こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです!
見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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思い出したんですけど、
これ冬休み中、寮に帰る前々日にポチポチしてたんですけど、次の日熱出したんですよ。
熱に浮かされたんですね、私。
多分、酷い仕打ちした罰ですね。
A good medicine tastes bitter 7
ちゃんとこれからちゃんとします。
「良い子ね、ティエリア、良く寝てる……」
起きたら、ちゃんと迷わず帰るのよ?
----------
「どう? 気分は?」
「悪くない」
「食事は摂る?」
「いらない」
「もう少し寝る?」
「十分寝た」
「良い子ね……」
目覚めたティエリアは酷くさっぱりしていた。
表情がこうも無いイノベイターは初めて。
私が削ったんだけどね。
「私、行くわよ?」
これからティエリアの脱出用ポットを準備しなくてはならない。
本当はガンダムに乗って来て欲しいけど、そんな公な事は出来ない。
----------
ライルは昨日、色んな意味で心奪われた。
泣くティエリア。
あんな彼は見た事が無かった。
まるで子供ではないか。
しきりに「ロックオン」と呼んでいた。
それが自分を指していない事ぐらい馬鹿でも分かる。
「嘘つき」「裏切り者」、何を意味している?
此処のクルー達が兄に厚い信頼を置いていたのは知っていた。
更に聞けば、ティエリアを一度兄が助けた事もあったらしい。
兄に怪我をさせたと落ち込むティエリアに、その時も兄は優しい言葉を掛けたと聞く。
本当にそれだけ?
あの反応は……。
アニューに抱きつかれたあの時にだ。
本人に聞けば目眩が起きたそう。
事故とは言え、抱きあう瞬間を見られた。
その時の、絶望に浸るティエリアの目が忘れられない。
ただ単に、クルー同士の抱き合う姿に混乱した様には見えない。
多分、つまりそう言う事なんだ。
「人間の癖に」が何より引っ掛かった。
ティエリアの自室の前まで来た俺は、どうしても開閉のボタンを押せずにいる。
ティエリアはイノベイターらしい。
イノベイターが具体的にどんなものかは知らないが、CBの為だけに造られた人間だと言う事はなんとなく分かる。
今やアロウズを裏で引く悪魔になってしまったが。
ティエリア達からしてみれば存在意義かもしれない物を否定してし続けているんだ俺達は。
異常な胸騒ぎにライルは扉を開けることを決心した。
しかし、ライルが開ける前に扉が開いた。
「うわっ、ティエリア」
「ロックオン・ストラトス…」
いつものティエリアだ。もう泣いてはいないし、混乱してる様子も無い。
「退け、邪魔だ」
目も合わせず横を通り過ぎ様とする。
どうしてだろう、このままスルーしたら、もう二度と会えない様な気がして怖くなった。
「待てよ!」
手を引くとティエリアを部屋へ押し込んだ。
「…っ」
「あ、悪い」
押し込んだ所為でティエリアは軽く床に腰を打った。
「何ですか、用なら早くお願いする」
転んだままのティエリアが俺を見上げ、睨んだ。
違う。目をじっくり見て気付いた。いつものティエリアじゃない。まるでティエリアじゃない。
「早く言え」
しかし、何を、どう言えば良いか分からない。
ティエリアに様子が可笑しいと言うのも変だ、この口調は大して普段と変わらないと言ったら変わらない。
でも、違う。共に過ごし始めてまだそう経たない。『いつも』と言える立場じゃない。
とりあえず苦し紛れに出した話題は、自分の誤解を解くものだった。
「あ、あのさ、さっきの何だけどさ……」
「何だ?」
「あれはさ! アニューが目眩を起こしたからって……」
「だから?」
何も言えなくなった。
それに驚いたからああなったのだと思い、誤解を解こうと思ったのに。
「くふっ……ふはは」
「なっ、何笑ってんだよ…?!」
驚きと言うより、恐怖が勝った。
何故だかティエリアの笑い声に背中がひやっとした。
「何を言うかと思えば、そんな事を言いに来たのか? 私は周りがどう過ごそうがどうだって良い。
ガンダムにさえ乗ってくれれば」
言葉が出ない。なんて恐ろしい。
ティエリアと言う人間が分からなくなった。
アレルヤを奪還した時などを見る限り、とても仲間思いなのだと感じたのに。
「あ…あんた……、ティエリアっ」
何者なんだと聞きたくなった。
別人だ。あの時と。
スメラギに言われた事があった。
『ごめんなさいね、ティエリアがまるで貴方だけ冷たいみたいで。
でも勘違いしないでね? ティエリアは貴方のお兄さんを目標にしてるのよ?
