こちら「ガンダム00」に心奪われたブログです!
見にくいですが勘弁!愛は本物です。基本、自己満足なんで期待は禁物!
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毎度お馴染み、グダクダ・ダラダラ。
さっさと完結したいのもあるのに単体をやりたくなる。
私、基本、自由奔放だからさ。
追記:ノーマルスーツはちゃんと体温調節を自動でしてくれる為、決して公式でむったりしません。
知識がない頃の品なので許して下さい;
更に追記:
「むる」って、方言らしいですね。標準語の意味は話の内容で感じ取って下さい。
------------------------------------------
どうしたものだろうか。
ロックオンは目の前にいる少年を見詰めていた。
いつも涼しい顔をして、ほぼ無表情に近い彼が今日は何かが変なのだ。
スメラギにいつでも出撃できるように待機命令が出されて待機中。
暑苦しいノーマルスーツの首元を緩めながら観察していた。
眉間にシワが寄り、ジリジリと床を睨み付ける。唇を噛み締め、何かに堪えるようである。
一見静かに座っているように見えるが、良く見ると膝の上に置かれた拳が震えている。
「ティエリア、どうかしたのか?」
尋ねてみると見事に睨まれた。
「背中が…その、」
「背中?」
手がノーマルスーツの上から背中に這う。
「いえ、何でもありません…」
手はぴたりと止まり、膝の上に帰ってく。
「何だよ、言ってみろよ」
「……」
口は真一文字。
『おーい、ロックオン、ティエリア! 今スメラギさんから待機命令解除って通信が入ったぞー!』
イアンから今日のミッションが無くなったと放送が流れる。
今日は刹那のミッションでもしもの時に備えていたのだ。
「だってさ。あーあ、暇になっちまったなぁ」
ちらりとティエリアの方を見るが先程と変わらず。
「折角なんだから、海でひと泳ぎしてこないか?」
そう、待機場所は赤道付近の小さな無人島。泳ぐには最適なのだ。
「…断る」
待機室から出て行ってしまった。心なしかいつもより早歩きで。
彼を追い掛け、さっきから気になっていた彼が言いかけた言葉。
『背中が…』
「なぁティエリア、さっき背中かがどうとか言ってなかったか?」
「…」
「ほらほら、おにーさんに言ってみなさい」
ちゃらけながら小突いてみると、案外早く自白した。
「地上に下りてから、背中が、痒いと言うか、痛いと言うか…」
「痒い?」
そして直ぐに、先程から様子がおかしかった理由が分かった。
要は背中が痒くて掻きたいが、ノーマルスーツを着ていたため背中を掻けなかった。
だからイライラそわそわしていたのだとロックオンは結論づいた。
「どれ、見てやるよ。ノーマルスーツ脱ぎな?」
いつもは「嫌だ」と拒むが今回は相当痒かったらしく、大人しく前のホックを外した。
現れたアンダーシャツを捲くってみる。
「あぁ、汗疹か」
「あせ…も?」
「お前体軟らかいなぁ、引っ掻いたろ?」
ノーマルスーツを着たままの指がティエリアの背中に触れた。
「いっ!」
「そりゃ痛いだろ、こんなに掻けば。血ぃ出てんぞ?」
捲ったアンダーシャツを戻した。
「"あせも"とは何ですか?」
「知らないのか? 汗掻くと湿疹みたいのができんだよ」
「……」
ふーん。といった顔をしながら手が後ろに回る。
「あー! だから掻いちゃ駄目だって!」
「痒いものは痒いのだ。仕方ないでしょう」
「薬塗ってやるからついて来い」
彼の手を掴み(引っ掻くの防止)ロビーへ連れていく。
彼の言動からして、汗疹になった事がないらしい。
馴れない地球、しかも赤道付近の暑い日光に晒されて出来たのだろう。
更に、宇宙服も兼ねてるこのスーツの空気性は決して良くない。
「おやっさんから薬貰って来たぞー」
ロビーに入ると言って置いた通り、アンダーシャツを脱いだティエリアがむず痒そうな顔をして座っていた。
「言った通り、引っ掻いてねぇだろうな?」
「……」
手を取り、爪の間を見ると赤い。
「こら」
ピン、とおでこを指で弾く。
「掻くと悪化するって言っただろー? ほら、後ろ向け」
「しかし、これは我慢しがたい……」
薬を貰って来る間にまた掻いた所為で出血してる。
赤く爛れた背中。
元から人一倍肌が白い所為でより痛々しく見える。
「っい!」
ティエリアは背中にザラリとした感触と、地味にしみる痛みに声を上げた。
「ロックオン! 貴方何して…?!」
目一杯首を回すと、微かに見えたのはロックオンの柔らかい茶色の髪の毛。
背中に顔を埋めているなんて直ぐに分かった。
