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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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楽しいんですよ?
考えてる本人は!(…)

住んでる家の間取りは、ドラマの「人にやさしく」的な感じをイメージして下さい。(←私大好きなドラマ)

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「どうして……、ティエリア………」


物けの空になった部屋を見て絶望していた。
さっぱりしてしまった机の上には鉛筆で書き捨てられたメモ書き、
『ありがとう、どうか幸せになって下さい』


「どうする? とりあえず警察に…」

「だっ、駄目! 警察は駄目!!」


「は?! 何言ってるんだよアニュー?!」


だって、私達は世界に存在しない存在だから。







【GOOD-BYE HALCYON DAYS-4】










「ろろろロックオーン!!!」


アレルヤはドアを勢いよく、壊れんばかりに開ける。



「また壊すなよ」


早朝に仕事から帰って来たアレルヤは、リビングで朝食のパンを齧る刹那にそう言われた。
モグモグと牛乳と一緒に。



「そんな事よりロックオンは?! 怪我したって聞いたけど…!?」

「そうか? 普通に部屋にいるみたいだが?」


一昨日、撃たれてモレノさんの所で一晩過ごしたと聞き、居ても立ってもいられなったアレルヤ。
この職業柄、無傷ではいられないのは十分理解してる。


同じ部屋の仲間が怪我をしたと言うのに、刹那はどうしてこうも平常でいられるかアレルヤは理解し難い。



早く病状を確認したい。

「鍵、掛けてるかな……?」
「さあ、いつも掛けないからな」

この3LDKに一緒に暮らしているとはいえ、自室にはちゃんと鍵を付けている。

なのに、僕達を信用しているのか彼は部屋の鍵を掛けない。
家の鍵はちゃんと掛けるが。


アレルヤは玄関のドアを豪快に開けておきながら、何故か部屋に行くまでの道のりは忍び足。
刹那は面白い男だと心の中で笑う。


このキッチンから真っ直ぐにある真ん中の部屋。
アレルヤはドアノブに手を掛け、ゆっくりを回した。


「あ、開いてる」


開いてると聞くと、刹那もパンを銜えたままアレルヤの元へ来た。何だ、結局気になるんじゃないか。




「ロックオ―――…」


アレルヤの言葉は途中で途切れた。




「んぅ……」


小さく寝息を吐いたのは、ロックオンじゃなかった。


散らかった部屋。ベッドとテーブルと乱雑に置かれた服と雑誌。

ホコリが朝日に反射して靄が掛かったよう。
その靄の奥のベッドの上で、モゾリ、寝返りを打った。


一つの膨らみが二つに分裂した。

つまり、人間が同じベッドに寝ている。


「ぎゃあああああ!」




「なっ、何だ、敵か?!」

この声に起きない人はいない。ロックオンは当然飛び起きた。


「ろろろロックオン!! 貴方は、人を散々心配させといて何て破廉恥な!!」

アレルヤは一瞬で顔が真っ赤になった。プラス半泣き。
自分はそう言う事に疎いから。


ロックオンの陰から見えたのは綺麗な紫色の髪。


ロックオンもアレルヤが何に叫んでいるか一歩遅れて理解し、アレルヤ同様赤面した。



「ばっ! 勘違いするな、これは訳があって!!!」

「何が訳ですか?! 見損ないました!!」


ティエリアはあまりにもの煩さに目を覚ます。
久し振りの人肌で目を覚ましたまではとても気持ち良かったのに。


「煩い……」

ティエリアは上半身を起こす。


見た目、16そこそこ。
刹那と変わらないじゃないか。そんないたいけな女の子を…!


「こんな子供を…!」
「やるな……っふ」
「刹那! 笑い事じゃないよ!」


こんな漫才、いつまでもやられる訳にはいかない。


「聞けよ、お前ら!!」













「へー、ロックオンの命の恩人って訳ですか」

どこまで話して良いか分からないロックオンは、とりあえず自分を助けてくれた事とスメラギの下で働く事だけ話した。

二人もそれ以上詳しくは聞こうとしない。話が分かる人で助かった。



「お名前は?」

アレルヤの、この年下に話す時の言葉づかいは、小動物に話し掛ける時と全く同じだ。


「ティエリア・アーデ」

「おまっ、此処で本名言っちゃうのかよ……」


本名じゃなくて、別名の方が良いと伝えておくのを忘れたと思ったロックオンだがもう遅い。



このキッチンの中央にあるテーブルには椅子が三つしかない。
従って今はロックオンが立っている。


なぜ部屋にいたのかは判ったが、

「何で一緒寝てたんですか」

「部屋主がベッドで寝ないのは可笑しいって怪我人の癖に床で寝るって聞かないんだよ。だから仕方なく……」

「それが言い訳ですか?」

「言い訳じゃない!」


ティエリアは全くこの状況下に動じない。
刹那とよく似ているとアレルヤは思った。こう言う何も喋らないタイプは苦手だ。



「この前髪半分の奴がアレルヤ。料理も上手だし力もあるし良いパシリだぜ?」
「酷いですっ。あ、僕も一応本名だよ」

「こっちのちっこいのは刹那。年も近そうだし仲良くなー?」

刹那はパチクリティエリアの顔を見るだけ。


ロックオンがルームメイトを紹介するもティエリアは挨拶すらもせず、顔をじっと見てそれだけ。
刹那と同じくらい無口なんだろう。プラス不思議ちゃんだ。





ロックオンはこの無関心さにドキドキしていた。
刹那も結構な無関心だが、ティエリアは多分無頓着なんだろう、他のもの全て。


「仕事の時間になる」

ティエリアが口を開いた。仕事の内容など詳しく聞かされていないのにこのやる気だ。
多分、今日から身を顧みず働くのだろう、姉の為に。



「待てよ、包帯くらい替えようぜ?」

「え?! ティエリアちゃん怪我してるの…?」


ちゃんはいらないとアレルヤを睨んだ。
この睨み、結構迫力ある。


「……仕方ない、さっさと済ませる」

ブカブカのシャツ。昨日に引き続きロックオンの服を着せていた。
それをティエリアはバサッと、潔く脱ぎ捨てた。


アレルヤは再び顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。初だとロックオンは笑う。
ティエリアは裸と言うものを恥じないらしい。まあ、男同士で恥ずかしがる方が可笑しいのかもしれないが。