仲間を想って、守って、そうありたいと思ってるのよ? 誰よりも。
だから、たまに思い出して辛くなるのよ、貴方を見てるときっと』
「兄さんを、アンタは想ってたんじゃなかったのか……?」
「兄さん…? ああ、ニール・ディランディか?
ふふっ、思い出すだけで笑えてくる。あんな馬鹿な事をしなければ私達の為にもう少し使ってやろうと思っていたのに」
例え、自分のコンプレックスだった兄であろうと、肉親を屈辱されたと分かったら怒りが込み上げてくる。
仇討ちの事を言っているのだろう。
「どうしてこうも人間は頭が固いのだろう?無意味なものばかりに執着して」
「テメェ……兄さんを……!」
「どうしたんですか? カタロンなんて屑みたいな組織からCBと言う私達の名誉ある手向けの一人になれたと言うのに。
皆、ニールニール言ってて寂しいですか? 寂しいなんて、面白い感情だ」
怒りに身を任せ、ティエリアを殴ってしまいたいが、自分の体の中の本能がそれは危険だと抑えている。
人間じゃない、その発言じゃ。
ティエリアは、人間じゃなかった?
ティエリアは兄さんを目標とし、想い、がむしゃらに頑張っていたのではないのか?
このティエリアを見てると、スメラギが言っていた言葉、仲間を救う姿、全て否定してしまう。
僅かな可能性に掛けて、聞いてみた。
「ティエリア……、アンタは世界を平和にする為に戦ってるんじゃないのか?
ガンダムマイスターとして」
「違う、私はティエリア・アーデ。ヴェーダの申し子。世界を平和に?
ああ、するさ。それが私の存在意義。つまり、どう言う事か分かりますか…?」
ドス。
今まで感じた事の無い痛み。
足に、ご信用のナイフが刺さっていた。
「ぐぁっ……、うぁあ」
許して下さい、貴方は多分、今から私の邪魔をしそうで。とティエリアは蹲る俺を見降ろした。
まるで、全ての物を見下す様に、まるで無表情の女神の像の様に。
----------
格納庫。取り囲む粒子からティエリアの苛立ちと侮蔑を感じ取った。
「あら、悪い子ね、ばらしちゃったの?」
アニューは一人だから良いか。と再び作業に戻った。
『さあ、ティエリア、準備は整ったわ。
いつでもおいで』
アニューは帰って来た仲間に、話し掛けた。
----------
「ああ……呼んでる……、ヴェーダが…私を……」
「まっ、ティエリアぁ……」
「煩いっ! 人間は鬱陶しい。
移る感情に裏切り、それが好きだったなんて。あの頃に自分に嫌気がさす。
しかし、とても興味はそそられた、ニール、そしてライル?」
こんな恐ろしい笑みさえ、美しいと思ってしまうんだもの。
自分はどうかしてる。
ああ……泣いてる。
「っち、まだ残ってるのか、人間の感情が、しつこくて嫌になる」
足に刺さったナイフを引き抜くと、涙を拭う事もせず扉へ歩き出す。
分かる、ティエリアがここを去ろうとしてる。
何処へ行くのか、第六感が教えてくれた。
「っ……何処へ行く気だ……、ティエリア……」
振り返ると蹲る俺の前にしゃがんだ。
「月へ、ヴェーダの所へ帰ります。
此処が私の家の筈ないでしょ?」
「ティエリア……てめ…裏切るのか…?」
「裏切る? それは仲間だった者に言う言葉」
くはは、とまた笑う。
「ガンダムを……奪うのか……?」
「まさか、あんな目立つ物に乗って帰ったら追手が来る、私は頭が良いからね」
此処の場所にいる理由は、スパイの筈だったのに。
言っている事と、見せる涙の正反対さ。こうもティエリア・アーデと言う物は不確定なものだったのか?
