Wer sind Sie?_2（緑と紫パロ）

続き。
多分誤字脱字だらけ。

どっちが兄で、どっちが弟か勝手に決めてます。

今更ですが駄文で申し訳ない。
赤点すら採れないテストで参ってるんです。

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「……ロックオンが二人いる」



だからロックオンって誰だよ。



【Wer sind Sie?】





「ライル…お前来てたのか？」

「ああ……昨日終電逃しちまって……」


って、こんな会話してる場合じゃない。


朝起きたら、知らない性別すら分からない美人さんが俺の腹の上で寝ていたのだ。



「ニール！　こいつ誰だよ！？」

知り合い？！
キスして来たって事は。


「ティエリア、昨日は残業だって言っただろ？！」

俺の質問を無視して、その美人さんを「ティエリア」と呼んだ。



「ロックオン……？」
そのティエリアは、俺とニールの顔を交互に見る。

同じ顔、仕方ない、双子だもの。



「えーっとティエリア、お前の隣にいるのが俺の双子の弟、ライルです」
ばっと俺の方を向く。

顔がどんどん青ざめていく。
そりゃそうだ、キスしちまったのだから。



「前に話しただろ？　弟いるって……」
双子とまでは話していなかったが。と付け加える。



「おい、ニール！　お前、この子と……！」
どんな関係なんだよ？！！





「にーる？」




ティエリアが首を傾げた。


「ニール！　まさかお前……！」


見た目１６、７の子と……。



「俺間違ってキスされちまったじゃないか！！！」

そう言えば、「初めて」と言っていた気がする。


「き、きすううううう？？！」
裏返った声で叫ばれた。








「ロックオンは貴方の本名ではなかったのですね」



兄弟同時にティエリアの方を向く。
声が震えていて、正直まずいと思った。


案の定、ティエリアは顔に手を当て、泣いていた。




「ティエ…！」

「ごめんなティエリアさん？　でもファーストキスなんて回数的には一回だし……」


してきたのはティエリアからだが、謝らなければいけない様な気がして。




「僕は、ファーストキスを奪われた事なんて事より、
貴方が僕に偽名を使っていた事が悔しくて仕方ない」

涙が溢れる瞳で睨まれた。



「…本名はニールなんでしょう？　ロックオン」

「ティエリア………」

「幻滅しました」


俺を挟んで二人が非常にやばい空気になっている。



あれ以来何も話さなくなってしまったティエリア。ただボロボロ涙を零すだけ。




「本当に悪かった……。俺の本名はニール・ディランディ、それ以外は全部本当だから………」




見たくなかった、身内のイチャイチャする姿。


俺の隣にいるティエリアを抱き締める。
必然的に目の前になる。



「僕をっ…安く見ないでいただきたい……ッ！」

「はいはい、今度ファミレスで一番高いパフェ奢ってやるから」


反吐が出る。
お前、そんなキャラなのか？　ニール。

それが更に俺と同じ顔なのだ。
鏡を見ている感覚。いや、俺がしている感覚。

気持ち悪い。




それで丸く収まるから、俺は驚くんだ。














「落ち着いたみたいだから聞くけど、お前、ロリコンだったんだな」

「聞いてねぇじゃん！　確定してんじゃん！！」


ろりこん？　と可愛らしく首を傾げたティエリア。



「どういう経緯で出会ったんだよ、てか付き合ってんの？！
こいつ俺とお前を間違えてキスしたんだぜ？！」


「あっ！　そうだった！　テメー、折角取って置いたファーストキスを奪いやがって…！
一発殴らせろ！！」



ニールがライルの上に殴りかかる。
が、ベッドの上という事を忘れていた。


「「うあ！」」

流石は双子。声が揃った。
案の定ベッドから二人が落ちた。痛い音が部屋に響く。



「大丈夫ですか？！」

ティエリアが急いで下を見ると、醜く絡み合う兄弟が。



「どっちがロックオ……ニールなのですか？」


分かる筈がない。



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「同級生だったんだ」

「はぁ？　同級生？？」

ニールの隣に座るティエリアは明らかに高校生ぐらい。


「飛び級だよ、だからおっとし、一緒に卒業したんだ。
こいつ、超頭良いぜ？　ハロ改造してくれたのティエリアだし」

目覚まし機能は元は付いていないらしい。




二年前大学を卒業した兄は、無事に就職した。
ティエリアは大学院に行ったらしいが、そんな事よりもっと聞きたい事があった。



「ティエリア…さんは、男、女？」


「……」
「…ぷっ！」


そりゃそうだ、失礼な事を聞いてしまった。
肩まで伸びたストレートヘアー、大きな瞳、華奢な体。
ましてやニールと付き合っているとくれば。




「男に決まってんだろ」




男かよ！！！！




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≪多分、まだ続きます≫