ごみ箱連載ちゅー

これ、単に私がアニューが笑ってるのが許せないのです。

A good medicine tastes bitter 3
です。

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「ねえ！　ホントなのかいリボンズ？！」

「何がだい？」

「ティエリア、引き込むのって……」

「ああ、本当だよ」

「やったあ！」


リジェネは嬉しそうに跳ねた。


「ああ……早く会いたいな、ティエリア」

可愛い僕のティエリア。




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どうしてこうも体調が悪い。

一気にだ。




「確かにお前さんはこの四年間、各ガンダムの性能実験に携わりやって来てくれた。今その疲れがドッと出たんじゃないか？」

「ごめんなさいね……二年間、無駄な心配掛けて……」


流石にティエリアの状態を不審がり始める各クルー達。
イアンとスメラギが今日もティエリアと会議。


「一回、ちゃんとカプセルに入った方が…！」



何度スキャンを掛けても結果は『疲労』。
当たり前じゃない。操作してるのは私なんだから。


「それは出来ない」



大丈夫、もう直ぐ熱も出なくなる。
立ちくらみも、突然の気絶も無くなる。


効く前の副作用とでも言うのかしら？

予定より少し遅れを取っているけど急がないと言われたし。

求められているのは確実性。





毎日定量の点滴と飲み薬。
私が調達してくる物に誰も何も疑問を抱かない。

薬を投与するタイミングを見計らっていたら、丁度疲れた顔をして歩いて来るんだもの。





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食事もろくに摂れないほどの吐き気。
栄養剤と銘打っての薬投与。死なせる訳には行かないからちゃんと半分は本物。
それが逆に良いカモフラージュになったわ。




「大丈夫ですよ、きっとすぐに楽になりますよ、頑張りましょう！」




嘘は言っていない。
この峠を越えたら楽になる。




ティエリアはベッドに横たわるか、コックピットに座るかの生活。
アニューは『もう直ぐよ』と同類達に呼び掛けた。

本当に、時間が掛かる子。






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「ぅ……げほっ、げほっ」

ティエリアは一人、洗面台に雪崩れ込んでいた。

気を抜いたら、目の前が真っ白になってしまいそうだ。
ティエリアは上手く働いてくれない頭に話し掛けた。


（駄目だ、こんな事で僕は眠る訳にはいかない……、
あの人の、約束を……）


力が入らない手で精一杯胸を掴んだ。