こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです!
見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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音楽で習いました。
D.C.、ダカーポ。
意味は最初に戻る。
※大変な妄想なので悪しからず。
誰かに私は揺すられている。
肩を掴まれ、呼ばれている。
「ティエリア!」
はっと目を覚ますと視界には長い赤茶色の髪の毛。
逆光のシルエットから言って女性。
スメラギ・李・ノリエガ。
可笑しい、
確かに私はナドレの中で。
「ここは、どこですか?」
「寝ぼけているの? 次のシュミレーションのプランを渡して来て欲しいの」
シュミレートプラン……?
手渡されたメモリスティック。
辺りを見渡すとプトレマイオス内のとある一室。
しかし、プトレマイオスは敵の攻撃で大破した筈。
そして更に気付く、自分はノーマルスーツを着ていない。
受け取ったまま動かないティエリアを不思議に思うスメラギ。
「それをね、ロックオンに渡して来て欲しいの」
「ロックオン?!」
悪い冗談では済まされない。
「あら? ひょっとして誰か忘れちゃったの?
この前会ったデュナメスのマイスターよ」
『この前会った』
その言葉を聞いた瞬間、ティエリアの脳内はある事を弾き出した。
(あった、前にもあった)
それは二年前。
彼と会った直ぐ日に、彼女から彼にシュミレーションプランを渡すように頼まれた事があった。
まさに今の様に。
「夢?」
「ティエリア?」
私は死ぬ間際になんて夢を見ているんだ。
目覚めたいが、生憎自分は夢からの覚め方を知らない。
ひょっとしたら、もう死んでいる自分は目覚めないのかもしれない。
走馬灯?
全部見終わったら私は行けるのだろうか?
「ティエリア、どうかしたの?」
まだ寝ぼけているのか、頭はこの不可思議な状況に逆らう事をしない。
「分かりました、届けて来ます」
「え? ほんと?! ありがとう」
スメラギは純粋に驚いた。ティエリアはてっきり自分で渡せと言ってくるものと思っていたから。
当時はやっと説得して渡すようにこじつけた事まで、ティエリアは覚えていなかった。
「ロックオン、いますか?」
会い焦がれた筈なのに、自分でも驚く程に冷静だった。
まるで自分の事ではない様な感覚。
自分はこの先を知っている。
彼は雑誌を片手に出て来て、こう言う。
「えっと、ティエリア…だっけ?」
思い返せば、貴方は出会った時から誰にでも優しかった。
決して曖昧な愛想笑いではない、誰かを愛しむ笑顔。
きっと会ったら、涙でも出て来ると思ったのに、嬉しいとすら感じない。
「シュミレーションプランを預かって来ました」
記憶通り、手渡した後彼は笑顔でお礼を言った。
「いいえ」
相槌を打つ。確かのこ後は直ぐに自室に戻った筈だ。
「ティエリア?」
どうしたんだ、足が動かない。
ああそうか。もしこのまま別れて、目が覚めたらもう二度と会えなくなるかも知れない。
だからか。
夢が覚めて、早く貴方元へ行くもの良いが、もう少し記憶の中の彼といたい。
全く、先程まで自分でも驚く程に冷静だった癖に。
自分が良く分からない。
「……コーヒーでも淹れてやるか?」
「え?」
記憶が変わった。
この時、彼はこんな事言ってはくれなかった。
「いいの、ですか?」
どうすればいい?
いいのか? 変わって行く記憶が怖い。
「……では、お邪魔します」
「おっ」
ロックオンは驚いた顔をした。
そんなに自分は無愛想だったのか?
自分の記憶なのに、コントロールが出来ないのがもどかしい。
記憶にある、あの部屋より少し物が無い様に感じた。
自分で持ち込んだと言っていたコーヒーメーカは新品に見えた。
「あつっ!」
「お、悪いな、猫舌?」
「いえ、そんな訳じゃ……」
そこで気付く。
熱い?
夢なのに、熱いのか? 火傷したのか?
