こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです!
見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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アンモビウム。綴りあってますか??
なんも面白みもありませんが、私がこうあって欲しいな、と言う願望。
私は真面目にだぶるおが好きなんだ。
※アニュー・リターンが予想以上に響いたのです。
※ティエの台詞、全部私のうろ覚えですので違ってたら御免なさい。
-------------------
嘗ての自分を見ているようだった。
『何故彼が死ななければならない?!』
彼が一番分かってた筈だ。
あの場面で、刹那がやらなくても誰かが彼女を撃っていただろう。
誰かが撃たなきゃ死ぬのは自分だった。
彼なら、ならば死ぬのは自分で良かっただなんて言うのだろう。
でもそれだけは避けたい。いけない事だとは分かっているが、彼だけを特別視してしまう。
彼が生きてて良かったと思ってしまった。
あの人が戦っていた理由を失う事は、自分の理由も同時に失ってしまう事に繋がる。
だから、嬉しく思ってしまった自分に今嫌気がさしている。
あの場面で、彼の頬を打たなければならなかったのは自分だった筈なのに、どうする事も出来なかった。
私は微塵も変わっていない。
半壊した機体。次に攻められたら仲間を守れるかどうか分からない。
あの時の状況下に刻々と近付いている。
そうさ、イノベイターは万能じゃない。それは4年前に痛感した。僕等は何よりも弱い。
僕もああなってしまうのか? 仲間を撃つ日が来るのか? 自分にも眠っているのか?
仲間を殺してしまう日が来るんだろうか?
だから誓いに行くと決めた、彼に。
自分の宿命に抗うと。
訪れた彼の扉の前には先客がいた。
まだ子供。ツインの縦ロール、ミレイナ。
「あ、アーデさん……」
手に持った彼の分の食事が入ったトレーが語っていた。
「僕が代りに渡しておく」
「あ…ありがとうです!」
子供は分かりやすい。誰でも今の状態の彼に触れてはならない気がするのだろう。
しかし今、自分達にゆっくり立ち直ってる時間なんてない。
無理やりにでも立たせる。自分に嘘をついてまでしても強がらなければならないと過去の自分が言っている。
鍵を閉めない所を見ると、そこまで気が回らないくらい荒れているのだろう。
明かりも点けない。
真っ暗な闇のどこかにいるのだろう。
ああ、居た。廊下の明かりでやっと見付けたシルエットは膝を抱え、丸くなった体。
「食事は摂った方が良い」
予想通り、無反応。
「此処に置いておく、後で絶対に食べろ。それと…」
「なあ」
涙に濡れた声で話し掛けられた。
まさか話し掛けてくるなんて思わず、驚いた。
「なん……」
「なんでさぁ、アンタじゃなかったんだろうな?」
「は……?」
上げた顔は酷かった。
頬に残った涙の痕が痛々しい。
廊下の光に反射した目が、ギラリ光って一瞬ゾクッとした。
「何でアニューが死ななきゃいけないんだ?!」
『何故彼が死ななければならない!』
「何で助けようとしなかったんだよ! 戻ろうと思ってただろ?! 何で来なかったんだよ!!」
『貴様が地上に降りたばかりに、戦力が分断された!』
同じだ。あの日の僕と同じだ。
痛いほど分かる。やっと見つけた、やっと認めてくれる最愛の人。
失った瞬間の、現実逃避とぶつけたい叫び。
全身の血を抜かれた様に体が冷めて行き、心臓を焼かれるような熱が頭を支配する。
目が普通じゃなかった。
自分も4年前、こんな目で刹那を睨んでいたのだろうか?
「なあ……、何でアニューなんだ? 何でアニューがイノベイターなんだ? どうしてイノベイターが敵なんだ?! じゃあお前は何なんだ!!」
そうか、彼は今、彼女と同じイノベイターである自分がのうのうと生きている事に腹を立ててるんだ。
イノベイターは敵、殺さなければならない。
じゃあ、自分は何なんだ?
