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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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今日は節分なんだね!
昨日はにゃんにゃんの日だったんだね!(逃した

(私が)馬鹿なのでごみ箱行き~。

※前やったティエ幼妹と近い設定でやってます。
※ブリングさんとリジェネちゃんは大人です。
※せっちゃんと二重人格×2も小学生でお友達です。

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「ねぇねぇブリング、可愛い妹の為に一肌脱がない?」


幼い妹が寝静まった深夜。その妹そっくりの顔立ちをした弟、リジェネが笑顔で話し掛けて来た。






2月3日。

「ティエリア、ソレ何だい?」

「今日学校で、節分だから作らされた」


鬼のお面と紙の箱。箱の中には豆少々。


「ティエリアー、君まだ6つなんだから「作らされた」とか言わないの」


ティエリアは誰に似たのか図工などという遊びに似通った教科を嫌う。




「あ、そうだ、ティエリア今日はゲストがお見えだよ」
「げすと?」


人見知りというか、他人との接触を嫌うこの子はまた可愛げもなく顔を歪める。
訂正、歪めても可愛い。



そこで玄関からブリングが現れた。
心なしかお兄ちゃん、頬染めてます


「ティエリア、今日は節分だ」

「知ってる」

「だから、鬼を呼んで来た」


オニ、ティエリアは今日学校でも先生の中途半端な鬼のコスプレを見たばっかりで正直面倒くさいと思った。



「どうぞ」

「やあ少年! あ、女の子だったな。
やあ少女!」


ティエリアが固まった。
お面言うより仮面。しかし良く見る仮面とは違い、おどろしいものがある。


金髪。仮面の奥から緑色の瞳が見えた。


「ブリング、誰だい?」
「同僚のブシドーさんだ」
「あんなお面、わざわざ用意しなくても」
「彼はいつもああなんだ」

小声で聞くと、さも当たり前に言う。
一緒に仕事をしていて疑問と言うか違和感を感じた事が無いのか?



じゃあ適役。じゃああの陣羽織も普段から?


「人は私の事をブシドーと……、あ違った。オニと呼ぶ!」


声が馬鹿でかい。
てゆーか、それで外歩いて来たの?
もしもブシドーを連れて歩いてる兄をご近所さんが目撃していたらと考えると頭が痛い。


ティエリアは未だ大きな目を開いたまま固まっている。



ブシドーがバッと両手を広げ、

「さあ! 存分に豆を……」
「いやあああああああああ」


断末魔。
ブシドーの言葉を遮り、ティエリアが勢いよく階段を駆け上がった。


「ティエリア?!」
リジェネが呼び止めるが聞かない。

「ふええええええええ」
二階から泣き叫ぶ声。


玄関には大人二人が棒立ちしていた。











「せっちゃん! せっちゃん!」

カンカンとガラスを叩く音がして刹那は窓辺に近付くと、お隣の同級生、ティエリアがいた。



「どうした?」
「せっちゃーん!」

窓を開けるなり雪崩れ込んで来た。

「窓から入ると、またあの赤髪に叱られるぞ?」
「せっちゃん……」

いつもと様子が違うティエリアに気が付く。
ガクガク震え刹那の後ろに隠れた。


「どうしたんだティエ――…」


向かいの家の窓に誰かが立ってる。
仮面の向こうの瞳と目が合った。




「ふええぇぇええ!」



ティエリアの声じゃない泣き声にリジェネは急いで階段を駆け上がった。



「あ! ティエリアまた屋根を伝って!」
向かいの家から見えた妹は、同級生の男の子の陰にいた。


子供二人が泣きじゃくっていた。
子供からすれば、それ程までに怖い様だ。


ブシドーはと言うと何を考えているのだろう、突っ立ている。

早くその仮面を外してネタばらしをして欲しい。



ブシドーが左手を上げた。子供二人はびくっと後ずさる。


息を吸うと、

「泣ぐ子はいねがあああああ」

「きゃああああああああ」


ドダンと大きな音を立てながらティエリアと刹那は部屋から出ていった。
静かになった部屋。


当然ながら、

「何してくれてんだブシドー!!!」

ちなみにそれはナマハゲ。
今しているのは節分。


リジェネが窓から外を見ると、お隣さんの玄関から逃げていく妹を見付けた。
そこまで逃げるか。そりゃ逃げるわ。





リジェネの隣に立っていたブシドーが部屋を出て行こうとする。

「まっ、何処へ行くんだブシドー!?」

「興が乗って来た」

「流石だ」

ブリングは黙ってろ。


「やるからには徹底的に、ではっ!」

うざったい。
待て待て、妹を追いかけるという事か?


「ティエリア襲ったら打っ殺す」










「あ、刹那君とティエリアちゃん、どうしたのそんなに走っ……」


きゃああああああ。


追いかけるリジェネはまた悲鳴を聞き付けた。女の子の声。
しかし着いた時には時既に遅し。

ソーマちゃんとマリーちゃんの義父さんが、可愛らしい鬼のお面を被って呆然と立っていた。

親子の豆まき中に失礼したと謝りたいが、自分にそんな余裕も無い。








「たっ、助けてアレルヤぁー!」

「どうしたんだいマリっ………」


うあああああああ。


今度は男の子の声。
逃げ去る子供達の後ろ姿をやっと捉えた。

四人増えてる。
髪型から言って、セルゲイさん家の双子ちゃんと、その双子ちゃんの幼馴染の双子。


後追うのは勿論ブシドー。




「せっちゃん、鬼まだ追いかけて来てるよー」

「マリー…死ぬ時は一緒だよ……」

「いやあああ」

「ソーマ、テメェ囮になれ」

「はぁ?! 貴様がなれ」

町内をグルグル駆け抜けていく子供。と大人。


「はぁはぁ…、子供って、疲れないの…?」
元からインドア派なリジェネは限界に近い。



角を曲がり、公園へ逃げる6人。
その時だ、

「うあっ」

ティエリアが遂に転んだ。
当たり前だ、一番初めに追いかけられ、もう体力の限界。


「ティエリアっ!」
「ティエリアちゃーん!」


仮面の奥がキラリ光った。
狙いを定めたと言う事。


「た、助けて、せっちゃん!」

「!!」


自然と体が動いた。



「ぐあっ」

ぶす。


鬼の身体に枝が刺さっていた。
いや刺さってはいない、折れた。

「せっちゃん!」

咄嗟に拾った木の枝を、飛び込んでくるブシドー目がけて刺した。
傍から見れば自ら飛び込んだ様に見えるのだけど。


結構太い枝だ。
体勢を崩した鬼が地面に落ちる。



「倒した……」

「刹那すごーい!」

「鬼退治した!」

「チビすげぇ!!」

「せっちゃん、ガンダムみたい!」

拍手喝采。




やっと追いついたリジェネに聞こえて来たのは拍手。何事かと驚いた。


「あれ?」
リジェネの目に入ったのは腹を抱えたブシドー。
その脇には枝を掲げて「俺がガンダムだー!」と叫ぶ隣ん家の少年。


負かされたのか、ブシドー。
よりにもよって小学校1年生の子に。



「今日はせっちゃんガンダム記念に、僕の家でパーティーだ!」

妹が皆を連れて帰る。




ウチは不味いぞ妹よ。
報酬貰いにまた鬼がやって来ると言うのに。
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プロフィール
HN:
兎羽
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女性
職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)

A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


※別ブログによってHNが違いますが、私です。
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