「ペン、借ります」
「ペン?」
備え付けの机の上に置いてあったペンを握る。
夢なら痛くない。
「いっ!!」
「ばっ!? 何してんだ!!」
右手首を掴まれ、ペンを放す。
低重力により、床に落ちた。
「何してんだ! お前!」
ロックオンが大声で叫んだが、そんなの耳に入らなかった。
痛い。
血が出てる。
ドクドクと心臓が脈を打っている。
肺に空気が出入りしているのが分かる。
これは現実なのか?
私はタイムスリップでもしてしまったのか?
ではこの頃の自分はどこにいる?
いや、ひょっとしたら今まで見て来たものが夢で、今が現実なのか。
違う、あちらも十分に痛かった。
触れられた感触も確かに現実のものだった。
気付くと、場所はメディカルルームに移されていた。
手首には包帯が巻かれ、手当されたのだと思った。
そうか、これも現実であれも現実。今も現実。
痛む手首を握り締めた。
しかし、どうにも冷静でいられる。
そんな自分が気持ち悪くて仕方ない。
これから起こる破滅の道を知っているのに。
「ティエリア、大丈夫か?」
「最近疲れていてな、寝ぼけていたのかもしれない」
こんな事でペンを刺した事を回避出来るとは思っていないが、
「そうか? ちゃんと睡眠とれよ?」
「あ、ペンを汚してしまいましたね…」
「気にすんな、ペン一本位。じゃあお大事に」
空気を読んでそう言ったのか、本当に信じたのか分からないが彼は退室して行った。
この頃の彼は、自分にこうもアッサリしていたのだと冷めたように分析していた。
彼が去った後、考える、思い出す。
知っていたこの数日後、エクシアのマイスターと会う事となる。
知っている、この後来るシュミレーションプランも。その次に来るシュミレーションプランも。
何故だか、何も疑問も持たずにあの日の自分を演じていく。
徐々に思い出して来るのだ、あの時何を言ったか、一字一句間違わずに。
やはり、自分は未来を知っていて、その通りになる。
シュミレーションの成績。彼が話しかけてくるタイミング。世界で起きるニュース。クルー達と出会う日付。
自分はどう考えたって、未来の記憶があった。
長い予知夢の可能性なんて考えつかなかった。
冷静に解析している中で、
次々と浮かぶ疑問の中で一つだけ答えが出た。
「私は、最初に戻ったんだ」
D.C.、ダカーポ。
意味は最初に戻る。
※大変な妄想なので悪しからず。
誰かに私は揺すられている。
肩を掴まれ、呼ばれている。
「ティエリア!」
はっと目を覚ますと視界には長い赤茶色の髪の毛。
逆光のシルエットから言って女性。
スメラギ・李・ノリエガ。
可笑しい、
確かに私はナドレの中で。
「ここは、どこですか?」
「寝ぼけているの? 次のシュミレーションのプランを渡して来て欲しいの」
シュミレートプラン……?
手渡されたメモリスティック。
辺りを見渡すとプトレマイオス内のとある一室。
しかし、プトレマイオスは敵の攻撃で大破した筈。
そして更に気付く、自分はノーマルスーツを着ていない。
受け取ったまま動かないティエリアを不思議に思うスメラギ。
「それをね、ロックオンに渡して来て欲しいの」
「ロックオン?!」
悪い冗談では済まされない。
「あら? ひょっとして誰か忘れちゃったの?
この前会ったデュナメスのマイスターよ」
『この前会った』
その言葉を聞いた瞬間、ティエリアの脳内はある事を弾き出した。
(あった、前にもあった)
それは二年前。
彼と会った直ぐ日に、彼女から彼にシュミレーションプランを渡すように頼まれた事があった。
まさに今の様に。
「夢?」
「ティエリア?」
私は死ぬ間際になんて夢を見ているんだ。
目覚めたいが、生憎自分は夢からの覚め方を知らない。
ひょっとしたら、もう死んでいる自分は目覚めないのかもしれない。
走馬灯?
全部見終わったら私は行けるのだろうか?