「どうしてアニューがアイツの脱出に手伝わなきゃならないんだ!? 何でお前じゃないんだ?!」
ああ…頭に血が昇って、ヒステリックを起こしている。
早く見つけてくれ、戦う理由を。直ぐ目の前にある。その怒りを戦う理由に。
そして、遂に行き着いたのは。
「お前が死ねば良かったんだ………」
奥歯を噛み締め、ギギッと音が聞こえた。
「お前が、あのイノベイターの手助けをする役になれば良かったんだ……。刹那に殺されるのは、お前だったら良かったのに」
ゆっくり伸びて来た手は、当然僕を殺そうとした。
「……ぁ……」
喉の気道と、動脈と静脈。
大きな両手で一掴みにされた。
声は出ない。
止めろなんて言う気など更々ないが。
「どうしてお前じゃないんだ? どうしてお前が死ななかったんだ? お前もイノベイターだろ?」
ミリッタ―なんて存在しない今の彼の脳は、人間の出せる限界の力で自分の喉を締め付ける。
「ならお前も死ね」
抵抗する気はないが、生理的な涙は仕方ない。
一度死んだ僕。
遂に来たんだと思った。僕はイノベイター、いつかは死ななければいけない時が来るとは頭の隅で思っていた。
「…かっ……」
「苦しいだろ……? アニューはもっと苦しかったんだ……痛かったんだ、熱かったんだ……。
あの世でもしアニューに会ったらさぁ……俺が愛してるって言ってたって伝えてくれ、それ位できんだろ?」
涙で歪んだ先に居たのは、憎しみに歪んだ笑顔。
あの世で会ったなら。
あの世……。もしあの世に行けたらな、貴方に会えるだろうか?
はっと、頭が思い出した。
まだだ。
何をしに来た? 僕は、彼に誓いに来たんだ。
「ら……イル………」
「っは! 今更命乞いか?!」
僕を殺そうとする手を撫でる。
次に、暗闇に揺れる茶色い髪に指を通し、撫でた。
腕の筋肉を動かす為の酸素が足りない。上手く撫でられているだろうか?
「…!」
ビクッと肩が跳ねた。
予想外の行動、なのだろう。
「全部終わったら…で……いいなら………」
好きなだけ殺してくれ。
「大丈夫…私は死んだら、行きたい場所がある」
貴方に伝えます。弟さんは貴方と同じ、人間もイノベイターも関係なく、全てを愛せる人でしたと。
「畜生!!」
ドン、と背中に衝撃。彼が首から手を離したのだ。
「っげほ……げほ」
久し振りの酸素と血液の循環に、心臓が急いで動いている。
「畜生……笑いやがって………」
光の死角に入り、表情は見えないが声は泣いていた。
「けほ……、ぅ」
喉の皮膚に軽い痛み。爪が喰い込んだ痕だ。
「俺は本気でお前が死ねば良かったと思ってるんだぜ?」
「当然…です」
咳込んだ喉がヒリヒリして痛い。
「僕は、いずれ死ななければならないんだ」
「イノベイターだからか? ならアニューもいつか死ななければならなかったって言いたいのか?」
「それは……彼女が決める事だ………」
ちょっと羨ましいけど、彼女には彼の為に生きてて欲しかった。
そうしたら、きっとあの人も喜ぶんだ。
「アンタ、死ぬのが怖くないのか?」
「怖くありません」
そこがきっと、何処かまだ人間じゃない所。
「約束を果たせずに死ぬのは怖いですけど」
「全てが…終わるまで……か?」
僕の心はまだ何処かで機械だ。
自分の為に生きれない。
「まだ餓鬼の面しやがって……畜生………」
「僕は歳を取らない。一生これだ」
ライルが袖で涙をぬぐったのが分かった。
こう言う状況下に不慣れな自分が不甲斐ない。
「分かってるんだ……どうしようもなかったって……」
「……」
「でもさ、抑えられねえよ!」
ダン、と壁を叩く音が響いた。
「僕を殴ってもいいのですよ? 死なない程度に」
「止めろ、今の俺ならやりかねない……出てけ」
どうしていいのか、やはり分からない。