亡き兄を追って、俺と重ね、ちょっとした勘違いで自我を崩してしまう脆さ。
いつの間にかティエリアを兄に変わって守りたいと思ってしまった。
今頃思った。
「楽しい時間を有難う、ロックオン・ストラトス」
「んっ?!」
ティエリアの顔が目の前にあった。
お礼のキスを貰った。
天使が如き微笑みに、見惚れる余裕は無かった。
「待てっ、ティエリア……ティエリア!!」
「もう遅い…、次に会う時は、楽しく殺し合いしましょうね?」
自分の不甲斐なさに泣けて来た。
足を一本刺されたくらいで、その痛さに体が動かない。
ティエリアの歩いた後には水滴が点々と続いている。
涙なんだろう。
ティエリアの感じて来た痛みを感じ取れなかった自分が情けない。
奥歯を噛み締めた。
-----------
「随分長かったわね? 涙が止まらないの?」
「予想以上に、私は感化されていた様だ」
アニューは本当にここまで来るのに長かったと思う。
ロックオンと言う存在が、こうも大きなものだったなんて。
私には理解し難いわ。
ポットの扉を開けるが、ティエリアが一向にこちらへ来ない。
「どうしたの?」
「すまない……涙が止まらない……、っくそ、煩わしい」
その場に蹲ってしまった。
アニューはため息が出た。
ティエリアとロックオンに対して。
あまりにも下らな過ぎて。
「ロックオン……」
か細い声が、ティエリアの最期の抵抗だった。
これ冬休み中、寮に帰る前々日にポチポチしてたんですけど、次の日熱出したんですよ。
熱に浮かされたんですね、私。
多分、酷い仕打ちした罰ですね。
A good medicine tastes bitter 7
ちゃんとこれからちゃんとします。
「良い子ね、ティエリア、良く寝てる……」
起きたら、ちゃんと迷わず帰るのよ?
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「どう? 気分は?」
「悪くない」
「食事は摂る?」
「いらない」
「もう少し寝る?」
「十分寝た」
「良い子ね……」
目覚めたティエリアは酷くさっぱりしていた。
表情がこうも無いイノベイターは初めて。
私が削ったんだけどね。
「私、行くわよ?」
これからティエリアの脱出用ポットを準備しなくてはならない。
本当はガンダムに乗って来て欲しいけど、そんな公な事は出来ない。
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ライルは昨日、色んな意味で心奪われた。
泣くティエリア。
あんな彼は見た事が無かった。
まるで子供ではないか。
しきりに「ロックオン」と呼んでいた。
それが自分を指していない事ぐらい馬鹿でも分かる。
「嘘つき」「裏切り者」、何を意味している?
此処のクルー達が兄に厚い信頼を置いていたのは知っていた。
更に聞けば、ティエリアを一度兄が助けた事もあったらしい。
兄に怪我をさせたと落ち込むティエリアに、その時も兄は優しい言葉を掛けたと聞く。
本当にそれだけ?
