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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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パロいいよ。パロは。

さして盛り上がりもなく、落ちも無いんですけどね(^^;
ストレス発散に暗い話ってかヤンデル系を妄想したいんだ。

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ちゅうい!

アニューとティエは兄弟です。(こう言う時にアニューは使えます(酷)

性別はまだどっちか決めてないです。

アニューとライルさんが結婚しちゃったので家出する話です。
ティエは大分お姉ちゃん大好きで、ヤンでます。




『お姉ちゃん、とっても綺麗だよ』


そう素直に言えればいいのに。



【GOOD-BYE HALCYON DAYS】



『私が貴方をずっと守ってあげるから』

だから、いつか僕がお姉ちゃんを守ってあげるんだと誓ったんだ。


なのに、それは叶わなかった。




沢山の人の中心に、純白のドレスに身を包んだ姉がいた。
その隣には僕じゃない男がいた。


憎い、隣に立つ男が憎い。
僕から姉さんを取ると言うのか?
ずっと二人で身を寄せ合って生きて来たのに。


でも、僕は姉さんが好きなんだ。



「さようなら、姉さん」

二人の生活に、僕は邪魔だ。



沢山の人に祝福されて、
沢山愛し合って、
幸せになって下さい。

僕はとっても幸せでした。



「さようなら、僕の幸福な日々」











「あれ…? ねぇ、ライル、ティエリア知らない?」

「え? 知らないけど?」

「さっきまで、そこに居たのに……」


花嫁は、友達の呼ぶ声がして教会の中へ戻って行った。













前にもこんな道を走った事があった。
小さい頃、自分はまだ5つだった。

姉に手を引かれて、冷たいコンクリートをひたすらに蹴った。
記憶はそれだけで、なぜあの夜走っていたか分からない。

自分達は孤児だと聞いたから、大方孤児院から逃げて来たんだと予想していた。



今は一人でひたすら歩く。
通っていた高校にも退学届を出した。

身の回りの物も極力捨てた。
姉は今頃、二次会にでも行って楽しく過ごしているだろう。
愛した男と幸福な夜を過ごすのだろう。


まさか、自分が死に場所を求めて歩く日が来るなんて思ってもみなかった。
子供の金で行ける場所なんて限られてる。

死体は見付かった方がいいな、いつまでも探されたら困る。
姉はきっと泣いてくれるだろう。でもそれ以上の幸せがある。



水面に月が写っていて、死ぬなら海がいいな。と思ってしまった。


輸入船がよく行き来する港。ここなら朝になれば人が来るから見つけて貰える。




立ち並ぶ大きな倉庫。
その間を縫うように歩き、出口を探す。




「………?」



今、人の声がした。
自分は小さい時から耳が良かった。細かい音も僅かな音程差も聞き分けられる。

それを絶対音感なのだと信じていた。
だから色んな音が飛び交う人ごみが嫌いだった。



人が居ては困る。
自殺を止められては困る。

声を追うと足音も聞こえて来た。



月明かりだけでもはっきり分かる。
癖が強い茶色い髪。


「……ライ………っ?!」


ちらり横を向いた時に見えた、碧い瞳は間違いなく彼と同じもの。

他人の空似どころじゃない。同じだ。



どうしてだ、彼は今姉と一緒に式を終えた後、友人達と飲みに行ってる筈だ。
自分を探しに来たには速過ぎる。ピンポイント過ぎる。

息を潜める。
黒いコートを着込んだ彼は、月が無ければ完全に闇に溶けてしまう。



その時、聞き慣れない音が聞こえた。

チャキ。

ドラマなんかで良く聞く、拳銃の安全装置を外す音。
次に来る音は予想できた。


予想は的中した。

「うわっ!」
咄嗟に身を伏せる。自分に飛んで来る筈ないのだが。

そうだ、ライル。

顔を上げるも彼の姿が無い。
銃声の所為で胸騒ぎが止まらない。


(どこだ……?)


彼が立っていた場所へ行ってみるが彼の姿は無い。
何処に行ったんだ?

不意に足元を見る。
自分の靴が何かを踏んでいる。

水?

(っ…?!)

赤い?