僕は彼に従うしかなかった。
----------------
≪続きます……≫
なんも面白みもありませんが、私がこうあって欲しいな、と言う願望。
私は真面目にだぶるおが好きなんだ。
※アニュー・リターンが予想以上に響いたのです。
※ティエの台詞、全部私のうろ覚えですので違ってたら御免なさい。
-------------------
嘗ての自分を見ているようだった。
『何故彼が死ななければならない?!』
彼が一番分かってた筈だ。
あの場面で、刹那がやらなくても誰かが彼女を撃っていただろう。
誰かが撃たなきゃ死ぬのは自分だった。
彼なら、ならば死ぬのは自分で良かっただなんて言うのだろう。
でもそれだけは避けたい。いけない事だとは分かっているが、彼だけを特別視してしまう。
彼が生きてて良かったと思ってしまった。
あの人が戦っていた理由を失う事は、自分の理由も同時に失ってしまう事に繋がる。
だから、嬉しく思ってしまった自分に今嫌気がさしている。
あの場面で、彼の頬を打たなければならなかったのは自分だった筈なのに、どうする事も出来なかった。
私は微塵も変わっていない。
半壊した機体。次に攻められたら仲間を守れるかどうか分からない。
あの時の状況下に刻々と近付いている。
そうさ、イノベイターは万能じゃない。それは4年前に痛感した。僕等は何よりも弱い。
僕もああなってしまうのか? 仲間を撃つ日が来るのか? 自分にも眠っているのか?
仲間を殺してしまう日が来るんだろうか?
だから誓いに行くと決めた、彼に。
自分の宿命に抗うと。
訪れた彼の扉の前には先客がいた。
まだ子供。ツインの縦ロール、ミレイナ。
「あ、アーデさん……」
手に持った彼の分の食事が入ったトレーが語っていた。
「僕が代りに渡しておく」
「あ…ありがとうです!」
子供は分かりやすい。誰でも今の状態の彼に触れてはならない気がするのだろう。
しかし今、自分達にゆっくり立ち直ってる時間なんてない。
無理やりにでも立たせる。自分に嘘をついてまでしても強がらなければならないと過去の自分が言っている。
鍵を閉めない所を見ると、そこまで気が回らないくらい荒れているのだろう。
明かりも点けない。
真っ暗な闇のどこかにいるのだろう。
ああ、居た。廊下の明かりでやっと見付けたシルエットは膝を抱え、丸くなった体。
「食事は摂った方が良い」
予想通り、無反応。
「此処に置いておく、後で絶対に食べろ。それと…」
「なあ」
涙に濡れた声で話し掛けられた。
まさか話し掛けてくるなんて思わず、驚いた。
「なん……」
「なんでさぁ、アンタじゃなかったんだろうな?」
「は……?」
上げた顔は酷かった。
頬に残った涙の痕が痛々しい。
廊下の光に反射した目が、ギラリ光って一瞬ゾクッとした。
「何でアニューが死ななきゃいけないんだ?!」
『何故彼が死ななければならない!』
「何で助けようとしなかったんだよ! 戻ろうと思ってただろ?! 何で来なかったんだよ!!」
『貴様が地上に降りたばかりに、戦力が分断された!』
同じだ。あの日の僕と同じだ。
痛いほど分かる。やっと見つけた、やっと認めてくれる最愛の人。
失った瞬間の、現実逃避とぶつけたい叫び。
全身の血を抜かれた様に体が冷めて行き、心臓を焼かれるような熱が頭を支配する。
目が普通じゃなかった。
自分も4年前、こんな目で刹那を睨んでいたのだろうか?
「なあ……、何でアニューなんだ? 何でアニューがイノベイターなんだ? どうしてイノベイターが敵なんだ?! じゃあお前は何なんだ!!」
そうか、彼は今、彼女と同じイノベイターである自分がのうのうと生きている事に腹を立ててるんだ。
イノベイターは敵、殺さなければならない。
じゃあ、自分は何なんだ?