「ティエリア、どうかしたの?」
まだ寝ぼけているのか、頭はこの不可思議な状況に逆らう事をしない。
「分かりました、届けて来ます」
「え? ほんと?! ありがとう」
スメラギは純粋に驚いた。ティエリアはてっきり自分で渡せと言ってくるものと思っていたから。
当時はやっと説得して渡すようにこじつけた事まで、ティエリアは覚えていなかった。
「ロックオン、いますか?」
会い焦がれた筈なのに、自分でも驚く程に冷静だった。
まるで自分の事ではない様な感覚。
自分はこの先を知っている。
彼は雑誌を片手に出て来て、こう言う。
「えっと、ティエリア…だっけ?」
思い返せば、貴方は出会った時から誰にでも優しかった。
決して曖昧な愛想笑いではない、誰かを愛しむ笑顔。
きっと会ったら、涙でも出て来ると思ったのに、嬉しいとすら感じない。
「シュミレーションプランを預かって来ました」
記憶通り、手渡した後彼は笑顔でお礼を言った。
「いいえ」
相槌を打つ。確かのこ後は直ぐに自室に戻った筈だ。
「ティエリア?」
どうしたんだ、足が動かない。
ああそうか。もしこのまま別れて、目が覚めたらもう二度と会えなくなるかも知れない。
だからか。
夢が覚めて、早く貴方元へ行くもの良いが、もう少し記憶の中の彼といたい。
全く、先程まで自分でも驚く程に冷静だった癖に。
自分が良く分からない。
「……コーヒーでも淹れてやるか?」
「え?」
記憶が変わった。
この時、彼はこんな事言ってはくれなかった。
「いいの、ですか?」
どうすればいい?
いいのか? 変わって行く記憶が怖い。
「……では、お邪魔します」
「おっ」
ロックオンは驚いた顔をした。
そんなに自分は無愛想だったのか?
自分の記憶なのに、コントロールが出来ないのがもどかしい。
記憶にある、あの部屋より少し物が無い様に感じた。
自分で持ち込んだと言っていたコーヒーメーカは新品に見えた。
「あつっ!」
「お、悪いな、猫舌?」
「いえ、そんな訳じゃ……」
そこで気付く。
熱い?
夢なのに、熱いのか? 火傷したのか?
「ペン、借ります」
「ペン?」
備え付けの机の上に置いてあったペンを握る。
夢なら痛くない。
「いっ!!」
「ばっ!? 何してんだ!!」
右手首を掴まれ、ペンを放す。
低重力により、床に落ちた。
「何してんだ! お前!」
ロックオンが大声で叫んだが、そんなの耳に入らなかった。
痛い。
血が出てる。
ドクドクと心臓が脈を打っている。
肺に空気が出入りしているのが分かる。
これは現実なのか?
私はタイムスリップでもしてしまったのか?
ではこの頃の自分はどこにいる?
いや、ひょっとしたら今まで見て来たものが夢で、今が現実なのか。
違う、あちらも十分に痛かった。
触れられた感触も確かに現実のものだった。
気付くと、場所はメディカルルームに移されていた。
手首には包帯が巻かれ、手当されたのだと思った。
そうか、これも現実であれも現実。今も現実。
痛む手首を握り締めた。
しかし、どうにも冷静でいられる。
そんな自分が気持ち悪くて仕方ない。
これから起こる破滅の道を知っているのに。
「ティエリア、大丈夫か?」
「最近疲れていてな、寝ぼけていたのかもしれない」
こんな事でペンを刺した事を回避出来るとは思っていないが、
「そうか? ちゃんと睡眠とれよ?」
「あ、ペンを汚してしまいましたね…」
「気にすんな、ペン一本位。じゃあお大事に」
空気を読んでそう言ったのか、本当に信じたのか分からないが彼は退室して行った。
この頃の彼は、自分にこうもアッサリしていたのだと冷めたように分析していた。
彼が去った後、考える、思い出す。
知っていたこの数日後、エクシアのマイスターと会う事となる。
知っている、この後来るシュミレーションプランも。その次に来るシュミレーションプランも。
何故だか、何も疑問も持たずにあの日の自分を演じていく。
徐々に思い出して来るのだ、あの時何を言ったか、一字一句間違わずに。
やはり、自分は未来を知っていて、その通りになる。
シュミレーションの成績。彼が話しかけてくるタイミング。世界で起きるニュース。クルー達と出会う日付。
自分はどう考えたって、未来の記憶があった。
長い予知夢の可能性なんて考えつかなかった。
冷静に解析している中で、
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プロフィール
HN:
兎羽
HP:
性別:
女性
職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
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