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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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初めは着物着てるティエリアを可愛い可愛い言ってる図が書きたかっただけなのにいつの間にやら。

何か無駄に長いね。




「おー、ホントにそのまま出撃したんだ」

集合場所。
待ち合わせの公園に立つロックオンはコートにマフラーとラフだった。



「………」

誰の頼みでこんな恰好をしてるんだと!

ティエリアは笑う彼を睨む。


内臓を圧迫される感じ。普通の人間なら酔って吐くぞ?!




「眼鏡は?」

「スメラギ・李・ノリエガが、外した方がいいと……」


アレルヤが思う通り、最近のティエリアは結構な乙女だ。

何で彼女の助言をこうも聞き入れてしまうとティエリア自身も不思議に思う。



「あ、そうだ。刹那が行けなくなったって」

「なっ…、アレルヤも来れないと言われたぞ?!」


それでは二人きりではないか! とティエリアは顔が熱くなる。



「仕方ないか、折角来たんだし」

「ま、待って下さい!」


歩き始めるロックオンを追った。


(くそう、何なんだこの履物は!)

ティエリアは舌打ちする。



(おうおう、可愛いねぇ)

少し後ろを見ると、必死でいつもの歩速で歩こうとするティエリアがいる。

ちょっとむくれた表情が可愛らしい。
俺の見込通り、似合い過ぎ。




やはり今時、着物で神社に来る人は少ないようだ。


着物だけで結構目立つのに、この容姿だ。

一人だろうが複数だろうが、
女を連れてようが、みんなティエリアを振り返る。


女も逃げ出すな、こりゃ。



「階段登り難いだろ?」

差し出した手を、待ってましたと言わんばかりに重ねてきた。
この性格だ、素直に喜んだ表情は見せてくれないが。


何だろう、この美少女は俺のなんだと見せ付けたくて仕方ない。




「これをあの箱に投げ入れるんだ」

「日本の硬貨ですか?」


ロックオンだって刹那から聞いただけで良くは知らない。


「で、あの紐にくっ付いてる鈴を鳴らすの。で、手を叩く」


ロックオンはティエリアに五円玉を手渡す。
ティエリアは初めて見る硬貨を眺める。



「こうやって、さ」

来なかったアレルヤと刹那の分もプラスで15円を賽銭箱に投げ入れ鈴を鳴らす。

ティエリアも真似して投げ入れた。


「で、手を鳴らすの」

二回手を叩くとティエリアも続く。


「そしてさ、願い事をするんだよ」

「願い事?」

「そ」


ティエリアは首を傾げた。


「誰が叶えてくれるんです?」

「神様に決まってんだろ?」


神様?


「そんな顔すんなよ。一応金払ったんだから、気休めにでもいいからしとけって」

五円だけど。


確かに金は払った。
そう思うと妙に納得してくる。



ロックオンが手を合わせて目をつむった。
ティエリアも見よう見真似で手を合わせる。

このタイミングで願うんだ。



ティエリアのは、願うと言うより祈るに近かった。





「さぁて、帰るぞ?」

数十秒後、目をつむるティエリアに帰ろうかと伝える。



帰り道、今から行く人帰る人と擦れ違いながら二人は歩く。

はやり草履が履き慣れないティエリアが一歩遅れてロックオンの後を歩く。



「なぁティエリア、何お願いしたんだ?」

お決まりの質問。


「貴方は何をお祈りしたのですか?」


逆に聞き返すティエリアに笑顔で振り返り答える、


「トレミーのみんなが、怪我も無く病気も無く、元気に過ごせますようにってさ!」


ティエリアは言い返せなかった。
歩く足が止まった。

だって、自分の予想と違ったのだから。



「ティエリア?」

ロックオンも足を止めた。



まだ、世界平和の方が良かった。




「何でもないです」


俯いたまま、早足で立ち止まったロックオンの横を通り過ぎた。



(あんな事を願った僕が馬鹿みたいじゃないか……!)