「どうしてアニューがアイツの脱出に手伝わなきゃならないんだ!? 何でお前じゃないんだ?!」
ああ…頭に血が昇って、ヒステリックを起こしている。
早く見つけてくれ、戦う理由を。直ぐ目の前にある。その怒りを戦う理由に。
そして、遂に行き着いたのは。
「お前が死ねば良かったんだ………」
奥歯を噛み締め、ギギッと音が聞こえた。
「お前が、あのイノベイターの手助けをする役になれば良かったんだ……。刹那に殺されるのは、お前だったら良かったのに」
ゆっくり伸びて来た手は、当然僕を殺そうとした。
「……ぁ……」
喉の気道と、動脈と静脈。
大きな両手で一掴みにされた。
声は出ない。
止めろなんて言う気など更々ないが。
「どうしてお前じゃないんだ? どうしてお前が死ななかったんだ? お前もイノベイターだろ?」
ミリッタ―なんて存在しない今の彼の脳は、人間の出せる限界の力で自分の喉を締め付ける。
「ならお前も死ね」
抵抗する気はないが、生理的な涙は仕方ない。
一度死んだ僕。
遂に来たんだと思った。僕はイノベイター、いつかは死ななければいけない時が来るとは頭の隅で思っていた。
「…かっ……」
「苦しいだろ……? アニューはもっと苦しかったんだ……痛かったんだ、熱かったんだ……。
あの世でもしアニューに会ったらさぁ……俺が愛してるって言ってたって伝えてくれ、それ位できんだろ?」
涙で歪んだ先に居たのは、憎しみに歪んだ笑顔。
あの世で会ったなら。
あの世……。もしあの世に行けたらな、貴方に会えるだろうか?
はっと、頭が思い出した。
まだだ。
何をしに来た? 僕は、彼に誓いに来たんだ。
「ら……イル………」
「っは! 今更命乞いか?!」
僕を殺そうとする手を撫でる。
次に、暗闇に揺れる茶色い髪に指を通し、撫でた。
腕の筋肉を動かす為の酸素が足りない。上手く撫でられているだろうか?
「…!」
ビクッと肩が跳ねた。
予想外の行動、なのだろう。
「全部終わったら…で……いいなら………」
好きなだけ殺してくれ。
「大丈夫…私は死んだら、行きたい場所がある」
貴方に伝えます。弟さんは貴方と同じ、人間もイノベイターも関係なく、全てを愛せる人でしたと。
「畜生!!」
ドン、と背中に衝撃。彼が首から手を離したのだ。
「っげほ……げほ」
久し振りの酸素と血液の循環に、心臓が急いで動いている。
「畜生……笑いやがって………」
光の死角に入り、表情は見えないが声は泣いていた。
「けほ……、ぅ」
喉の皮膚に軽い痛み。爪が喰い込んだ痕だ。
「俺は本気でお前が死ねば良かったと思ってるんだぜ?」
「当然…です」
咳込んだ喉がヒリヒリして痛い。
「僕は、いずれ死ななければならないんだ」
「イノベイターだからか? ならアニューもいつか死ななければならなかったって言いたいのか?」
「それは……彼女が決める事だ………」
ちょっと羨ましいけど、彼女には彼の為に生きてて欲しかった。
そうしたら、きっとあの人も喜ぶんだ。
「アンタ、死ぬのが怖くないのか?」
「怖くありません」
そこがきっと、何処かまだ人間じゃない所。
「約束を果たせずに死ぬのは怖いですけど」
「全てが…終わるまで……か?」
僕の心はまだ何処かで機械だ。
自分の為に生きれない。
「まだ餓鬼の面しやがって……畜生………」
「僕は歳を取らない。一生これだ」
ライルが袖で涙をぬぐったのが分かった。
こう言う状況下に不慣れな自分が不甲斐ない。
「分かってるんだ……どうしようもなかったって……」
「……」
「でもさ、抑えられねえよ!」
ダン、と壁を叩く音が響いた。
「僕を殴ってもいいのですよ? 死なない程度に」
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職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
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