あの反応は……。
アニューに抱きつかれたあの時にだ。
本人に聞けば目眩が起きたそう。
事故とは言え、抱きあう瞬間を見られた。
その時の、絶望に浸るティエリアの目が忘れられない。
ただ単に、クルー同士の抱き合う姿に混乱した様には見えない。
多分、つまりそう言う事なんだ。
「人間の癖に」が何より引っ掛かった。
ティエリアの自室の前まで来た俺は、どうしても開閉のボタンを押せずにいる。
ティエリアはイノベイターらしい。
イノベイターが具体的にどんなものかは知らないが、CBの為だけに造られた人間だと言う事はなんとなく分かる。
今やアロウズを裏で引く悪魔になってしまったが。
ティエリア達からしてみれば存在意義かもしれない物を否定してし続けているんだ俺達は。
異常な胸騒ぎにライルは扉を開けることを決心した。
しかし、ライルが開ける前に扉が開いた。
「うわっ、ティエリア」
「ロックオン・ストラトス…」
いつものティエリアだ。もう泣いてはいないし、混乱してる様子も無い。
「退け、邪魔だ」
目も合わせず横を通り過ぎ様とする。
どうしてだろう、このままスルーしたら、もう二度と会えない様な気がして怖くなった。
「待てよ!」
手を引くとティエリアを部屋へ押し込んだ。
「…っ」
「あ、悪い」
押し込んだ所為でティエリアは軽く床に腰を打った。
「何ですか、用なら早くお願いする」
転んだままのティエリアが俺を見上げ、睨んだ。
違う。目をじっくり見て気付いた。いつものティエリアじゃない。まるでティエリアじゃない。
「早く言え」
しかし、何を、どう言えば良いか分からない。
ティエリアに様子が可笑しいと言うのも変だ、この口調は大して普段と変わらないと言ったら変わらない。
でも、違う。共に過ごし始めてまだそう経たない。『いつも』と言える立場じゃない。
とりあえず苦し紛れに出した話題は、自分の誤解を解くものだった。
「あ、あのさ、さっきの何だけどさ……」
「何だ?」
「あれはさ! アニューが目眩を起こしたからって……」
「だから?」
何も言えなくなった。
それに驚いたからああなったのだと思い、誤解を解こうと思ったのに。
「くふっ……ふはは」
「なっ、何笑ってんだよ…?!」
驚きと言うより、恐怖が勝った。
何故だかティエリアの笑い声に背中がひやっとした。
「何を言うかと思えば、そんな事を言いに来たのか? 私は周りがどう過ごそうがどうだって良い。
ガンダムにさえ乗ってくれれば」
言葉が出ない。なんて恐ろしい。
ティエリアと言う人間が分からなくなった。
アレルヤを奪還した時などを見る限り、とても仲間思いなのだと感じたのに。
「あ…あんた……、ティエリアっ」
何者なんだと聞きたくなった。
別人だ。あの時と。
スメラギに言われた事があった。
『ごめんなさいね、ティエリアがまるで貴方だけ冷たいみたいで。
でも勘違いしないでね? ティエリアは貴方のお兄さんを目標にしてるのよ?
仲間を想って、守って、そうありたいと思ってるのよ? 誰よりも。
だから、たまに思い出して辛くなるのよ、貴方を見てるときっと』
「兄さんを、アンタは想ってたんじゃなかったのか……?」
「兄さん…? ああ、ニール・ディランディか?
ふふっ、思い出すだけで笑えてくる。あんな馬鹿な事をしなければ私達の為にもう少し使ってやろうと思っていたのに」
例え、自分のコンプレックスだった兄であろうと、肉親を屈辱されたと分かったら怒りが込み上げてくる。
仇討ちの事を言っているのだろう。
「どうしてこうも人間は頭が固いのだろう?無意味なものばかりに執着して」
「テメェ……兄さんを……!」
「どうしたんですか? カタロンなんて屑みたいな組織からCBと言う私達の名誉ある手向けの一人になれたと言うのに。
皆、ニールニール言ってて寂しいですか? 寂しいなんて、面白い感情だ」
怒りに身を任せ、ティエリアを殴ってしまいたいが、自分の体の中の本能がそれは危険だと抑えている。
人間じゃない、その発言じゃ。
ティエリアは、人間じゃなかった?
ティエリアは兄さんを目標とし、想い、がむしゃらに頑張っていたのではないのか?
このティエリアを見てると、スメラギが言っていた言葉、仲間を救う姿、全て否定してしまう。
僅かな可能性に掛けて、聞いてみた。
「ティエリア……、アンタは世界を平和にする為に戦ってるんじゃないのか?
