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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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昨日の自己満の続き。

実ってません。
興味を抱いた程度。
だって2年後に開花するんだもの!


「ただいまー」

「……」

当然ながら返事など返ってこなかった。



「お前飯は?」

「ん」

指を指した。
机の上には携帯食のクッキーに飴玉の袋。




「お前なぁ…、ちゃんと飯食わねえと、明日のシュミレーション出来ねえぞ?」

「心配しなくて結構。いつもこんな感じですから」

「マジか?!」


冗談かと思ったが、そんな事言う筈もない。

だからそんなに細いのか。




「ダメだろ~、っつかお前よくそれで一日持つなぁー」

「貴方もスメラギ・李・ノリエガと同じ事を言うのですね。一日に摂取しなければならないカロリーは摂取してますので」

「そういう問題じゃないだろー?
アレルヤから聞いたけど、お前睡眠時間も短いんだって? それにお前この前の地上に降りろって命令蹴っただろ?」


まるで自分の痛めつけるように行動するティエリア。
本人はそんなつもりがない様だが。


一日最低限のカロリーと睡眠。
マイスターだからと言って、そこまで身を削らなければならないのか?
そんな筈はない。




「…っ、煩い! さっきといい、貴方はどうしてそんなに他人を構いたがる!」

「お、怒んなよ、俺はお前が心配で……」

「何が心配だ! 余計な御世話だ!
ガンダムに乗れなくなるようなヘマはしません!」


俺はガンダムに乗れなくなるとか、そんなんじゃ。


「親切を装うな! 癇に障る!」


「……」

こんなに人から怒られた事がない俺は、ただ圧倒されてしまった。




親切を装ってなどいない。

いや、本当か? 本当にそう思ってるのか、自分は。
この子達を、自分の仇討ちに利用しようなんて、心の奥底で思っていないだろうか。

自分が怖くなってきた。





「……もう寝ます」

「お前、シャワーは?」

「貴方が夕飯を食べてる間に済ませました」


時計は8時。
どう考えたって早い。


「早過ぎねぇか?」

「貴方と同じ空間で起きてるよりマシです」



言い返せない、アレルヤにコミュニケーションを身に付けさせるとか言っておきながら。




(俺は、こいつ等を、仲間だと…)