「血…っ」


自分が踏んでいるのは血だと気付いた頃には走り出していた。


彼の血なのか?!
もしも彼ならば、彼はさっき撃たれたんだ。


恐怖心も無く、なぜ銃声がしたのかという疑問も抱かず。



姉が愛した男が血を流していると思うと。
姉の幸せが壊れると思うと。



音が聞こえる、空気から伝わって来る。
嗅覚が火薬の匂いを捕らえる。

人気のない深夜の海から聞こえる異型の音を感じ取るのなんて簡単だ。



「ラッ……」

口を急いで押さえた。
違う、ライルじゃない。


黒い服を着た男が三人、大きな倉庫の中にいる。夜は閉まってある筈の分厚い扉は開いていた。


キラリ光るものを自分は捉えた。
五感の全てがさっきライルを撃った拳銃だと伝える。


耳を澄ますと聞こえて来た会話に「殺す」と言う単語が含まれていて。




(殺そうとしている、殺そうとしている)



姉の幸せを奪う気か。これ以上姉の幸せを潰すと言うのか。
頭の中が真っ白になって行く。

僕を育てるのに必死な姉の姿が脳裏に浮かぶ。
一人で僕を育ててくれて。
やっと姉が幸せになれる番が来たのに。


パン
銃声にはっとなる。

音は上から。二階から。吹き抜けの二階に誰かいる。
見えた。碧い瞳が光ってる、あれは彼だ。彼も銃を構えていた。


ぐらり、一人男が倒れる、彼が撃ったんだ。


「いたぞ、殺せ!!」


殺す?!


一人の男が上に銃口を向けた。
ライルが、目を開いた。撃たれる。次に来るであろう衝撃に顔を歪める顔を捉え、体が反射した。



「止めろ!!!」

姉さんの幸せを、
姉さんの幸せを!


この銃声、さっきと同じだ。こいつがさっき彼を撃ったんだ。
銃口付近を掴んだ僕の手は酷く痺れた。

ガラスの割れる音がする。それは彼の無事を意味した。


「奴の仲間か?! っち、どこから入った?!」

本当だ、自分は20mも離れた出口に立っていたのに、引き金を引くたった数秒でこの男の銃にしがみ付いていた。

傍らにいた男が、仲間を助けに今度は僕に銃を向ける。



(撃たれる――)


「逃げろ!!」

声も同じだ。


そう思った次の瞬間には自分はコンテナの後ろに隠れていた。
自分を撃とうとした弾の音が聞こえる。


(1、2…3……)

コンクリートを撃つ音とコンテナを撃つ金属音。
肉を裂く音はしなかった。

(……21、あっちは22……)


「ソイツはもういい、奴を狙え!」


彼の走り逃げる音が聞こえる。遅い、きっとさっき撃たれた所為だ。
良い的だ。


「姉さんから、奪うなぁ!」


コンテナから一気に飛び出た僕は、彼に銃を向ける男目掛けてタックルをかます。
驚いた男は倒れ様に2発天井に向けて発砲した。


(22、23)

「これで、空になった……」

「この野郎!!」


もう一方を忘れていた。
振り返る頃には目の前に銃があった。

でも大丈夫だ、23。これが最後だから。



「そのまま伏せてろ!!」


声は、彼の方だった。

ドン。

さっきの銃声と違う。重い鉛音。
後ろへ倒れる自分を狙っていた男。

その陰からライルが見えた。
一回り大きな銃を握っている。確実に殺したんだ。



「君、どうしてこんな所に……」

「貴方そこ、どうして……姉さんと一緒じゃな―――」


急に言葉が出なくなる。
腹に違和感を感じて見て見ると、ジャックナイフが刺さっている。


そこに触れるとぬるりと指に絡み付く液体。


「はぁ…はぁ……、ロックオン、テメェ……」

ドン。
ナイフを握っていた手が地面に力無く落ちた。


何か込み上げて来る。

「血……?」

口から垂れるのは自分の血液だった。



「くそっ、動くなよ!?
おい、しっかりしろ!!」


力が入らない。
彼がこうやって支えてくれないと自分は倒れてしまう。


「お願いだ……」

「喋るな!」

彼が腹に刺さったナイフを引き抜くとドロリと赤黒いのが彼の服まで汚す。


「ねえさ…んを……幸せに………」

なんて綺麗な顔立ちだ。
空色の瞳が綺麗だ。
うん、姉さんの隣にいるに相応しい。

最後の力を振り絞って、彼の綺麗な顔に触れた。
指に付いた血が、彼の頬に線を描き、悪い事をしたと後悔した。


「お願いです……ライル………」


泣く幼い僕を包んでくれた姉さんの幸せを。
大好きな姉さんに幸せを。


僕の幸せなど、要らないから。


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≪グッバイハルシオンデイズ…、ブリーチ好きな人なら分かるでしょう…?このタイトル、衝撃的で大好きなんです。≫
≪逆を言うと、これ以外のブリーチのサブタイ知りません≫
≪自分、やっぱりさしてアニュー単品なら嫌いじゃないのかも≫


≪ちなみに私は織姫よりルキア派です≫
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HN:
兎羽
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女性
職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)

A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


※別ブログによってHNが違いますが、私です。
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