ガンダムマイスターとして」
「違う、私はティエリア・アーデ。ヴェーダの申し子。世界を平和に?
ああ、するさ。それが私の存在意義。つまり、どう言う事か分かりますか…?」
ドス。
今まで感じた事の無い痛み。
足に、ご信用のナイフが刺さっていた。
「ぐぁっ……、うぁあ」
許して下さい、貴方は多分、今から私の邪魔をしそうで。とティエリアは蹲る俺を見降ろした。
まるで、全ての物を見下す様に、まるで無表情の女神の像の様に。
----------
格納庫。取り囲む粒子からティエリアの苛立ちと侮蔑を感じ取った。
「あら、悪い子ね、ばらしちゃったの?」
アニューは一人だから良いか。と再び作業に戻った。
『さあ、ティエリア、準備は整ったわ。
いつでもおいで』
アニューは帰って来た仲間に、話し掛けた。
----------
「ああ……呼んでる……、ヴェーダが…私を……」
「まっ、ティエリアぁ……」
「煩いっ! 人間は鬱陶しい。
移る感情に裏切り、それが好きだったなんて。あの頃に自分に嫌気がさす。
しかし、とても興味はそそられた、ニール、そしてライル?」
こんな恐ろしい笑みさえ、美しいと思ってしまうんだもの。
自分はどうかしてる。
ああ……泣いてる。
「っち、まだ残ってるのか、人間の感情が、しつこくて嫌になる」
足に刺さったナイフを引き抜くと、涙を拭う事もせず扉へ歩き出す。
分かる、ティエリアがここを去ろうとしてる。
何処へ行くのか、第六感が教えてくれた。
「っ……何処へ行く気だ……、ティエリア……」
振り返ると蹲る俺の前にしゃがんだ。
「月へ、ヴェーダの所へ帰ります。
此処が私の家の筈ないでしょ?」
「ティエリア……てめ…裏切るのか…?」
「裏切る? それは仲間だった者に言う言葉」
くはは、とまた笑う。
「ガンダムを……奪うのか……?」
「まさか、あんな目立つ物に乗って帰ったら追手が来る、私は頭が良いからね」
此処の場所にいる理由は、スパイの筈だったのに。
言っている事と、見せる涙の正反対さ。こうもティエリア・アーデと言う物は不確定なものだったのか?
亡き兄を追って、俺と重ね、ちょっとした勘違いで自我を崩してしまう脆さ。
いつの間にかティエリアを兄に変わって守りたいと思ってしまった。
今頃思った。
「楽しい時間を有難う、ロックオン・ストラトス」
「んっ?!」
ティエリアの顔が目の前にあった。
お礼のキスを貰った。
天使が如き微笑みに、見惚れる余裕は無かった。
「待てっ、ティエリア……ティエリア!!」
「もう遅い…、次に会う時は、楽しく殺し合いしましょうね?」
自分の不甲斐なさに泣けて来た。
足を一本刺されたくらいで、その痛さに体が動かない。
ティエリアの歩いた後には水滴が点々と続いている。
涙なんだろう。
ティエリアの感じて来た痛みを感じ取れなかった自分が情けない。
奥歯を噛み締めた。
-----------
「随分長かったわね? 涙が止まらないの?」
「予想以上に、私は感化されていた様だ」
アニューは本当にここまで来るのに長かったと思う。
ロックオンと言う存在が、こうも大きなものだったなんて。
私には理解し難いわ。
ポットの扉を開けるが、ティエリアが一向にこちらへ来ない。
「どうしたの?」
「すまない……涙が止まらない……、っくそ、煩わしい」
その場に蹲ってしまった。
アニューはため息が出た。
ティエリアとロックオンに対して。
あまりにも下らな過ぎて。
「ロックオン……」
か細い声が、ティエリアの最期の抵抗だった。
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HN:
兎羽
HP:
性別:
女性
職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
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