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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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続き。

紺色のセーラー服にピンク色のカーディガンを羽織り、
肩で真っ直ぐに切り揃えられた紫色の髪、
赤い瞳を縁取る眼鏡。

その姿は、明らかに俺と同世代だった。


【同世代親子】


サーシェスは確かに女好きだ。
だが、それは大人限定。そこら辺は弁えていると思っていた。

だから俺は新しい養子だと思ったのに…。


「ティエリア・アーデです」

お辞儀もせず、笑いもせず、その美少女はぶっきら棒にそう告げた。


「と、言う訳だ刹那。よろしくな」

「「よろしく」じゃない! 詳しく説明しろ! サーシェス!!」

「詳しくって言ったってよ…、」

まさかそんな少女まで手を出しているなんて!本当に減滅した。


「当然の反応でしょう? アリー」

その美少女はサーシェスを名前で呼んでいた。

「いきなり母親だなんて言われたって、そう簡単に受け入れられるものじゃない」



最近、真面目に会社に行く様になった。
酒の量も減った。
遅く帰って来る事もなくなった。

その原因が彼女だと言うのか?




俺はサーシェスを「父」と呼んだ事はない。
それをどうして今さっき会った、自分とそう大差無い少女を「母」と呼べようか!




「大丈夫だ! ティエリアは16歳だ、問題ない。結婚できる!」
「そう言う問題じゃない!」


俺は盛大にサーシェスの頬を殴った。












「大丈夫ですか? アリー?」

その少女は、ソファーで横になるサーシェスの腫れた頬をタオルで冷やしていた。

「難しい年頃なんだよ……、10年前からずっと」


イラついた俺は、部屋に戻ったら何だか負けの様な気がしてそのまま居間に居座っていた。


「刹那…君だったな」
「…」

話しかけるなと言わんばかりに睨めつけてやった。

しかし、彼女の表情は崩れない。流石はサーシェスと付き合うだけある、肝が据わっている。


無言でいると彼女は「ふー」と溜め息を吐いた。吐きたいのはこっちだ。

訳が分からない。どうしてこんな美少女が不潔なサーシェスと出会い、こうなるのか。



「サーシェス、話がある、来い」
ずいずいと引っ張り、隣の部屋で聞きたい事を問い詰めた。


「正気か?」

「今は頭がガンガンする」

「学生か?」

「ああ、高校2年生。お前より1個上」

「本当に結婚するつもりか?」

「いや、ティエリアが高校を卒業してからだ。今は同棲って感じかな?」

米神がジンジンと痛くなってきた。
自分の人生も中々波乱万丈だ。

は? 1個上で16歳の母親?
両親が死んだ時点で結構な波乱万丈なのに。



「お取り込み中すまないが、アリーの部屋はどこですか? もう眠いのです」

「ま! 待て! 今日は泊まる気か?!」

「…いんや、今日から住むんだ」


ああ、神様なんていないんだ。
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兎羽
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職業:
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趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)

A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


※別ブログによってHNが違いますが、私です。
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交流のしなさはご愛敬。
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