ごみ箱行き！

ふと思って打ったのだからごみ箱行きなのだ！

緑と紫の話です。

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目が覚めた。
きっと朝だから。宇宙でよく分からないが多分六時くらい。いつも決まって起きる時間だ。

でも、何か違う。何が違う。


天井は同じ。
シーツが違う。匂いが違う。


違和感。
身をもじろぐと身に付けている物が違うと気付く。


起き上がると変に体が気だるい。
ぼぅっと靄が掛った様な視界。




「あれ？　僕の部屋じゃない？」

いつもの場所に眼鏡が無い。
机の上の本が無い。
椅子の掛けたカーディガンが無い。

その代りに床にはオレンジ色の球体が見えた。




「ロックオンの部屋？」

よく考えてみれば、あのシーツの匂いは彼のもの。




「何でだ…？」
「おはよう、ティエリア」

部屋主が入っていた。
床に転がっていたハロが反応する。






「その格好、そそるねぇ」



急に恥ずかしくなってきた。

彼が指した格好はＴシャツ一枚しか着ていない僕。


そして、何故この部屋にいたのか。




「眼鏡！　返して下さい！」

彼は自分が探していた眼鏡を掛けている。
不覚にもかっこいいなんて思ってしまった。



「そんな怒んなよー、眼鏡ナシもかなり可愛いぜ？　お前さん」


真意はどうかは置いといて、可愛いと彼から言われるとどうも調子が狂う。

いや、彼といると基本的に調子が狂う。



「もう九時だぜ？」

「何だと？！」
ほら、早くも狂わされてる証拠が。


「だるいだろ？」

当り前だ。
昨晩も貴方に狂わされましたから。


「どうせ今日休みなんだろ？」
ひょっとして貴方はそれを狙って昨晩は行動に出た訳ですか？


「俺もオフだ。もう少し寝ないか一緒に？」




思考が回復すればする程恥ずかしくなってくる。


彼はきっと僕で遊んでいるんだ。
思考が停止しかかってる所を突いて、何が楽しい？




「顔真っ赤、ティエリア」

「煩い！　眼鏡返せ馬鹿！！」


また可愛いなんて言うものだからパンチ一発。
天井を仰がせてやった。