく頭が痛い!!!」


汗だく。息を切らせていると言う事は彼女は此処まで走って帰って来た様だ。



「お腹も痛い! 吐き気する!」


学校から走って来る奴が体調不良な訳あるか。


「ティエリア、どうしたの?」

「絶対お熱100度ある!!!」


ティエリア、人間は40度以上から細胞が死んでいき、43度で死ぬんだよ。

子供の嘘は分かりやすくて助かる。











「あったー」


タンスから出したのは入学時、学校指定の体操着を買う時一緒に買った水着。



「ティエリア、手に持ったハサミ置いてきなさい」

「むー!」


可愛くても駄目。

何かと思い、ランドセルを引っくり返すと出て来たのはプール開きのお便り。
来週あるから今の内に準備しておいての事。

一週間前から壮大な嘘をつく妹はある意味凄い。
小学一年生って、こうなんだ。



「ティエリア運動得意でしょ? 何で隠すのさ」


濃紺の水着、真ん中に名前が書いたゼッケンを張れと指定があった。

字が綺麗なブリングに頼もう。



ハサミで切り刻もうとしていた妹は不貞腐れた表情で水着を睨んでいる。


「泳げないの? 大丈夫だよ、みんなまだ6年しか生きてないもん、泳げないさ。先生も教えてくれるよ」


流石に浮輪は持参できないから、学校にあるビーチ板で泳ぎの練習から入る。
父兄参加OKかな? 出来るなら妹をカメラに収めたい。



ティエリアは首を振った。


「泳げるの?」


また首を振る。


じゃあ何なのさ。


「……プール、入ったことない」



わお。








「ブリング今週の日曜日ヒマ? ヒマだよね!!」


毎日ハイテンションな末弟は帰って来たばかりの兄の頭に海パンを投げつける。


「……海水パンツ…?」


自分の下着かと思ったら久し振りに見た自分の水着。


日曜日ヒマ?と言う質問と水着が結びつく。


「プールに行くのか?!」


待て待て、確かに市民プールは開いているし、今はそう言う季節だ。



「じゃーん」

質問には答えず、後から何かを出す。
濃紺の、

「スク水?!」

「何か君が略語知ってるの意外だなぁ~」


サイズの大きさから言って、どう見たって幼い妹の物。


「あ、此処にね、『1年 ティエリア・アーデ』って書いてくれないかな? ブリング字、綺麗だからさ」

指さしたのは胸元の真白いゼッケン。


「いーらーなーいー!」


リジェネの陰から妹。
小さくて気がつかなかった。


それはそれは驚いた。


ティエリアに……スクール、水着……。



「やらしい世の中だよね。何でもなかった筈のスクール水着も、今じゃ特殊な趣味の方々のハッピーアイテムだもんね」


はっとして顔を背けるブリング。

確信犯。リジェネは兄はそっちの気なのかと将来を心配した。



「これは真面目な話、小学校のプール開き来週あるんだけどティエリアプールに入った事ないんだって」

それは流石に驚いた。
プールに入った事がないなら泳げる筈もなく。


「ティエリア嘘までついて学校仮病して休もうとするんだよ? お兄ちゃん的にいけない事でしょ?」


ならリジェネが連れて行けと言うと、ティエリアが市民プールも嫌だと拒むらしい。
ブリングが行くと言うのなら着いて行くだろうと。


俺と一緒なら来る……悪くない。


自分も人混みはあまり好きではないが…、妹の為なら一肌脱ぎます……。



「そうと決まれば明日学校終わったら水着買わなくちゃ」


スクール水着じゃ味気ないし、やっぱり指定が無い市民プールなら可愛いフリフリを着せたい。


「俺はスク水で構わない」

「スク水言うな。リアルだよ君が言うと」


どうしてそこはハキハキ言えるんだ。



ティエリアはお兄ちゃんと一緒だと嬉しい半面、嫌いと言うか初体験のプールにとても複雑かつ中途半端な表情を見せる。


「リジェネ、プールにアヒルさん持ってってい?」

「ティエリア、プールはお風呂じゃないよ」


行く気になってくれて嬉しいよ。














「何でティエリアも男子更衣室何だ!??」