「ふ、不衛生です! 汗を掻いてまだシャワーを浴びてなッ…ん!」
ロックオンの口の中に鉄の味が広がる。
傷口を舐める舌にティエリアは身を捩る。
「消毒消毒」
ちゅ、とロックオンは音をわざと立てて唇を離すと背中は唾液でヌラヌラ光っていた。
「……」
「何タオルで拭いてるんですか!? やっぱり消毒なんて嘘なんですね!」
確かにやり過ぎました。
いや、やる気はなかったんだけどつい。
なんて口が裂けても言わないとロックオンは心の中で思った。
「ほら、薬塗るから大人しくしろ」
「……はい」
流石にノーマルスーツを着たまま塗るわけにはいかないので、ティエリア同様上半身だけスーツを脱いだ。
「ん…!」
「我慢しろー。こんなに赤くなるまで掻いちまって」
珍しくしゅんとなるティエリア。
「折角綺麗な背中なのに、痕でも残ったらどうするんだ」
いつもはこんな事を言うと怒るが、痛さに堪えるのに必死で話を聞いていないようだ。
(折角説教してるのに)
「はい、終わり。どうだ? やっぱ痛いか?」
「……ジンジンします」
蹲り、背中に届くか届かないかの瀬戸際で手がピクピク動いていた。
「薬乾くまで触るなよ?」
「…、……仕方ない」
グズ。と鼻を啜る音が響く。
「自業自得だ…つっても初めてだもんな……?」
「ん」
「そんなにしみるかー?」
彼の隣に腰掛け、頭をガシガシ撫でる。
今日の彼は無抵抗と知っているから。
「…だから地上は嫌いなんだ」
抱えた足で表情が見えない。
「…そう言えば、貴方海で泳ぐとか言ってませんでしたか?」
「いや、今日は止めとくよ」
「何故です?」
「汗疹になりたくないから」
「裏切り者!」
「あはは、俺もなれってか?」
今日は背中を掻かないか見張るのを口実に、眠るまで手を握り続ける事に成功した。
------------------------
《もっと短くする予定だったのに長ったらしく、ダラダラしてしまった…;》
《ティエリアって、すぐ湿疹出そう》(←おぃしい)
《あせもって、痛いけど痒くて、掻くと痛いけど痒いって言う私の心境です》
さっさと完結したいのもあるのに単体をやりたくなる。
私、基本、自由奔放だからさ。
追記:ノーマルスーツはちゃんと体温調節を自動でしてくれる為、決して公式でむったりしません。
知識がない頃の品なので許して下さい;
更に追記:
「むる」って、方言らしいですね。標準語の意味は話の内容で感じ取って下さい。
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どうしたものだろうか。
ロックオンは目の前にいる少年を見詰めていた。
いつも涼しい顔をして、ほぼ無表情に近い彼が今日は何かが変なのだ。
スメラギにいつでも出撃できるように待機命令が出されて待機中。
暑苦しいノーマルスーツの首元を緩めながら観察していた。
眉間にシワが寄り、ジリジリと床を睨み付ける。唇を噛み締め、何かに堪えるようである。
一見静かに座っているように見えるが、良く見ると膝の上に置かれた拳が震えている。
「ティエリア、どうかしたのか?」
尋ねてみると見事に睨まれた。
「背中が…その、」
「背中?」
手がノーマルスーツの上から背中に這う。
「いえ、何でもありません…」
手はぴたりと止まり、膝の上に帰ってく。
「何だよ、言ってみろよ」
「……」
口は真一文字。
『おーい、ロックオン、ティエリア! 今スメラギさんから待機命令解除って通信が入ったぞー!』
イアンから今日のミッションが無くなったと放送が流れる。
今日は刹那のミッションでもしもの時に備えていたのだ。
「だってさ。あーあ、暇になっちまったなぁ」
ちらりとティエリアの方を見るが先程と変わらず。
「折角なんだから、海でひと泳ぎしてこないか?」
そう、待機場所は赤道付近の小さな無人島。泳ぐには最適なのだ。
「…断る」
待機室から出て行ってしまった。心なしかいつもより早歩きで。
彼を追い掛け、さっきから気になっていた彼が言いかけた言葉。
『背中が…』
「なぁティエリア、さっき背中かがどうとか言ってなかったか?」
「…」
「ほらほら、おにーさんに言ってみなさい」
ちゃらけながら小突いてみると、案外早く自白した。
「地上に下りてから、背中が、痒いと言うか、痛いと言うか…」
「痒い?」
そして直ぐに、先程から様子がおかしかった理由が分かった。
要は背中が痒くて掻きたいが、ノーマルスーツを着ていたため背中を掻けなかった。
だからイライラそわそわしていたのだとロックオンは結論づいた。
「どれ、見てやるよ。ノーマルスーツ脱ぎな?」
