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こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです! 見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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ドラマCDで、相部屋という設定を知ってしまい、ショックな自分です。
アレさんと絡んで嫉妬話もおいしいけど、やっぱ悔しいです。(おいしいいうな

そんな気分な自己満足。未完。


扉を叩く音に目を覚ました。
ちゃんとインターフォンが付いてる筈なのに。


「おう、えっと、アレルヤだっけ?」


目の前には同じガンダムマイスターであるアレルヤが立っていた。
半泣きで。

前髪で顔を半分隠した変わった髪形に鍛えられた体。しかし性格は反対に酷く穏やか。

そして酷く若い。
俺だってまだ22なのに、マイスター内じゃ最年長。



「どうしたんだ?」

「僕、もう嫌です……」

まさか、今更マイスターを辞めたいなんて言い出すんじゃ……。


「あの子と相部屋なんて、もう嫌です!」

「……は?」

俺の予想と外れてて良かった。









「あの子って、ティエリアだろ? 眼鏡掛けてる子」

確かに冗談なんて言うような性格には見えないし、決して友好的な性格には見えない。


もう一人の同じマイスターであるティエリアと彼は、スメラギの案で今相部屋中。
俺は次に選ばれるマイスターと相部屋になる為、まだ一人部屋な訳だが。



「ちょっとツンツンしてるだけだろ?」

「違うんですよ! ちょっと話しかけただけで直ぐ睨んでくるんです!
物音立てても睨んでくるし!
寝る前には絶対今日のシュミレーション結果で説教してくるんですよ?! もう耐えられません……」