ティエリアは無償に腹が立った。あんなに浮かれてた自分が、嬉しかった自分が崩れていく。





擦れ違い様、ティエリアの表情を盗み見たロックオンは自然と頬が緩んだ。



「なぁ、お前は何てお願いしたんだよ?!」


追い付いたティエリアの肩に手を乗せるも見事に振り払われた。


「ひっでーな、俺はちゃんと言ったのにさー」


わざとらしい口調で。
未だムスムスと前を歩くティエリア。



「なあ、知ってるか? 願い事を言うと、叶わなくなるって」

「なら何故言ったのですか?!」


それでは先程の願いが叶わなくなってしまう。とティエリアは焦ったように振り向いた。

さっきは怒っていた癖にと。笑ってしまう、その心配そうな瞳。


「あくまでも迷信ってか噂ってか」


まあ、居るかどうか分からない神に祈る時点でだが。


「だから一応、一番の願いはまだ言ってないんだけどさ」


ティエリアの目に再び期待の色が戻ってくる。



「それって……?」

言ってくれないと分かっていてもティエリアは聞かずにはいられない。


「じゃあヒント。それって結構ティエリアに掛かってるんだけどね?」



ティエリアが振り返ったまま立ち止まった。


キョトンとした顔、目が潤んでいてちょっと虐めすぎたとロックオンは反省する。




「あ、今叶えちゃおうか? 協力してくれるティエリア?」

「は、はいっ」


協力、求められたティエリアは顔を赤くして待つ。
決して寒さ以外の理由でだ。




「じゃあじっとしてろよー?」

両手を肩に乗せると体が跳ねた。


まさかまさかとティエリアの目が見開いてく。


「そ、お前さんのご想像通りだ」

「ふむっ!」


可愛らしい悲鳴。
目も閉じらないティエリアと間近で目が合う。



「ミス・スメラギ、グロスかと思ったらリップかよ。苺の匂いだなティエリア、…ティエリア……?」

たった今ゼロ距離だったティエリアから苺の香り。


「ティエリア?!」

無反応だなと思った瞬間、ぐらりティエリアの体が傾いた。


「だ、大丈夫か?!」


ノーマルスーツ無着用で出撃した上、慣れない窮屈な服装でとうとう貧血かとロックオンは焦って体を支える。



「ロックオン!」

が、心配した本人は元気よくロックオンの首に手を回したと思ったら一気に抱き着いた。



「っわ! ティエリア?!」

「私も叶いました!」

「え?!」


今日やっと笑った。


「私! 駄目元で貴方とキスする関係になりたいと願ったんです!」

あのミッション一番の子が、まさか願うなんて。


「あ、はは…、…ははっ本当かよ」

てか、駄目元って……。

「それにしてもお前さん大胆過ぎんだろ、その発言」


いつまでも立ち止まってちゃ、他の通行人の邪魔になるとロックオンはティエリアの手を引いて歩き出した。

ティエリアは握られた事が嬉しさを倍増させる。
今日の不機嫌の原因に、手を中々握ってくれないのも含まれていたから。




「あ、ちなみに僕の第一希望はマイスター達のミッション完遂です」

「どうしてお前さんは黙っとけばいい事まで言うんだよ?!
まぁそんなトコが可愛いんだけどさ!!」


意地悪した報いですか?









おまけ


「ねぇ刹那?」

「何だアレルヤ」

「もう除夜の鐘ってやってないのかな?」

「さあ、もう年も明けてしまったしな。何故だ?」

「僕、彼の煩悩を頭ごとカチ割りたいよ」

「………」


道端でキスするなんて。
みんなジロジロ見る中で。

ティエリアにキスするなんてーーー!



「お前が二人きりになるようにしだんだろう?」

「キスするなんて予想外だー!」


電柱の陰でアレルヤが地団駄をふんでいた。




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《私の中のティエ図は、
意地張って拗ねる癖に、「好きだ」とかは恥ずかしがらずにどストレートかまして大人を困らせる子です》

《それだけは言いたかった。長々と失礼しましたぁ!》
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HN:
兎羽
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女性
職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)

A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


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