包帯を解く。

「……うそ」

傷がもう治りかけている。可笑しい。
あんなに血が出る程の傷なのに。


「どうしたのです、ロックオン?」


今日の予定が決まった。モレノの所へ行こうとロックオンは決めた。


「ほら、無理すんじゃねぇぞ?」

巻き方など知らないティエリアの腹に新しい包帯を巻く。


細い体、此処で生きるには少々頼りなさ過ぎると思う。




包帯を巻きながら訊いて見た。

「お前、ミス・スメラギがどんな仕事してるか知ってるのか?」

「いや、知らない」

「お前なー、ちゃんとしないと死ぬぞ?
ミス・スメラギは此処の管理人さんだ。それと同時に俺達に仕事をくれるんだ」

「仕事?」

「そ、ヒットマンとしてのな」


ちらり、アレルヤと刹那の方を見るティエリア。
そうだよ、僕たちも同じと笑顔でアレルヤは返すが、ティエリアは興味なさ気に直ぐに前を向き直す。



「貴方もスメラギに雇われているのですか?」

「んや、仕事があったらくれってとこかな。直ぐに仕事に行けるように此処に住んでるって事」

「そうなんですか。包帯、ありがとうございます」


シャツを拾うと再び着込む。
ロックオンはモレノの帰りに服を買って来なければと思う。


「じゃあ失礼」


新入りの癖に、何て無愛想なんだ。
そうは思うが、此処で生きる奴で愛想が良い奴なんてそういない。




ティエリアが出て行った瞬間、アレルヤはヘタリ座り込んだ。


「お前、大袈裟」

「だって、おおお女の子の裸なんて!」

「え?! 女?! 男だろあれ」


刹那は2枚目のパンを食べながら、話す事はそこかと大人二人を冷めた目で見た。



「た、確かにおっ…胸は無かったですけど、あの体付きは女の子ですよ?!」

「あれで女は無い。単に線細いだけだろ?」

ロックオンは性別がハッキリしてないと困る。
服は買えても、下着に困る。

上半身は見たが、下半身はまだ見ていないのだ。















カツカツと鉄を踏む音。

姉さん、僕は今日から姉さんの為に。
ティエリアは唇を噛みながら階段を下りていた。

管理人室は1階と聞いている。



『関係者以外立ち入り禁止』の張り紙があるドア。
ティエリアにこれから始まる生活に不安も迷いも無かった。

あるのはただあの人の幸福。




「あ! ティエリアおはよー!」

ティエリアは顔を顰めた。
酒臭い。これが女の部屋か。汚い、汚すぎる。

ロックオンの部屋も汚かったが、あれは仕事が忙しいからだと言っていた。
この酒瓶を見る限り、とても多忙には見えない。




「挨拶などいい、仕事は?」

「あー、そうだったわね。基本は私の代わりに依頼を伝えて言って欲しいの」

「では、今日はその仕事を……」

「あはは~、今日は無いから良いわ。そう毎日依頼があるほど物騒な世の中じゃないわよ。
依頼が全く来ないほど平和な世界じゃないけどね」


スメラギは毒を吐くが、ティエリアは全く気付かない。
こんな白い子が、此処じゃないと生きたくないなんて悲しい。


「だから、今日は私の部屋を掃除して頂戴」

「そう…じ」


拍子抜け。
この世界は人殺しが日常茶飯事だと思っていたら、そうでもない様。

しかし頼まれたからには徹底的に。
姉さんの、幸せの為なら…。



「私、今日は帰らないから。終わったら適当に帰ってね?」

「そんなアバウトな……」

ティエリアは曖昧な事が大嫌い。


「そうだ、ティエリア、いい事?」

急に笑顔が消えたスメラギにティエリアはどうしたのだろうと見詰める。


「何があっても、自分を粗末にしちゃ駄目よ?」


何だ、そんな事かと思った。
粗末も糞も、自分はもうこの世にいないも同然。それをどう大事に扱えと?

そんなティエリアの表情を読み取ったスメラギは今度は肩を掴み真っ直ぐ見る。


「絶対に、身体を売っちゃ駄目よ?」

女の子には少々生き難い場所だ。こんなにも直接的に言ってるのに頭に?を浮かべているティエリアに苦笑した。


「あ、そうそう、そのブカブカの服じゃ動きにくいでしょ? これあげる」


渡された紙袋を覗くと中には服が入っていた。


「私からのプレゼント。それじゃ足りないからロックオンにでも買うよう頼みなさい」

「ありがとうございます」


女の子を男三人が住む部屋に放り込んだ時は正直心配だったが、アレルヤが手を出せる訳もないし、刹那はそっちの気は皆無だし。ロックオンは常識を弁えている。


彼女を守るには十分強いナイトだ。



「では僕はもう行きます」

紙袋を提げてティエリアは奥へ消えていく。



「あれ? 僕?
……男の子…?」

どうしよう、ピンク色の服、選んじゃった。
文句をつけられる前にスメラギは部屋を出た。


----------------------------
≪続きます…≫
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見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)

A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


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