説教が嫌でこの時間帯に俺の部屋に逃げ込んで来たのか。


「でも、これから先、ずっと一緒に組んでくんだぞ?」

「分かってます、だから仲良くしなきゃって思ってるんです、でも……」


話しかけるだけで睨まれて、
もしも触れたら殴られるに違いない。

どう付き合えば良いか分からないのだ。



「よし! 俺に任せとけ! どうにかしてティエリアと過ごしやすい環境を提供しようじゃないか!」

「流石です! ロックオン! 頼りにしてます!」


一応俺が一番年長な訳だし。コイツだってまだ20にもならない餓鬼だ。
ティエリアも幾つか知らないが明らかに10代。

兄弟喧嘩の仲裁気分で一丁やりますか。



「とりあえず今日は寝に行け」

「えええ!」

作戦でも練っておくよ。













「ティエリア、話がある」

「何です?」

ベッドの上に座り、端末を眺めるティエリア。
赤い瞳が睨み上げてくる。

確かにこれは怖いな。



「あんなー、えっと」

ティエリアのベットに座ると、更に睨む目の鋭さが増す。


「ティエリア、何でマイスター同士を同じ部屋に寝泊まりさせるか知ってるか?」

「マイスター同士の連結を高めるため」


何だ分かってんじゃねーかよ。


「ならさ、もうちょっと会話を増やそうぜ?」

「何を話せと言うのですか?」

「……」


質問が質問で返ってくる。

「子供の頃の思い出とかさー」

「守秘義務に違反します」

「最近あった面白い話とかさー」

「最近シュミレーションしかやってません」

「些細な話でもさー」

「貴方達の行動は、報告書を閲覧させて貰ってる為、全て把握しています」


「……」












「アレルヤ、確かに凄いな」

「で、逃げて来たんですか?」


俺の部屋に退避してたアレルヤが空きのベッドに座り、俺を見上げる。

そもそも逃げて来たのはお前だ。



「でも可愛いもんじゃねーか、真っ直ぐで。邪まな考えなんて持たない、綺麗な子供じゃねぇか」

「可愛いって……頭大丈夫ですか?」



アレルヤは理解しがたかった。
確かに黙っていれば可愛いのだろう。寧ろ美しいに分類される。

でも、アレルヤは決して可愛いなんて思えない。
睨みつける赤い瞳。口から紡ぐ罵声。

怖くて堪らない。


これから自分達がする事はどこまででも崇高で、人を殺す為の訓練に何も思わない。

理解しがたい。きっと自分とは真逆にいる。




「今度、お前地上に降りるよな?」

「ええ、そうですけど?」

「じゃあ、そん時俺がお前の代わりに相部屋になるよ」


アレルヤは驚いた。


「止めた方がいいですよ? 心臓縮みますよ?」

「あはは、大袈裟だなぁ。任せとけって、俺がお前がいない間にアイツにコミュニケーションってのを教えてやる」


(期待しないで待っています)
アレルヤは心の中でそう言った。











「って訳で、アレルヤがいない間、俺と相部屋になる事になりました」

「どう言う訳ですか?!」


ティエリアは久し振りの一人を堪能しようと思っていたので、ロックオンが邪魔で仕方がなかった。


「貴方はエクシアのマイスターとなる予定です!」

「まだ先だろ? それにお前と実戦で組む事に確実になる。その時の為にお互いを知る。変な話じゃないだろ?」


黙りこくるティエリア。
実戦。確かに組む可能性が皆無ではない。

でも分からない。なぜ同じ部屋に寝泊まりし、お互いを知らなくてはならないか。

お互い知るのはガンダムの性能。
搭乗者なんて関係ない。

マイスターに選ばれる存在。決して常人では無い事くらい分かっている。



「てな訳で、宜しく!」

「この部屋はアレルヤ・ハプティズムと俺の権限下です、貴方に勝手に寝泊まりする権利など……」

「ミス・スメラギから了解済みだ、どうだ、納得したか?」


スメラギの言葉はヴェーダの言葉。
彼女はヴェーダと話し合って行動を決める。

イコールヴェーダの指示。



「……ならば仕方ない」


彼は右のベッドだと指を指す。

見れば分かる、ベッド脇にあるダンベル。


一方ティエリアはと言うと、ベッド脇にあるサイドテーブルに本が一冊乗っているだけ。
生活感がない。




「俺は今からシュミレーションが入っている」

「おう、頑張れよ」

「俺の物に、触らないで下さいよ」

「はいはい」


俺の物って……、本と服しかないのに。




ティエリアが去った後、部屋に一人。

(何の本読んでんだろ?)

言い付けなんて、5秒も持たなかった。



開くと英語の文章。
昔、偉大な科学者が書いた人間論。
正直、俺には一生縁がない内容。

持ち主に気付かれない様に元の場所に戻しておいた。



(暇だ……)

今日の分のシュミレーションを終えた俺は暇でしょうがない。
報告書も出したし。
ティエリアは他の人の出した報告書も閲覧してるそうだが、俺にそんな趣味は無い。

クリアできたかどうかさえ分かればそれでいい。



「迎えに行こうっと」












「よう、お疲れさん」

「……」

「って無視かよ!」


出口で待ち伏せしていた俺を見事にシカトした。


「酷いなぁ、ずっと待ってたんだぜ?」

「…貴方も暇な人ですね、報告書閲覧やシュミレーションの見直し、やる事は幾らでもあるでしょうに」


本当に真っ直ぐだ。
まるで自分はマイスター以外の生活方法を知らない様だ。

本来のマイスターは、そうあるべきなのだろうが。



自室に戻るのか、俺の目の前を素通りする。



「おい、待てって」

通り過ぎる腕を掴む。

「っ!!」

掴んだティエリアの腕は予想以上に細くて、内心凄く驚いていた。


「っ、放せ!!」

「いった!」

細い腕に似合わぬ怪力で俺の手を振り払う。



「次に…次に……」

ティエリアがまるで少女のように弱々しく声を発した。


「ティエリア?」

「っ…、次に必要以上に俺に触れて来たら、殴ります!」

さっきの声とは嘘のように、いつも通りの凛とした声で怒られた。



「おー、こわこわ。そんな怒んなよ、一緒に飯食いに行こうぜ?」

得意の飄々としたキャラで軽く受け流す。


悪い大人だ。
気になる、厄介事は濁してしまう。

自分はそうなりたくないのに。



「嫌です。お一人でどうぞ」

怒らせてしまったティエリアは俺の返事を待たずに去ってしまった。
多分自室に戻ったのだろう。




あの、一瞬だが発した弱々しい声、自分の聞き間違いだろうか?

でも、いつもの彼からは想像できない声だった。
ティエリアの声は、いつもピンと張っていて。

落ち着きの中にも、何か怒りが含まれていて。



俺達は、今から運命を共にする仲間だ。
ティエリアという人間を、理解しなければ。

とりあえず、一人寂しく食堂へ向かう事にした。


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≪ダカーポも完結させてないのにねー……≫
≪これは明日中に完結させます、だってあと一週間もないのだもの、ファースト妄想もここまでだもん≫
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人生最大的にガンダム00にハマった訳で。

映画終わってもまだまだ熱いもん!


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