忍者ブログ
こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

想像してる本人は楽しいんだ。(豪語




「おにいちゃん、おにいちゃん」


ソファーでテレビを見ていると、つい先日、おにいちゃんと慕ってくれる様になった妹がグイグイ服を引っ張っていた。


「何だ?」

「あれとって」


指をさした先には洗濯物干し。


「パンツ」

「ぱっ?!」


子供はまだ恥ずかしい単語の区別が付いていない。


「今からリジェネとお風呂入って来る」

着替えを取って欲しいと言っていると気付く。
ティエリアはまだ身長が低い為届かない。

恥ずかしい。非常に恥ずかしい。


「ど、どれだ……?」

「オレンジのあれ」


あった。明らかに自分達が穿く下着と違う形状。女の子用。
オレンジの水玉だと思ったら違った。一個一個に可愛らしくハロの顔が描いてある。

流石子供用。小さい。


(何をじっくり…!)
じっくり観察していた自分が恥ずかしい。


「ありがと」
そんなブリングなど知らず、ティエリアは受け取ると洗面所へ駆けて行ってしまった。


(はぁ~~~)

子供のパンツだ。妹のパンツだ。家族のパンツだ。
何を恥ずかしいものがある。


パンツパンツ言ってたら、それでまた恥ずかしくなってくるジレンマ。


このまま成長して、妹のブラジャーなんて干してあった日には。




それから30分後。
洗面所からドアの開く音。上がったか。

漸く落ち着いたブリングは新聞を広げながら聞いていた。




「おにーちゃん、おにーちゃん!」

パタパタと妹の呼ぶ声と走る音。

「おにいちゃん!」


新聞を下ろすと、妹が自分の前に立っていた。

さっき取ってあげたパンツを穿いたティエリア。


取ってあげたパンツ だけ 穿いた。


「……っ?!!」



「おにいちゃん、パジャマ忘れた」


忘れたじゃありません。


タオルすらない。
乾いていない髪から水滴が垂れ地肌を濡らしている。


「冷たい、おにいちゃんまた髪乾かして」


は、裸で近付いて来た!
髪とかじゃない、そのほぼ全裸、どう対処すればいい?



まだ男女差がない子供特有のまるい体系。
しかし、ティエリアは女の子だ。隠しておかないといけない所は隠して欲しい。


真っ白な肌が目の前に広がる。


(ああ…、可愛い………)


はっとする。
何を見て今俺は可愛いと言った?!


悲しい事に自分も男だ……。



更にはっとする。
ティエリアまだ6歳だぞ?!



自分をこうも否定的になったのは初めてだ。
違う、断じて違う!!










「こら、風邪引いちゃうだろティエリア?
……で、ブリング何してるの?」

「知らない」

「ブリング、壁に頭ぶつけるの止めてよ。お隣さんに迷惑掛かるよ?」


ティエリアに続いて風呂から上がって来たリジェネはほぼ真っ裸な妹にバスタオルを羽織らせる。


大方、予想など付くのだが。



「俺は断じてロリコンなどではない!!」

「聞いてないよ」


と、言うより、君はティエリアに何を思ったんだ。
聞いた事のない単語にティエリアは首を傾げた。



聞いちゃ駄目だよティエリア。
これ以上ブリングを痛めつけない為に、ティエリアにお探しのパジャマを着せに部屋から出た。








「似合ってるよティエリア」
「おにいちゃんに見せてくる!」

昨日買ってあげた新品のパジャマ。
ティエリアは案外、ピンクが好きな様だ。ピンクのパジャマを着て見て欲しい人物の所へ向かう。




「おにいちゃん!」

額に湿布を貼ったブリングがぼーっとソファーに座っている。ぴょんと隣に飛び乗ると誉めて欲しいと視線を出す。


「ああ……ティエリア」

「おでこ痛い?」
しかし、痛そうにするブリングを見るとそんな思い直ぐに飛ぶ。




大分頭が冷えて来た。
自分はなんて馬鹿なんだ。

前にリジェネに言われた事がある。自分は硬派過ぎるって。遊びを覚えろと。
女はどうも苦手なんだ。

兄妹だとまだ和らぐが、下着なんか見てられない。別物だ。

これはいつか克服しなければ。
せめて男女の境がまだ見られないティエリアはと思っていたのに。




「新しいパジャマか?」

気付いて貰えたティエリアはそれはそれは嬉しそうな笑顔。


慣れてしまえば恥ずかしくない。
頭を撫でると頬をピンクに染めた。


猫がゴロゴロ、もっと撫でて欲しいと訴えてくる時の様だ。



「可愛いな、ティエリアは」


キョトンとするティエリア。


「あ」


言ってしまった。思っていた事を遂に、ポロリと。
違う。いや可愛いのは事実だ。

顔が熱いのが分かる。
他人に褒められるのも、褒めるのも恥ずかしい。



ところが返って来た反応はそれは予想外で。

「ふぇぇ~」

こんなに驚いたのは初めてかもしれない。

「な、何故泣く?!!」


泣きたいのはこっちの筈なのに。
ぽろぽろ零れる涙。


さっきまで熱かった体が一気に冷たくなる。
真っ白になって行く頭。


「だって、かわいいって言ってくれたの、はじめて、だったんだもん……」

キューンと来た。
どんな施設で育ってきたか知らないが、今物凄く抱きしめてやりたい。


「しゃこうじれいでも嬉しいです……」

難しい言葉を知っているなティエリアは。思ってもそう言う事は言わないの。
そんな事を思ってしまうティエリアが健気で可愛い。


「しゃ、社交辞令などでは…!」

「ほんとっ?!」


子供なんて、次の感情に移れば前の事なんて忘れてしまう。

ぱっと笑顔に変わったティエリアにタックルをかまされる。
やはりリジェネの妹だ。

懐いてしまえば直ぐに抱き付く行動派。自分の感情に準ずる、とってもよく似ていると思う。



「おにいちゃんもかわいっ!」

間違ってる。可愛いと言う単語を使い間違えている。


「ティエリア、俺を可愛いとは言わない」

「おにいちゃんからスースーした匂いする」


話を聞かない所もリジェネ似。


「湿布…貼ってるからな……」

「ぼく、シップの匂い、嫌いじゃない」


ゴロゴロ。胸に擦り寄って来る所も非常に猫っぽいんだ。


「うっ」

柔らかい。
ほっぺが。胸が、腹が。
太腿がティエリアの太腿に挟まれてる……。






「ブリングかぁわいー」

ちなみに良く僕も可愛いって、言ってあげてるのになぁティエリア。

ブリング、それはもはや初とかそんな反応じゃない。
君は単に子供好きなのか、ロリコンなのか僕には分からなくなってきたよ。


リジェネはどんどん仲良くなっていく二人に軽い嫉妬を覚えていた。
PR
Comment
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TrackBack
トラックバックURL  :  
material by Sky Ruins  /  ACROSS+
忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
参加中
ロク×ティエ=愛!!
参加中です!よろしくね!
プロフィール
HN:
兎羽
性別:
女性
職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)

A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


※別ブログによってHNが違いますが、私です。
PC用カウンター
twitter
どんな言葉を覚えるのか気になりました。

交流のしなさはご愛敬。
何を覚えるのやら。
此処のブログ経由で知った方ならいつでも友達になりたいです!
ブログ内検索
携帯から