思っている筈なんだ。





『親切を装うな』






考えるのが嫌で、逃げるようにシャワー室に向かった。























部屋に戻ると、規則正しい呼吸が響く。
……本当に寝てる。

時計はまだ9時。
やっぱ日頃睡眠時間短いから、眠かったんじゃないか。




「……、寝てれば天使って、よく言ったもんだ」

いつも赤く睨みつける瞳は今瞼の中。
年相応、とはいかないが、いつものピリピリしたオーラが感じられない寝顔。



「若いよなぁ……、まだ16…7?」

子供じゃないか、本来なら学校に通ってる年齢。


自然に、いつもの癖で頭を撫でてしまった。
一瞬怒られると思ったが、寝ていちゃ怒らない。

すると嫌がる様に身を捩り、俺に背を向けてしまった。


「そんなに触れられるのが嫌いか…?」

「ん…ゃ……」


まるで今の質問に答えたようで、少し驚く。





「俺も、嫌だったね……」

でも肌が覚えていたから、恋しくなった。





「……ティエリア、」

体温が少し低い。きっと俺が風呂あがりだから。

無理やりこちらを向かせても起きる様子はない。



温めてやりたい。






「……あったかい」

「!」


ティエリアから体を離す。
しまった。つい、衝動的に。

起こしてしまった。


さっきみたいに、殴られる。




「あったかい……」


しかし、拳が飛んで来ない。
ああ、寝ぼけているんだ。

風呂上がりの体温が心地いいのか、今度は自ら体を摺り寄せる。

猫みたいだ。



「いいにおい」


何だか恥ずかしくなってきた。

『あったかい』
『いいにおい』

更には

「もっと……」



「ちょ、待てって!」

やばい、何か、こう、込み上げてる来るものが。


「ぅ……ん」



体を離すと、さっきまでの温もりを探すように寝返りを打った。

だが直ぐに諦めたのか動きが止まった。




その寂しげな声、表情、今日見るのは2回目。
あのシュミレーション後の、腕を掴んだ時一瞬見せた表情。

何故だか不安になってきた。







覗く細い首筋。
自分に興味を抱いていない様な生活。
人肌の温もりを求める潜在。



「ティエリア、俺は親切なんて装ってなんてない。
俺は、お前を、」




「……うるさい」

「てぃ、ティエっ」


起こしてしまった。
どうしよう、この近さ、絶対何をしていたと尋ねられる。


「ロックオン・ストラトス」

「は、はいっ」


来るか、パンチ。


「あの匂いは貴方の物ですか?」

匂い?
ああ、確かに『いいにおい』と寝言を言っていた。

「まあ……」

「ふぅん」



目をしばしばさせ、まだ眠いのか欠伸をした。



「……、これが人間の体温」

「は?」


一瞬、言葉の意味が分からなかった。




「……少し、興味を抱いた」

「な、何だよ、おいティエリア!」


意味深な言葉を残したまま、再び眠りに落ちた彼は、朝まで眼を覚まさなかった。









「はぁービックリしたぁ」

起きた時はマジでビビった。

しかし、ティエリアが最後に言っていた言葉が気になって仕方ない。


「てか、俺、あの時なんて」
言おうとしたんだろ。


何かが込み上げて来て、頭が風呂上がりの所為か熱くて。良く覚えていない。





「デコチューしてどうしたんだっけなぁー…って、でこちゅう?!」


そう言えば俺、ティエリアが2度寝した後、流されるままおでこに。






「でこちゅう? …って何ですか、ロックオン?」

「うあ! アレルヤ」

肩に鞄を提げ、たった今帰って来たアレルヤが部屋に立っていた。



「ただ今戻りました。まだ5時ですよ? 早起きですね」

ティエリアの方をチラリと見ると、珍しく熟睡してますねと感心したように言った。


「成功したんですね? ティエリア」


物凄い笑顔だ。
しかし、改善出来たかというと、多分そうではない。



「……いつでも代わってやる」

「駄目だったんですね」


そう言うな、俺は結構頑張った。いや、怒らせて直ぐ寝てしまった訳だが。




「アレルヤ、アイツをちゃんと見てみろ。結構仕草一つ一つ見れば、拙くて可愛いぞ?」

「それ、僕の気持ちの持ちようを改善させようとしてるんですね」

反論はできない。


でも、昨日の出来事で、彼の危うさに気付いた俺は、少なかれ気になってしまって仕方ない。

元からの兄貴肌の所為だろうか。






「…帰還したか、アレルヤ・ハプティズム」

「わ! てぃ、ティエリア……」

「そんな驚くなって」


この一々ビクビクする態度がティエリアを余計にイライラさせてるのかもしれない。
後で言っておこう。




「久し振りによく眠れた」

「やっぱりいつも寝不足なんじゃねえかよ」

「黙れ」

起きると早々と部屋を出ていってしまった。きっと着替えに。



「見事に変わってませんけど?」

「そうか? 俺はあれはあれで可愛いけどな」



本当は人肌が好きな人間。
きっと激しい人見しり。

そんでもって、きっと子供。





「可愛いって……」

「はは、理解出来ないなら理解出来なくて結構!」



後で可愛いって言っても、多分譲らないから。


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≪下手に手を出しちゃうと、2年後かなり親密な関係になりそうなので、興味を抱いた程度ってか自己満足だね≫
≪この後、「君より彼の方がいい」ってせっつんと交換希望。本人もどうしてそう言うのか分からないとか可愛くない?!≫
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只今実家を離れて就職中(東北出身)

A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


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