いつもは「嫌だ」と拒むが今回は相当痒かったらしく、大人しく前のホックを外した。
現れたアンダーシャツを捲くってみる。
「あぁ、汗疹か」
「あせ…も?」
「お前体軟らかいなぁ、引っ掻いたろ?」
ノーマルスーツを着たままの指がティエリアの背中に触れた。
「いっ!」
「そりゃ痛いだろ、こんなに掻けば。血ぃ出てんぞ?」
捲ったアンダーシャツを戻した。
「"あせも"とは何ですか?」
「知らないのか? 汗掻くと湿疹みたいのができんだよ」
「……」
ふーん。といった顔をしながら手が後ろに回る。
「あー! だから掻いちゃ駄目だって!」
「痒いものは痒いのだ。仕方ないでしょう」
「薬塗ってやるからついて来い」
彼の手を掴み(引っ掻くの防止)ロビーへ連れていく。
彼の言動からして、汗疹になった事がないらしい。
馴れない地球、しかも赤道付近の暑い日光に晒されて出来たのだろう。
更に、宇宙服も兼ねてるこのスーツの空気性は決して良くない。
「おやっさんから薬貰って来たぞー」
ロビーに入ると言って置いた通り、アンダーシャツを脱いだティエリアがむず痒そうな顔をして座っていた。
「言った通り、引っ掻いてねぇだろうな?」
「……」
手を取り、爪の間を見ると赤い。
「こら」
ピン、とおでこを指で弾く。
「掻くと悪化するって言っただろー? ほら、後ろ向け」
「しかし、これは我慢しがたい……」
薬を貰って来る間にまた掻いた所為で出血してる。
赤く爛れた背中。
元から人一倍肌が白い所為でより痛々しく見える。
「っい!」
ティエリアは背中にザラリとした感触と、地味にしみる痛みに声を上げた。
「ロックオン! 貴方何して…?!」
目一杯首を回すと、微かに見えたのはロックオンの柔らかい茶色の髪の毛。
背中に顔を埋めているなんて直ぐに分かった。
「ふ、不衛生です! 汗を掻いてまだシャワーを浴びてなッ…ん!」
ロックオンの口の中に鉄の味が広がる。
傷口を舐める舌にティエリアは身を捩る。
「消毒消毒」
ちゅ、とロックオンは音をわざと立てて唇を離すと背中は唾液でヌラヌラ光っていた。
「……」
「何タオルで拭いてるんですか!? やっぱり消毒なんて嘘なんですね!」
確かにやり過ぎました。
いや、やる気はなかったんだけどつい。
なんて口が裂けても言わないとロックオンは心の中で思った。
「ほら、薬塗るから大人しくしろ」
「……はい」
流石にノーマルスーツを着たまま塗るわけにはいかないので、ティエリア同様上半身だけスーツを脱いだ。
「ん…!」
「我慢しろー。こんなに赤くなるまで掻いちまって」
珍しくしゅんとなるティエリア。
「折角綺麗な背中なのに、痕でも残ったらどうするんだ」
いつもはこんな事を言うと怒るが、痛さに堪えるのに必死で話を聞いていないようだ。
(折角説教してるのに)
「はい、終わり。どうだ? やっぱ痛いか?」
「……ジンジンします」
蹲り、背中に届くか届かないかの瀬戸際で手がピクピク動いていた。
「薬乾くまで触るなよ?」
「…、……仕方ない」
グズ。と鼻を啜る音が響く。
「自業自得だ…つっても初めてだもんな……?」
「ん」
「そんなにしみるかー?」
彼の隣に腰掛け、頭をガシガシ撫でる。
今日の彼は無抵抗と知っているから。
「…だから地上は嫌いなんだ」
抱えた足で表情が見えない。
「…そう言えば、貴方海で泳ぐとか言ってませんでしたか?」
「いや、今日は止めとくよ」
「何故です?」
「汗疹になりたくないから」
「裏切り者!」
「あはは、俺もなれってか?」
今日は背中を掻かないか見張るのを口実に、眠るまで手を握り続ける事に成功した。
------------------------
《もっと短くする予定だったのに長ったらしく、ダラダラしてしまった…;》
《ティエリアって、すぐ湿疹出そう》(←おぃしい)
《あせもって、痛いけど痒くて、掻くと痛いけど痒いって言う私の心境です》
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HN:
兎羽
HP:
性別:
女性
職業:
実家に帰りたい盛り
趣味:
見ての通り
自己紹介:
只今実家を離れて就職中(東北出身)
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
A型!身長約150!腐女子!
人生最大的にガンダム00にハマった訳で。
映画終わってもまだまだ熱いもん!
※別ブログによってHNが違いますが、私です。
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