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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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もう既にうp済みだとばかり(アヤフヤ
大分前の続きです。。。

一覧からさがしてくらさ。

ティエ末妹設定話な。


無自覚で寝込みを襲うのが好きです。


※若干脳量子波りますが、双子の勘の強化版みたいな感じで、対同士のみという設定がややっこしく付けてしまいました。


何でこんなに広い部屋に一人でいる筈なのに、何でこんなに息苦しいのだろう?


『もう遅いですし、今晩は泊って行ったらどうでしょう?』


一番人当たりの良かったリボンズと名乗る少年は、俺に泊まる部屋を一つ用意してくれた。


『シャワーとトイレは備え付けのがありますので』


どんな家だ。



朝食どうしよう、毒でも盛られてそうで怖い。



ドラマでしか見た事のない、カーテンが付いてるベッド。
このサイズ、俺の家族くらいなら軽く寝れる。


(ティエリア、何してるかな…?)


すっかり引き離されてしまった。


何でも揃ったこの部屋。要はティエリアに近づくなって事だろう?

会いたくてもティエリアの部屋が何処か分からないし。



もう何もする事が無い。
寝るか。そうだ、もう寝よう。


ツルツルのシーツ。初めての感触。
これでティエリアは寝ていたのか。こんな家のお嬢様なら、あんな世間知らずの子に育つのも何だか納得がいく。



悔しいが最高の寝心地。初めてだ、こんなフワフワなの。
睡魔なんて直ぐにだ。


まどろみの中、これから自分はどうなるのだろうと不安に駆られる。
今日は多分、悪夢にうなされるだろう。


(………)

ぎし。

(…?!)

寝る一歩手前、耳に小さな軋みが聞こえる。


もぞもぞ。


「~~っ?!」


背筋がぞわっとする。
何かいる!

働かない頭でシーツを捲った。


暗闇で光ったのは赤い瞳。


「ティ、ティエリア!??」

「しー」

口を手で押さえられた。


「騒がないで下さい」


目の前には会いたかった愛しのティエリア。


「何で、お前見張られて…?!」

「本当に、兄さん達と来たら」

ムスッとしたティエリアは俺に飛びついた。


「逃げてきちゃいました」

「逃げてって……」

バレて殺されるのは俺なのですよ?!

脳裏に浮かぶのは黒い笑顔を俺に向けるティエリアの兄s。
じっとり、汗が……。


「はぁー、会いたかったです…ロックオン」

しかし、俺を目の前にして安心しているティエリアの顔を見れば。

相当俺と会いたかったのだろう、頬を俺に擦りつけて大きく息を吸った。


「怒られてもいいや」

「んっ」

キスをしてやるとピンクに染まる。

一応、覚悟を持ってコイツを幸せにするって決めたんだし。

怖くないと言ったら嘘になるが。




「で、俺の顔を見に来たのか?」

「一緒に寝に来たんです」


知ってる癖にとむくれるティエリア。

俺の隣に横になった。
そのまま俺の腰にきゅうっと抱き付く。


「貴方の狭いベッドで体を寄せ合う方がいいかも」
「狭い言うな」


クスクス笑うティエリア。
よく見ればいつもの寝巻と少し違う。

「可愛いな、そのパジャマ」

「兄さんの趣味だ、全く、前の寝巻は何処へやったんだ…?」

どの兄さんだ。



リボンを大量にあしらったピンク色のパジャマ。

いつもはYシャツタイプのパジャマか俺の大きいシャツを着るかの2パターンなのだ。



「お前が俺のベッドで寝てるのがバレると、俺明日の朝殺されるんだけど……?」

「そんなの知りません」


早く寝ようと裾をグイグイ引っ張る。


「お前、俺物凄く睨まれてたろ? マジで殺されるかと思った……」

嫌な想像をして、額に掻いた汗を拭った。


「なら」

ティエリアが体を起こした。

「一緒に殺されます」

ぴっとり、腕に絡まるティエリアが可愛らしく笑った。


「あはは……それは冗談でも言っちゃいけねぇよ」


だから好きなんだ。ティエリアが好きなんだ。


ティエリアを横たえ、その隣に俺も寝る。


「寝るのですか?」

「当たり前だ、子供は寝る時間」

「子供じゃ、ないです……」
もう、結婚できるのに。

末っ子には変わりないのだが。



「腕枕、してくれないのですか?」

「今日はでっかい枕あるだろ?」

「……ケチ」


この子は生粋の末っ子だ。
甘えん坊。


そして俺は生粋の兄貴肌。
甘えれば甘えてくれるほど嬉しい。


つまり、最高の相性。


「冗談、ほれ、おいでティエリア」

膨れっ面が一気に笑顔。
この笑顔。堪らないな。


「大好きです」


紫色の髪からは甘い匂いがする。
堪らなくて頭を撫でた。





「本当に僕と結婚してくれるのですか?」

「え?!」

まさかティエリアから聞いてくるとは思わず驚いた。
まさか今更嫌なんて……。


「貴方は僕の兄さん達をあまり良く思っていないのでしょう?」

「あはは、そんなの気にしねぇよ。俺はお前さえいれば、」


まあ、結婚したらちょっと厄介なだけで、多分結婚したもん勝ち。



「最悪、駆け落ちするさ」

「はい、します!」

間を入れず答えた。



それを聞いたティエリアはすっかり安心し、眠りに落ちて行く。

ティエリアのはっきりした答えを聞いた俺も安心した。




あ、でもやっぱり少し早めに起きてティエリアを部屋に戻さなきゃ。

携帯の目覚まし機能を5時にセットした。












携帯の音がする。
ああ、5時だ。

ティエリアを叩き起こして部屋に戻るよう説得せねば。
あいつ朝弱いからな、4時にしとけばよかったかな?