「しー、煩いよ。ティエリアまだ小1だよ? ほら、娘と一緒に着替えてるお父さんいるでしょ?」

「ウチは妹だ!」

「関係ないよ」


温泉だって、子供の内はどっちでも入れるでしょ?
奥手な兄の本領発揮。



「ティエリア、着方教えてあげるね」

子供なティエリアは躊躇なく全裸。
そんなの当たり前。みんなそうだから周りも気にしない。

兄は違うが。



「ブリング、人前で鼻血だけは避けてね」

「……善処しておく…」





屋内エリアも屋外エリアも人がギッシリ。
人ごみ大嫌いな妹は不満そうな表情で自分の足から離れない。


「でもまあ、まだ夏本番じゃないからね、まだ少ない方さ」



親子、友達同士が圧倒的に多い。兄弟で入る人はやはり少ないか。

ああ、ティエリアは周りから格段に可愛い。
ピンクのフリフリ。水玉だと思ったら違うんだよな、赤ハロです。

真っ平らでも腹出しは当たり前。
小さいおヘソが可愛らしいよ!




はい、と水着と一緒に買ってあげたハロ柄浮輪を被せてあげるも、


「やぁー」

「ほら、泳いだ泳いだ」

グイグイ引っ張って水際まで来させる。
ブリングは未だ上からパーカーを被ったままのリジェネに問いかけた。


「お前、いつまでパーカーを着ているんだ?」

「え? 僕脱がないよ。だって僕泳げないもん」


そのままドカリとベンチに座り、ヒラヒラと手を振った。

そう来たか。
確かにインドア派、将来は自宅警備員希望な彼が進んで海やプールに行く姿を見た事があるか?



頭までフードを被り、サングラスも掛ける。紫外線対策はバッチリ。


「……何しに来たんだ、アイツ」

「おにーちゃん、ベタベタするー」

日焼け止めを塗られた妹もしっかり紫外線対策をされている。


これはどうすればいいものか。
リジェネはあんな大口叩いておいて泳げないと来た。

まさかのティエリアと二人きり。
遠くにリジェネが居るがアイツは動く気がないらしいし。



目的はプールとはどう言う物か分かって貰う。
泳ぐは二の次。


腹に浮輪を持ったまま「どうするの?」と自分をじっと見上げてる。


正直、女の水着姿は苦手なんだ。目のやり場に困る。

でも家族だ、妹だ、まだ小1だ。
そうだ、俺は妹として愛している……。


(お腹……出てるタイプもいいな……)
スク水も捨てがたいが。



あれ? 何だか違和感が……。
自問。




「帰る? 帰る?」

早くも帰ろコール。
よし、仕方ない、泳がせるか。



「いぃやあああ!」

手足バタバタ。
持ち上げて着水させようとすると全力で拒否するティエリア。

悲鳴も格段。

お兄ちゃんは水着と言うほぼ全裸と言う感触の中、耐えて持ち上げていると言うのに。


「俺…変態臭いか…?」

「離さないで! 離さないでぇ!!」


別に子供用だから足は付く。


「浮輪あるから沈まないだろ…?」


暴れると逆に溺れるぞ?


「お風呂と一緒だろう?」

「ぅん、いっしょぉ~」

半泣きで言われても。


子供が初めは水を怖がる事は珍しい事じゃない。
周りには浮輪で泳いでる子供が沢山いる。


その様子をじっと見つめるティエリアは周りぐるり、一周見る。



「おにいちゃん! あれやって!」


妹が見つけたのは浮輪で浮く娘の手を引っ張る親子。


「……!」

妹と手を繋ぐ?!


「やなの…?」

泣かれるのは困る、泣いたら可愛いけど困る。


ああ、軟らかい。
笑顔、眩しいです……。

ありがとうリジェネ、今とってもしあわせです。


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長いので切りました。【】へ。
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人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


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