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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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前回の続き。


聞けば聞くほど、私たちの境遇は似ていた。


「ほう、では君もアキハバラへ行きたかったのか」

「ああ、だがあんな人ごみの中、乗りたくない」

あの乗車率は異常だ。


「君も連れがいたのかい?」

「ああ、だがとろくさいから置いて来た」

置いてっ…、君はなんと勇ましいんだ!



「アキハバラへ何をしに?」

「…ら、を買いに…」

「ん?」

「ガンプラを買いに!」

顔を真っ赤にして叫ばれた。


「なんと言う奇遇! 実は私もガンプラを買いに来たのだ! これぞ正しく運命! 今日私達が出会う事は宿命なのだよ!」

「頭大丈夫ですか?」


行き先が同じと分かったからには共に向かうしかない!
相手も実際の所、行き方があやふやで困っていたようだ。


よくよく見ると、さっきの回し蹴りもさる事ながら、容姿も中々なものだ。
白い肌に真っ直ぐな髪。赤い瞳。身長も意外と自分とそう大差なかった。



「花の様に美しい君を連れて歩いていると、とても鼻が高いよ!」

「その言い回し方、どうにかなりませんか?」

その顔が笑ったら、さぞかし美しいのだろう。


「そうだ、君の名前を聞いていなかった」

「……」

「先程も言ったが、私はグラハム。ユニオンでフッラグファイターをやらせて戴いてる」

「フラッ……!」

急に顔色が変わった。当り前か、今世界を揺るがす悪党と戦っているのだから。


「…ティエリア」

「ティエリア……それが君の名か?」


(コードネームとはいえ、名を明かしてしまうとは…)
(この男は掴めない)
(目的地が同じとあらば、利用しない手はないが…)
(もしかしたらユニオンの情報が手に入る)


「ではティエリア! 共にアキハバラへ行こう!」
「あ…、ああ」








「何周回っても値段は同じとは、全く変わっているな、ニホンは」

「……」

財布を取り出すが、ティエリアは一向に動かない。


「どうした?」
「あ…いや、その…」

俯いたまま喋らなくなってしまった。

「まさか、切符の買い方が分からないのか?」
「うっ…」

図星なのか、顔を赤らめて小さく頷いた。


「っく…! だから地上は嫌なんだ」

「ほう、君は宇宙の方が好きなのか?」

「当然だ」


(しまった。また自分の事を話してしまった)
(この男の前だと、どうも上手く嘘をつけない)



「では宇宙好きのティエリア、切符は私が買おう」

「あ…お金……」

「気にするな! 自分で言うのもなんだが、結構貰っている!」


ポカンとするティエリア。そんなに驚く事は無いのに。


「さあ行こう、もう電車が来てる筈だ」

「待て!」

「どうかしたのか?」

「何だんだ! その手は!?」

「逸れないようにに決まっているだろう。君は真に美しい。故に不安になるのだよ」

「良くもそんな恥ずかしい台詞を…!」


その手を振り解かないという事は、そう捉えて良いのだね?



電車は予想通り込み合っていた。
ここで起こるのは当然痴漢。

そんな魔の手からティエリアを守ろうと全身を包み込んでやると見事な鉄拳を喰らった。






「はあ…やっと着いた……」

本当に人ゴミが苦手なのか、ぐったりしていた。


ああ…、これで君ともお別れなのか。
ほんの1時間弱だろうか。

一人でさ迷っていた時間の方が長い筈なのに、今の方がずっと濃い。


「では世話になったな」

始めに別れを口にしたのはティエリアだった。

「本当に感謝している」


「私は君に会えた事を神に感謝する。だが今別れなければいけない運命に神を恨むよ」


(可笑しい、可笑しい)


「ふふ、あはは」
「ティ、ティエリア…?」

今日ずっとしかめっ面だったティエリアが急に笑い出した。


「貴方は本当に面白い人だ。貴方は軍人よりも詩人の方が向いている」


予想通りだ、笑うともっと美しく、可愛くなる。


「貴方はあんな血みどろの世界で戦う必要なんてない。きっと貴方に戦場は向いていない」

それだけ言い残すと、背を向け反対側に歩き出した。



「…、また君と出会えるだろうか?!」

「ええ…きっと会うと思います、グラハム」
(血みどろの世界で、殺し合い…)


もう二度と振り返る事はなかった。



「確信染みたその発言……、私も君と再び出会える様な気がするよ」

ああ、今思うと君はまるで天使様だった。どこかで見た絵画の天使。





「グラハム…!?」

「ああ、カタギリか」

「ああじゃないよ! 何処に行ってたんだい、全く!」

「カタギリ、私は今日天使と会った」

「そうかい、それは良かったね。さあ帰るよ?」

「………あ、ガンプラ」

「まだ買ってなかったのかい…?」










---

「よくここまで一人で来れたね、ティエリア」

「煩い」

「初めてだったんでしょ?」

「とろくさい君と一緒よりマシだ」

「酷い! ねぇ…ティエリア、何かあった?」

「何故だ」

「だって、何だかとっても寂しそうな顔してるから…」


あの人なら、戦場で会っても直ぐ分りそうで笑えてきた。


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グラさんと片桐さんの口調が分かりません。
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人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

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