開かない目を無理やり開け、携帯を探す。
狭い視界でどうにか見つけた。


「おはようロックオン」

「?!」


突然話し掛けられて驚く。目が一瞬で覚めた。

声のした方を振り向けば、紫の髪に真っ赤な目。



「てぃ、ティエ……?!」



すると、ニッコリ笑う。

しかし違和感を覚える。
髪に緩いパーマが掛かっている。髪も若干短い。


「リジェ…ネさん?」

「わぁ、凄い、せいかーい」


パチパチ、手を叩いた。



「ん、ろっくお…?」


目を擦りながらティエリアが体を起こした。


「おはようティエリア」

「ああ、おはよ…リジェネ……」


ぽけー、とティエリアはリジェネが部屋にいる事に対して何も疑問を抱かない。


最悪の事態だ。
兄妹にバレた。殺されるビジョンしか見えない。


「な、何でこの部屋に……」

「おめでとう、ロックオン、いえニール・ディランディ」



突然祝われ、事態が飲み込めない。



「貴方は合格だ、悔しいけどティエリアがそこまで言うなら否定できない」

「な、何を言って……」

「『駆け落ちするさ』」

「!!」

それは、昨日不安がるティエリアに言った言葉。


「まさかティエリアがあそこまで惚れているなんてね……、残念だけど、ティエリアの悲しむ顔は一番見たくないのさ」


頭が急速回転する。
いつから、いつからだ。

「お、お前いつから部屋に…?!」

「双子ってさあ、」

俺の言葉を遮る。


「不思議だよね。一人が気分悪いとさ、片っ方も気分が悪くなる。一人が怪我をすると、気偶と同じ所を怪我をする。
同じ双子なら、何か変に繋がってる経験あるでしょ?」


ある、確かにある。



「僕等はその強化版」


寝ぼけ眼のティエリアは俺の肩に頭を乗せ、再び眠りに落ちそうになる。


「あまりに強い感情、記憶、想いを感じ取っちゃうのさ」


横のティエリアの様に、リジェネも俺の肩にもたれ掛かって来た。


「感覚じゃないよ?確実な感触」

まるで二人のティエリアに挟まれているようで変に焦る。

「僕ら兄弟はみんなそう。脳に響くのさ、声が」


近い。顔が近い。
リジェネの吐息を感じ、不覚にも時めいた。


「彼から離れろ!!」


物凄い力で引っ張られた。
ティエリアが俺を自分の方へと引いたのだ。


「怒らないでティエリア、冗談」

ティエリアがこうまでして怒るなんて珍しい。

「彼は僕のだ!! 彼だって僕が……!」

「分かってるよ、冗談だってば、ティエリア?」

ティエリアが俺から離れようとしない。


「あ、今ね、ティエリアに『ちょっといい男』って言ったんだよ。冗談だよ?」

感情を感じ取る。
感情と言うより会話だ。それはどちらかと言うと、超能力に近いと思う。



「で、あの、その」

「僕は押しますよ、」

体を離すとティエリアはやっとほっとした顔を見せる。


「結婚おめでとうティエリア」


一応、双子の兄からは認められたと言う事だろうか……。



「後ね、言っておくけど、」

ティエリアの隙を突き、俺を引き寄せた。

顔が近くてまたどきっと胸が跳ねる。


「僕はちゃんとコントロール出来るけど、ティエリアは出来ないんだ。
だから僕にはダダ漏れ。僕が近くにいる時にはあんまり変な事出来ないからね?」


ティエリアが悲鳴を上げた。
離れろと大声で叫ぶ。


「…っ、頭が痛いよ、ティエリア」

ドンと俺をティエリアの方へ押す。自分から引き寄せといて。




「あ、朝食は7時からです。よろしく」

リジェネは頭を押さえたまま出て行った。


俺はあっという間の出来事に頭が付いていかない。


いきなりのエスパー話。
そんな非現実的な……。

「ロックオン」

ティエリアの声にハッとする。


「リジェネ、可愛いと思ったんでしょう?」


潤んだ赤い目が俺を睨みつける。


「確かに、リジェネの方が可愛いが」

「待て待て、同じ顔だろう」

すかさず突っ込む。


「今何時ですか?」

「え?! あ、ご、5時……」

「……寝ます」


すっかりご機嫌斜めのティエリアが再びシーツの中に隠れた。

俺に背を向けた事が何よりもショック。


「ティエリアぁ……」
俺も男なんだ。ごめんティエリア!


「俺の上で寝る?」

「………」

ぴょこっと目まで顔を出すティエリア。可愛い。

無言のまま俺の上に乗っかった。一応許してくれたようで。
子供みたいに単純で少し笑える。

てか俺凄い惚気てる。




お子様から直ぐに規則正しい寝息が聞こえて来た。



リジェネが言っていた事うんぬんよりも、今こうやって一緒に寝ていた事を他の兄達にチクらないか、そっちの方が心配だった。


--------------
≪3もあるよー≫

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人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


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